中国人と会話していると、まったく日本語ができないはずの人が突然「ある種の日本語」を話し出すことがあります。
実は中国人なら誰でも知っている日本語というものが存在するのです。それは日本人には予想もつかないことばです。
日本語ができない中国人も使う!意外な日本語フレーズ
日本語はどうやって覚えるのか?
日本語を勉強したことがない中国人はどうやってその「ある種の日本語」を覚えるのでしょうか?それは、耳から入るフレーズが強烈なのでその気がなくても自然と覚えてしまうようです。
例えば外国にいるときに中国人だけでなくいろんな外国人が日本人の真似をするときに言う言葉が、
sososososososo
そそそそそそそ
日本人が相手に同意するときに「そう、そう、そう、そう、そう、そう、そう」という言葉がどうやら外国人の耳に残るようです。そのうえ長音が消えるので「そ」の連発が日本語だと思っているようです。
このように日本人は意識してなくても外国人の耳に残る日本語フレーズが、日本語を勉強したことがない中国人にも日本語として理解されているというわけです。
日本語ができない中国人も知っている日本語
ここでは中国人ならだれでも知っている3つの日本語を紹介します。何を言っているかわかりますか?
kǎ wā yī
卡哇伊
yábái
牙白
nàní
纳尼
原型は日本語ですので今回の問題は簡単ですよね。
卡哇伊とは?
卡哇伊(kǎ wā yī)とは、もはや国際語になっている「カワイイ」です。カワイイは中国人が日常会話で普通に使っているので、もはや日本語として捉えられてさえいないかもしれません。
中国語にもカワイイを意味する可爱(kě ài)という言葉があるのですが、日本語が用いられているのには理由があります。卡哇伊(kǎ wā yī)の説明文ですが、中国語でこうなっています。
zhǐ de shì fēicháng kěài de yìsī , yóuqí shì miáohuì xiǎo nǚhái de shífēn chángyòng
指的是非常可爱的意思,尤其是描绘小女孩的时分常用
とてもかわいいという意味だ。とりわけ二次元の少女にたいして良く使われる
つまり日本人が「萌え」を使うときに、中国人が口に出すことが、卡哇伊(kǎ wā yī)ということになるようです。
中国では大人の女性に対しては、卡哇伊はあまり用いられません。
やばい!
牙白(yábái)は字義的な意味は「歯が白い」という意味です。よく歯磨き粉などに書かれている言葉です。
日本のドラマを見ていると、いっつも「やばいやばい」と日本人が言っているのを聞いて牙白(yábái)と同じ発音なので覚えたのでしょう。
日本のドラマをよく見ている40代以下の人ならもはやだれもが知っている日本語となっています。
なに~⁉
同じように纳尼(nàní)も日本のワンピースなどのアニメでよく出てくるセリフ「なに~?!」が中国のネット用語として定着したものです。
日本のアニメを見ながら育った20代以下の若者たちなら、誰でも知っている日本語ということになるわけです。
意外と知られている変な日本語
外国に行くと、外国人は知っている限りの日本語で日本人とコンタクトを取ろうとしてきます。
日本人からすると無茶苦茶な日本語でも、日本語を話そうとしてくれているだけでうれしいですよね。
外国人との交流というのはそんなものなので、コミュニケーションをとろうとする態度が重要というわけです。