実践的な中国語学習法:アクティブ・ラーニングで効果倍増!

    1. 中国語勉強

    中国語学習者にとって中国語レベルの維持、特にアウトプットは悩みの一つ。日本国内でネイティブと中国語で話す機会はほとんどありません。

    そこで、普段の生活の中で勉強を意識せず、楽しみながら話すことに重点をおいた勉強法を3つご紹介します。

    実践的な中国語学習法:アクティブ・ラーニングで効果倍増!

    ガチ中華料理屋さんでアウトプット

    近年大きなブームになりつつ「ガチ中華」。本場中華圏に限りなく近いスパイシーで風味豊かな味つけの中華料理を出すお店が増えてきました。

    このようなお店で働く店員さん達は中華圏の方が多く、中国語でやりとりしている姿をよく見かけます。

    ランチやディナーのピークタイムでない時間帯にお店に入り、テーブルで注文する時に「请问, 我现在学习汉语。我用中文点菜, 行吗?」と尋ねてみてください。

    もともととてもフレンドリーなお国柄。みなさんとても楽しそうに相手をしてくれます。

    わからないことも「这是什么菜呢? 请您用中文解释一下啊」と聞いてみると、中国語で丁寧に教えくれます。

    そこから「你在哪里读书啊?」などの会話に広がり、日本語を介さない日常会話を楽しむことができます。

    コーヒーテーブルの周りに座っている女性たち。

    食事会や飲み会で「中国語タイム」を提案

    友人や同僚など中国語を母語とする人と食事や飲み会、遊びに行ったりする時に15~30分ほど「只说汉语的时间」を作ってもらいます。

    このぐらいの時間なら、日本語や英語が堪能な彼らも「好啊~。我给你半个小时」と快諾してくれることが多いでしょう。

    日本語での会話に戻ってからも「あの内容は~と言った方が伝わりやすい」等、表現や文法についてフィードバックしてくれたりします。

    我还没说惯汉语」と思うほどブランクがある時は、マンツーマンだとキツイはず。そんな時は何人かで集まってやってみましょう。

    誰かが話している間、自分の言いたいことを頭の中でシュミレーションでき、リラックスしてアウトプットできますよ。

    中国人はテレビの前で合唱する。

    チャイナ・ポップスしばりのカラオケ

    ひとりでも、グループでも、日本人のみでも楽しく中国語をアウトプットできるのがカラオケです。

    自分の大好きなチャイナ・ポップスを「思いきり歌いたい!」という時の心強い仲間といえば、中国語学習者の友人や中華圏の友人、同僚達。

    要不要去唱歌?」と誘い合い、KTV(カラオケボックス)に向かいます。日本のほとんどのKTVには中文・台語などの懐メロから最新ヒット曲があり、皆で盛り上がり、知っている曲は大合唱!

    周杰倫周興哲田馥甄 (Hebe)、林俊傑五月天梁靜茹孫燕姿など「全て揃っています!」な國語K歌のライナップには大興奮!!

    友人が歌う曲が気に入り、帰宅後もその曲を何度も聴いて、新たな単語や表現を自然に覚えてしまった?!なこともあり、歌の効果はあなどれません。

    中国の言語学習ブーム:日本語人気の背景と最新の学習スタイル

    中国人は日本人よりも教育にお金をかけます。いい大学に行っていい会社に就職しお金持ちになるためです。

    中国で人気がある言語

    教育の一環として、中国人の子供たちに言語を習わせます。言語学校は生徒獲得に必死です。以前は事務所の一つを学校に改装しそこに生徒を集めるという方式でしたが、今では言語を教える方式が変わってきているのです。

    どの言語を学びたい中国人が多いのでしょうか?

    やはり国際語の英語が一番人気です。これは子どもが学びたいというよりも、親が子供に習わせたいのでしょう。英語の次に人気が高い言語は何でしょう?それは、日本語です。では、なぜ日本語が人気なのでしょうか?

    子どもに日本語を学ばせたい親はほとんどいません。しかしほとんどの子どもが一番勉強したい言語は日本語なのです。

    日本語が人気の理由

    中国の若者が日本語を勉強したいのは、日本のアニメ(动漫:dòngmàn)と日本ドラマ(日剧:rìjù)の影響です。子どもたちは毎日のように日本のアニメを見ており、学生たちは日本のドラマに夢中です。

    日本も一時期韓流ブームの時に、大量の奥様方が韓国語を勉強して韓国に押し寄せました。同じように、中国の若者も毎日日本の漫画やドラマに接していると、日本語を勉強して日本に行きたくなるのです。

    あまりの子供たちの圧力に親たちも学費を出し、日本語を勉強させます。

    あいうえお

    消えていく従来型の日本語学校

    従来型の外国語学校は店舗型です。生徒たちはその店舗に足を運ばなくてはいけません。しかし店舗は都市部にしかなく、地方の子供たちは毎回授業のたびに時間をかけてその店舗まで足を運ばなくてはいけません。

    やる気のある初めは時間と交通費を掛けて通ってきますが、今の時代勉強しなくてはいけないのは言語だけではありません。他の習い事と重なると日本語の勉強は後回しになります。

