中国語でプライベートな話題に踏み込むコツと中国文化の理解
目次
プライベートな話題に関する中国語
今回はプライベートな話題に関する中国語を学習しましょう。
日本人の間では、初対面でプライベートな質問をすることは失礼にあたるという意識があります。
しかし、ざっくばらんな気風の中国では、初対面でもかなりプライベートな質問を受けることが多々あります。
あなたの給料はいくら?という表現
家族構成はもちろんのこと、恋人の有無や学歴がどの程度か、果ては
你的工资是多少?
(あなたの給料はいくら?)
など、かなり突っ込んだ質問まで。
筆者も初対面でこの質問を受けて、たじたじになったことがあります……
日中間の経済的格差なども考慮して、最終的には適当にごまかしましたが。
ご家族は何人いますか?という表現
それはさておき、冒頭の「ご家族は何人いますか?」という質問に対する答え方を見てみましょう。
家族構成
我家有五个人
(私の家は五人家族です)
是爸爸、妈妈、姐姐、弟弟和我五个人
(父、母、姉、弟、そして私の五人です)
爸爸、妈妈など、それぞれ同じ漢字が2つ続いていますね。しかし発音するときは、2つ目は軽声(声調がつかず、軽く短い発音)になるので注意してください。
中国では「一人っ子政策」
しかしながら、現代の中国では「一人っ子政策」が施行されていますので、ある世代以降の家庭にとって、上の答えは「ありえない」、つまり哥哥,姐姐,弟弟,妹妹(兄、姉、弟、妹)などが「います」という答えは「ありえない」わけですね。
では、「一人っ子」は何というかというと、
我是独生子
(私は一人っ子です)
となります。
由于中国计划生育政策的影响,现在中国的年轻人都是独生子
(中国の計画出産政策の影響で、現代の中国の若者はみな一人っ子です)
そのため、冒頭の質問に対する答えは、以下の決まり文句になっているのではないでしょうか?
我家有三口人,爸爸、妈妈和我。
(私の家は、父、母、私の3人家族です。)
日本では、1人目を出産した後、育児の負担や経済的な負担などを考えて、「2人目はどうしようか……?」と悩むご夫婦も多いと思いますが、現在の中国ではそれも「ありえない」状況なのですね。
言葉より文化
中国語を勉強するということは文字を暗記するのではなく、中国文化全般に対する知識を知ることだ。
最近は中国の旅行、ビジネス、映画、ドラマ、付き合いが中国語を学ぶ動機となり、中国語学習者が急増しているので、本当に嬉しい限りだ。
しかし、一方で少し残念な点は興味のある分野がかたよっている中国語学習者たちの理想と実際の学習時間のギャップが大きいということだ。
これによって超スピードでマスターすることを夢見ていた学生たちが真の中国語を味わう前に挫折してしまうケースも少なくない。
言語学習を楽しくやりましょう
語学力向上のために学習時間の投資と文化全般に対する知識は不可欠なことだ。
特に中国語の実力が向上すればするほど、文化全般に対する知識のバランスが何より重要だ。
中国の文化、音楽、地理、文化、歴史等の知識は、中国語の味をより引き立たせせてくれる。
文化に対する幅広い理解と知識がなければ、途中で実力がとまってしまう。
実力向上の秘訣はとまらずに反復することだ。
そして、とまらずにいる秘訣は学習時間の投資と文化の理解力を両方兼ね備えることだ。
勉強すれば、あなたも中国語が話せるようになりますよ。
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