人付き合いを円滑にするための「ありがとう」は、どこの国でも共通言語ではないでしょうか?
中国語の「ありがとう」はもちろん「谢谢(xiè xiè)」ですよね。今回は「谢谢」に関するコラムをお届けしますので参考にしてください。
中国語で「ありがとう」は谢谢だけで大丈夫
目次
国が違えば「ありがとう」も違うニュアンスになる?
「ありがとう」という言葉一つとっても意外と使いどころに迷ったり、相手の気分を害したりしてしまう可能性があります。
中国語で「谢谢(xiè xiè)」と言われて、どう返せばいいのか言葉に詰まってしまうこともありますよね。
ここでは中国語の「谢谢(xiè xiè)」のニュアンスの違いや「どういたしまして」を相手に伝えたい時の使い方を紹介していきます。
中国人は感謝の言葉を言わない?
日本人同士が使う「ありがとう」のつもりで「谢谢(xiè xiè)」と使ってしまうと、場合によっては相手の気分を害してしまうかもしれません。
実は日本語の「ありがとう」と中国語の「谢谢(xiè xiè)」のニュアンスが少し違うことを知っていましたか?
日本人の性格がクールだといわれるように、中国人は仲良くなればなるほど親切になります。
親しい仲なのに「谢谢(xiè xiè)」と使ってしまうと「なんだか他人行儀だな」と思われてしまうかもしれません。相手からしたら「これくらいのことでお礼を言われるほどではない」と思う人もいます。
そのため、何でもかんでも「谢谢(xiè xiè)」と使えばいいというわけではありませんので意識しておきましょう。
ただ、初対面や目上の人、ビジネスシーンでは積極的に使うべきです。
では相手に「ありがとう」と伝えたい時に使える中国語の表現を見ていきましょう。
「谢谢」の便利な使い方
ありがとうの気持ちを簡単に表現できる中国語の「谢谢(xiè xiè)」ですが、実は「谢谢(xiè xiè)」だけでなく、「ありがとう」を伝える言葉には色々なバリエーションがあるのをご存じでしょうか?
日常会話で感謝の表現としてもっともよく使われる「谢谢(xiè xiè)」の他に、「谢了(xiè le)」や「感谢(gǎn xiè )」、「多谢(duō xiè)」なども使われます。
「感謝(gǎn xiè )」は後ろに「大家」をつけて「感谢大家(gǎn xiè dà jiā)」とすることでプレゼン発表などのビジネスシーンでよく使われますね。
メールでは「谢谢配合(xiè xiè pèi hé)」や「谢谢合作(xiè xiè hé zuò)」など、「協力して頂きありがとうございました」の意味を表す中国語がよく使われています。
ただ、中国語でありがとうの気持ちを表現したい時は「谢谢(xiè xiè)」を使っておけば間違いありません。その際、「谢谢,谢谢」と2回繰り返すことでネイティブっぽさを表現できますのでおすすめです。
なお、友だち同士や恋人同士などの親しい関係の場合は「谢谢(xiè xiè)」を使わずに「3Q(サンキュー」と若者言葉が使われることもあります。
さて、では中国語で「谢谢(xiè xiè)」と言われたら何と返せばいいのでしょうか?
「谢谢」と感謝された時の返し言葉は?
ここでは中国語の日常会話で使われる「ありがとう」に対する返し言葉を紹介していきます。
「谢谢(xiè xiè)」と言われた時の返し言葉には
- 不客气 bù kè qì
- 客气了 kè qì le
- 太客气了 tài kè qì le
- 应该的 yīng gāi de
- 不用(不用谢)bù yòng xiè
- 没事 méi shì
などが一般的に使われます。中でも「不客气(どういたしまして)」は中国語の教科書の中でも使われるので知っている人も多いでしょう。ただ、実は日常会話ではあまり使われていません。
中国人も日本人に負けず劣らず謙虚な人が多いのです。そのため、「不客气」と言ってしまうと「上から目線でずいぶん偉そうなやつだな…」と相手に捉えられてしまう恐れがあります。
したがって、「どういたしまして」の気持ちをスマートに表現したいのであれば「不用」もしくは「没事」と言っておきましょう。どちらも「そんな気にしないで」といったニュアンスを含む返事になります。
なお、私は笑いを誘う意味で「客气了」と使うことがありますが、あまりおすすめしません。
「ありがとう」と伝えたい時は迷わず「谢谢」を使おう
今回は中国語で「ありがとう」を伝えたい時の「谢谢(xiè xiè)」の使い方について紹介しました。
「ありがとう」と相手に意思表示をしたい時に便利に使える「谢谢(xiè xiè)」ですが、使う時は最初の一言目で伝えます。
「ありがとう」と言われていやな気持ちになる人はいないと思います。それは日本人だろうと中国人だろうと関係ありませんので、どんどん「ありがとう」を伝えていきましょう!