中国旅行前に読むべき中国語「注意」から学ぶ現地のルール

    1. 中国世界遺産・旅行

    中国に旅行に行くときには、注意しなければいけないことが幾つかあります。

    今回はそのあたりのことを取り上げてみたいと思います。

    中国旅行前に読むべき中国語「注意」から学ぶ現地のルール

    注意

    在(zài)中(zhōng)国(guó)旅(lǚ)游(yóu)的(de)时(shí)候(hou)要(yào)注(zhù)意(yì)你(nǐ)的(de)包(bāo)。

    (中国に旅行するときには、カバンに注意しなければなりません。)

    这(zhè)意(yì)思(si)是(shì)要(yào)注(zhù)意(yì)小(xiǎo)偷(tōu)。

    (それは、こそ泥に注意する必要があるということです。)

    スーツケースや旅行カバンは注意しているのでまず大丈夫ですが、

    危ないのが中国に来て2日目以降です。

    关注

    余談で、注(zhù)意(yì)という語ですが、日本語の注意するのと意味は同じです。

    しかし、いい意味で注意するときには、关(guān)注(zhù)を使います。

    例えば、「私たちは、あの店の売り上げに注意を向けよう」という時には、

    我(wǒ)们(men)要(yào)关(guān)注(zhù)那(nà)个(gè)店(diàn)的(de)成(chéng)绩(jì)となります。

    この場合、注(zhù)意(yì)よりも关(guān)注(zhù)の方がしっくりきます。

    先の、カバンの話ですが、

    在(zài)街(jiē)上(shàng)走(zǒu)的(de)时(shí)候(hou),还(hái)有(yǒu)坐(zuò)公(gōng)交(jiāo)车(chē)时(shí),

    还(hái)有(yǒu)坐(zuò)地(dì)铁(tiě)的(de)时(shí)候(hou)都(dōu)要(yào)注(zhù)意(yì)的(de)。

    (街を歩く時、バスに乗るとき、地下鉄に乗るときなどに注意が必要です。)

    日本では、カバンは横にかける、あるいは、斜め後ろにするのが普通だと思います。

    それが日本人の習慣になっていると思いますが、中国旅行では、カバンの位置は自分の体の前にするのが鉄則です。

    そうしないなら、盗ってくださいと言っている様なものなのです。人ごみの中では、格好の餌食になってしまいます。

    カバンの中に护(hù)照(zhào)(パスポート)や现(xiàn)金(jīn)(現金)

    信(xìn)用(yòng)卡(kǎ)(カード)を持ち歩くと思いますが、それらを取られると本当に大変なことになりますからカバンはしっかりと体の前に持っておきましょう。

    見た目はちょっと格好悪いけど、大事なものを盗られるよりはましです。

    私は、以前に込み合ったバスに乗っていた時に、カバンのファスナーを知らない間に開けられて電子辞書を盗られてしまいました。

    カバンはしっかりときっちりと閉められるタイプのものが安全ですね。パスポートなどの大事なものは、カバンの奥のほうにしまっておきましょう。

    道路脇に停まっている中国のトゥクトゥク。

    交通事故

    在(zài)中(zhōng)国(guó)旅(lǚ)游(yóu)时(shí)也(yě)要(yào)注(zhù)意(yì)交(jiāo)通(tōng)事(shì)故(gù)。

    (中国旅行で注意したいことは、交通事故です。)

    中国が日本とは何が違うかというと、交通マナーです。

    注意していないと信じられないかもしれませんが、本当にすぐに轢かれて

    中国には、后(hòu)果(guǒ)自(zì)负(fù)という言葉があります。

    悪い結果は自分で負えということです。この語は、他の人に注意を促す際に用います。

    交差点で信号を渡る時には、左右と斜め後ろから来る車に注意することが必要です。

    「交差点」は、十(shí)字(zì)路(lù)口(kǒu)または交(jiāo)叉(chā)口(kǒu)といいます。

    中国では日本と違い、基本的に車は赤信号でも右折は自由にできます。

    ですので、信号を渡る時にはこの右折してくる車に気をつけなければいけません。

    また、車に注意するのはもちろんですが、中国で危険なのが电(diàn)动(dòng)车(chē)(電気自転車)です。

    かなりのスピードを出して走っていますので横断する際には注意しなければなりません。

    中国の電気自転車は、完全な電気モーターで走ります。

    日本の原付バイクのようなガソリンエンジンの音がしないので、近づいてきても気づかない事が多いのです。

    スリと交通事故にさえ気をつけていれば、意外に楽しく過ごせる中国。

    中国語の練習をしっかりとしてから旅行に行きましょう。

    中国に着いたら何よりも先に行わないといけないことがあります。それは外国人登録(外国人登记:wàiguórén dēngjì)です。

    外国人登録をし忘れると大変なことになります。中国に行く計画があるなら、この外国人登録のやり方をしっかり覚えておきましょう。

    外国人登録を行なうタイムリミット

    中国政府が定めた外国人入境出境管理法(wàiguórén rùjìng chūjìng guǎnlǐ fǎ )に基づいて、中国に入国したすべての外国人は外国人登録をしなくてはいけません。