    さらに学生は遊びたいので、日本語の勉強よりももっと楽しい遊びの予定が入るとすぐに遊びを優先させます。このようにして、結局店舗型外国語学校は目立つのである程度の生徒を集めるもの、生徒は学校に通い続けることはできません。

    新しい言語学校の形

    今の時代、店舗型の外国語学校経営には限界があります。そこで最近中国で流行っている2種類の言語学校のスタイルを紹介しましょう。

    zū dàxué de jiàoshì

    1,租大学的教室

    大学の教室を借りる

     

    wǎngluò xuéxiào

    2,网络学校

    ネット学校

    大学の中で授業

    学生が店舗に来なくてはいけないことがネックになっているので、最近の言語学校は大学の教室を「借り」()て、授業を行ないます。

    「利益関係もあるのに他の学校内で授業することなどどうしてできるの?」というのは日本の感覚にすぎません。

    中国はすべてコネの世界です。言語学校の経営者(老板:lǎobǎn)が大学のお偉いさんと知り合いならたくさんある教室を使わない時間に借りることなど楽勝です。

    平日の夜や土日は教室ががら空きなので、言語学校は学校の許可を得たうえで、授業を開催します。自分が普段学んでいる学校で日本語が学べるので続けられるというわけです。

    ネット学校

    外国語学校の新しいスタイルとして、さらに勢いがあるのが店舗なしのネット学校(网络学校:wǎngluò xuéxiào)です。先生も生徒も自分の家にいながら、ネット上で授業を行います。

    学校が用意する必要があるのはネット上で言語が勉強できるようにするソフトウェア(软件:ruǎnjiàn)の開発だけです。

    申し込んできた生徒と担当する先生にソフトをインストールさせ、ネット上の教室を設定するだけです。教材となるPPTは学校が提供するか先生が生徒に合わせて作ったものを提供します。

    生徒は夜寝る前の40分(中国の授業は通常一コマ40分)パジャマを着た状態で、パソコンの前に座るだけなので負担ではありません。ネット学校側は店舗代がかからないので、利益が見込めます。

    ヘッドフォン

    中国選手の驚くべき集中力!中国語学習で身につける勝利の心得

    オリンピックなどの運動競技を見ていると、中国の運動選手はどうしてあれほど試合に集中できるのだろうか?と感じる人は少なくありません。

    中国人選手が精神集中できるのは、日本人が持っていないある考えがあるからです。

    なんのために戦うか

    中国選手ももちろん緊張します。世界中が注目する試合では極度のストレスに見舞われることでしょう。それでも試合に没頭できるのはなぜでしょうか?

    それは中国人が共有しているこの考え方を抱いているからです。

    zhōngguó de jiāoào

    中国的骄傲

    中国としての誇り

    この感覚を日本人が理解するのはちょっと難しいのですが、これは単に中国国家を代表して出場しているという意味ではありません。

    これまでの中国国家の成長、そのために払った国民全体の努力、そして今や世界大国となった中国国家としての自信と誇りを身にまとって出場しているのです。

    メンタルが崩れそうになった時は、中国人はこの中国的骄傲zhōngguó de jiāoào)を意識して戦うので精神集中ができるわけです。

    日本人選手にはない感覚だと思いませんか?

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    選手だけでない共有感情

    中国人としての誇りを意識しているのは選手だけではありません。それは国民全体の考え方であることも、精神集中に役立っています。

    中国国民全体としても「中国が国家としての威厳を世界に示すこと」だけに集中しています。よって成績と関係ないところの生活面やインタビュー時の発言の仕方などを問題にすることはありません。

    選手もその中国人全体の感情をくみ取り、中国国民として一体化した状態で試合に臨んでいます。それと比較して日本はどうでしょうか?

    日本の長所は日本の短所

    日本文化は「考虑别人的感情」(kǎolǜbiérén de gǎnqíng)つまり「他の人の感情を思いやる」文化です。

    他国の人が自分より成績がよかった時に、感情をむき出しにして怒るようなことはほとんどありません。他の人の感情をまず考え、相手を讃え、静かに結果を受け入れます。まさにスポーツマンシップを反映している行為といえるでしょう。

    この他の人を思いやるというのは美徳ではありますが、集中力を欠く要因になることもあるようです。日本人はついついこう考えます。

    「もし…だったら、どう思われるだろうか」

    これは日本人の根底にある意識なので仕方ありません。否応なしに湧き上がってくるのです。しかし試合においてはこれが雑念となります。

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    中国の長所は中国の短所

    中国は文化として他の人の感情を過度に考慮しません。小さいころから自分は自分、他の人にどう思われるかなどはあまり考えずに生きているので、試合中に雑念が入りにくいのです。

    「国家としての誇り」も悪いものではありません。これは中国国民が本当に努力してきた結果であり、中国国民を家族のように一つに結び付けている要因でもあるからです。

    しかしそれは思い通りの結果が出なかったときに「中国の威厳が傷つけられた」という動機から、スポーツマンシップとはかけ離れた行動に動かすこともあります。

    違いを受け入れる

    「なんで中国人はこんな反応をするんだ」と日本人が感じることもあるでしょう。でも同じように「なんで日本人はこんな反応するんだ」と中国人も感じているのです。そう、結果に対する反応は文化の影響なのです。

    しかしこの文化の影響も、試合の集中力に影響していることは見逃せませんね。

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