あなたが最後に褒め言葉を使ったのはいつですか?今回は中国語の褒め言葉にポイントをあてて紹介していきます。
女性を褒めるときの注意点や中国人に褒められたときの返し方なども解説していますので参考にしてみてください。
中国人女性を褒める「可愛(カワイイ)」は禁句?
目次
似ているようで全然違う日本人と中国人
同じアジア圏で、飛行機を使えばたった2~3時間程度で行けてしまうお隣の中国。
中国に足を踏み入れて「リーハイ」や「ヘンハオ」のような単語を聞いたことはありませんか?実はこれらの言葉は中国語の褒め言葉なのです。
中国人は普段、どのように相手を褒めているのでしょうか。また、中国人女性を褒めるときはどのような点に注意すればいいのか見ていきたいと思います。
日本人と違って中国人は褒め上手?
日本人はめったなことでは褒めません。少なくとも中国に10年以上滞在した私の知る限り、周りの中国人がイメージする日本人の姿に「謙虚」や「礼儀正しさ」はトップ圏に入っていますが、「褒め上手」は残念ながら入っていません。
では、中国人はどうでしょうか。同じアジアだからあまり他人を褒めないのでは、と考える人も少なくないでしょう。
実は中国人は思っている以上に他人を褒めます。特に友人や恋人同士のような親しい間柄になると、聞いている方が恥ずかしくなるほど相手を褒めたたえます。
「ニーハオ」と知っている単語を口にしただけなのに、「あなたの中国語はとてもうまい!」と褒められた経験がある人もいるのではないでしょうか。
とはいえ、何でもかんでも相手を褒めればいいというわけではありません。
中国でも女性を褒めるときは要注意?
同僚の女性を褒めるときは気を遣いますよね。外見を褒めれば「セクハラだ!」と責められ、内面を褒めれば「外見が不細工だから?」と文句を言われるありさま。
女性を褒めなくなったのはこのような原因もあるのかもしれませんね。
一方で、中国に目を向けるとどうでしょうか。日本社会ほど「セクハラ」という言葉が浸透していない中国でも、女性を褒めるときは注意が必要です。
日本語と同じような感覚で「你可愛(あなたかわいいね)」と中国人女性に使おうものならば、下手をすれば怒ってもう二度と口を聞いてもらえないかもしれません。
特に相手の身内である妻や娘に対して外見を褒める言葉を使ってはいけません。
【外見を褒める=好意の現れ】
中国では異性の外見を褒める行為は相手に好意を持つのと同じ意味になります。つまり、上司の妻を褒めれば上司からしたら「俺の妻を奪おうっていうのか?」と誤解されてしまいます。
したがって、女性を褒めるときは外見ではなく「服装のセンスがいい」「親切でよく気が利く」など、行動やその人のセンスに対して褒めるようにしましょう。
逆に中国人からあなたの外見を褒められた場合、どのような意味になるのか、もうお分かりですね。
謙虚が美徳?中国人から褒められたらどう返すべき?
日本人同士で相手から褒められると反射的に謙遜した態度をとってしまいます。相手の前で自分の妻や子どものことをへりくだった言い方をする人も少なくないでしょう。
自分や身内のことをへりくだるような言い方は、日本人の美徳とされています。ただ、中国人にはこの考え方があまり理解されません。
「あなたの中国語、とても上手ですね」と中国人の相手に言われても
「私なんてまだまだ……」とあなたが言ったところでコミュニケーションは進みません。
そのため、もし中国人から褒められたら素直に喜んでおきましょう。
【褒められた時の返し方】
とはいえ、中国語をまったく話せないと相手にどう返せばいいのか分かりませんよね。
そこで、私がおすすめする方法は笑顔で「メイヨー(没有)」、もしくは「なぁりぃなぁりぃ(哪里哪里)」と言葉を返すことです。
多少の謙遜した意味合いを含みますが、その後のコミュニケーションはスムーズに運ぶでしょう。
ぜひ、中国に行った際に使ってみてくださいね。