    しかもタイムリミットが入国後24時間以内という厳しさです。中国についたらまずはヤレヤレとゆっくりしたいところでしょうが、何よりも外国人登録を優先させる必要があります。

    外国人登録が必要な人とそうでない人

    とはいっても中国旅行に行った人のほとんどは外国人登録を行なっていません。

    なぜなら日本人が泊まれるような大手のホテルは外国人が宿泊するときに宿泊情報を警察署に届け出てくれるからです。そのためホテル住まいの人は外国人登録が免除されます。

    しかし中国に日本人や中国人の知り合いがいるからその家に泊めてもらう、等の場合は必ず外国人登録を24時間以内行わなくてはなりません。

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    外国人登録をする方法

    外国人登録をする場所は、中国国内の宿泊場所を管轄する派出所(派出所:pàichūsuǒ)です。最初は自分の住んでいるところを管轄する派出所がなかなか分かりませんし、場所が見つからないので四苦八苦するかもしれません。

    派出所がみつかったら営業時間内(通常9:00-17:00)に派出所の外国人管理部に行きます。

    必要となるのは、パスポートともし家を借りて住んでいるならその家の契約書(合同:hétong)です。誰かの家に間借りしているなら、その泊めていただいている方の戸籍簿(户口簿:hùkǒubù)も必要になります。

    基本的にこれらの書類を渡して警察署のパソコンにデータを打ち込み、最後に派出所の印章(yìnzhāng)が押された登記表を渡してもらうって完了です。全体で30分くらいでしょう。

    登記をしている途中、必ず次の2つの質問をされるので答える準備をしておきましょう。

    外国人登録時にされる質問

    中国の外国人管理が厳しくなり、今では必ず次の2つの質問がされます。

    nǐ zài zhèli zuò shénme

    你在这里做什么?

    ここで(中国のこの地で)何をしていますか?

     

    nǐ xiàcì shénme shíhou chūjìng

    你下次什么时候出境?

    今度はいつ中国を出るのか?

    質問をされる理由

    外国人登録に行くとなぜ上記の2つの質問をされるのでしょうか?

    【 ここで何をしているのか? 】

    「ここで何をしているのか?」という質問をするのは、中国政府が外国人のスパイや違法活動をしている人に警戒しているので、その人の生活状況を具体的につかむためです。

    派出所の人たちは外国人の登録の手続きをするときに、実際に尋ねて、ビザで許されている以外の活動をしていないかチェックするように上層部から言われているようです。

    うっかり「小遣い稼ぎで、日本語の塾で日本語を教えています」などと答えてしまうと、厳密に言うとビザ外活動となるので、罰金を科されて国外退去ともなりえます。

    【 今度はいつ中国を出るのか ?】

    二つ目の「今度はいつ中国を出るのか」という質問をするのはなぜでしょうか?ビザには滞在期間(停留期限:tíngliú qīxiàn)という欄があります。これは「どれだけ期間、中国国内に留まっていいのかという期限」です。

    ビザによって30日、90日、180日などと定められているので、ちゃんと期限内に中国国外に出る予定があるのかを確認するための質問です。

    飛行機のチケットを買っていなくても、次に中国国外へ出る予定の日付を伝えれば大丈夫です。その日付は警察のコンピューターに入力されます。

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    外国人登録はしたほうがいいが…

    もちろん国家の要求なので、外国人登録は必ず行ったほうが良いでしょう。

    しかし何かその場所で事件があった時は、外国人登録をしている外国人はまず調査の対象となります。外国人が絡んでいたと思われる事件が起きるたびに、家に警察が来て事情聴衆を受けることになります。

    自分とは関係ないことがほとんどでしょう。いつも警察の監視下に置かれるのが嫌で、外国人登録をしないという選択をする外国人もいるようです。

    外国で生活すると、このような面倒な事も避けては通れません。手続き関係は手早く済ませたいものですね。

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