日本人が中国に言って驚くのは、結構日本語を目にすることです。スーパーの製品、町中の看板などに頻繁に日本語が出没します。
しかしよく見ると、どうやったらこれほど間違えられるのだろうという変な日本語なのです。
中国にあふれる変な日本語広告3パターン
目次
なぜ中国国内で日本語が好まれるのか
まずはなぜ日本語がいろんな商品名や説明文に出没するのかその理由を考察しましょう。その理由は単純です。
yīnwéizhōngguóxiāofèizhěduìrìběnchǎnpǐnyǒuhǎogǎn
因为中国消费者对日本产品有好感
中国の消費者は日本製品に好感を持っているから
日本人からすると明らかにおかしな日本語でも、中国人には分かりません。
お店の壁にペイントされているのが多少変な英語であったとしても、日本人からすればかっこよくうつるのと同じ。
変な日本語であったとしても日本語表示を見ると中国人にはなんとなくイメージがよくうつるわけです。
中国では、英語よりも韓国語よりも日本語が好まれて用いられています。それだけ日本製品のことを中国人が信頼している証しなのかもしれません。
日本人には理解不能な中国の会社の日本語
よって中国で日本語を頻繁に目にするのは、日本人からすると光栄なことでしょう。しかしそれにしても日本語のレベルはというと、それはそれはひどいものです。
中国で目にする日本語は誤字脱字レベルではありません。動詞がなかったりそもそも文法として成り立っていないものもあります。
日本人では間違えたくても間違えられないので「そう来たか!」と感服する間違いさえあるかもしれません。今回は中国人が日本語を間違える3つのパターンを見ていきましょう。
間違いパターン:自動翻訳
間違いパターンで最もよく見られるのは自動翻訳をそのまま採用しているパターンです。以前の記事でも紹介したことがありますが、一例あげてみましょう。
niúnǎiwèizǎocānbǐnggān
牛奶味早餐饼干
牛乳の味 ご飯クラッカー
ある程度正確に訳すと「朝食用クラッカー ミルク味」なのですが、自動翻訳を使ったものをそのまま採用しているので、早餐(zǎocān)が「ご飯」となってしまっています。
間違いパターン:似ている文字に置き換える
続いての日本語の間違いパターンは、似ているけど違う文字を使ってしまうパターンです。例えば香港のマッサージ店(按摩店:ànmódiàn)は日本人のお客に来てもらうためにこのように表示していました。
マツサーヅ
日本語には小さい「ツ」の「ッ」があることを知らないのでしょう。「ヅ」と「ジ」も外国人からすると違いが判りません。同じ理由で「ン」「ソ」もよく間違われています。
間違いパターン:「の」だけ拝借
最後のパターンは手抜きの日本語、「の」だけ拝借するパターンです。例えばこんな看板をよく見かけます。
时尚の书包
时尚(shíshàng)は「おしゃれな」という意味で、の书包(shūbāo)は「カバン」という意味です。
「おしゃれなカバン」を売っているといいたいのでしょう。安易に日本語の「の」を入れることで、まるで日本直輸入化のようなイメージをお客に持ってもらうことができます。
前後は中国語なのに、日本語「の」を入れるだけで品質イメージがアップするので重宝されています。
実は中国のことを笑えない日本の商品
なんでちゃんと訳さないのだろうと思いますか?
実は中国ほどのではないかもしれませんが、アメリカなどで長く住んでいた人が日本にやってきて、様々な場所で目にする英語もとってもおかしく感じるようです。
確かに中国ほどいい加減ではありませんが、多かれ少なかれ、外国人が書いた言葉というのは母国語の人からおかしなものなのです。