リーグ戦も盛り上がり、今や日本でもメジャーな競技となっている麻雀ですが、皆さんご存じの通り、麻雀は中国から来たものです。
今回は麻雀で使う呼び方は果たしてどれほど中国語と同じなのかに注目しましょう。
麻雀で覚える中国数字
中国数字の読み方を覚える入口
はじめに覚える中国語は麻雀から覚えたという人は少なくありません。例えば中国語の数字の数え方です、一萬を「イーワン」といい、二萬を「リャンワン」と言います。
これは中国語の発音と同じなのです。
yíwàn
一万(簡体字)
一萬(繁体字)
liǎngwàn
两万(簡体字)
兩萬(繁体字)
このように日本の麻雀での数字の読み方は中国語の読み方と一緒(九は例外。中国語の九万の発音はキューワンではなくジョウワン)なので、中国語を覚えるきっかけとして、麻雀用語から入るのはいい方法かもしれません。
麻雀役の共通発音
中国語を麻雀から覚えるのがいいのは、ほかにも共通発音がたくさんあるからです。例えば麻雀役のいい方です。
日本語でなんでこんな風にいうのだろうと思っている役の読み方ですが、実はすべて中国語の発音から来ています。
pínghé
平和
ピンフ
zìyísè
字一色
ツーイーソー
lǜyísè
緑一色
リューイーソー
平和をなんで「へいわ」と言わずに「ピンフ」と読むのだろう?と思っていたかもしれません。実は中国語の発音から来ていたというわけですね。
ですから自分は中国語を読むなんてできないと思っている人も、麻雀用語さえ知っているなら実はすでに中国語発音をたくさん知っているというわけです。
日本語発音も混ざった言い方
といっても全ての麻雀用語の発音が中国語の発音と一緒なわけではありません。一部日本語の発音がはいっているものもあるので、注意が必要です。例えば…
dàsìxǐ
大四喜
ダイスーシー
xiǎosìxǐ
小四喜
ショウスーシー
上記の呼び方は、四喜(sìxǐ)の部分は中国語の発音を見事に再現しているのですが、大小の部分は日本語発音「だい」「しょう」と発音しています。中国語的に発音すると「ダー」とか「シャオ」となる必要があります。
麻雀用語が全て中国語の発音と一緒かといったら、そうではないというわけですね。
中国語のように聞こえて全く違う発音
麻雀用語の中には中国語の発音のように聞こえてまったく違うものというのも存在します。一つ例をあげましょう。九蓮宝燈という役満の呼び方です。
jiǔliánbǎodēng
九莲宝灯
チューレンポートウ
「チューレンポートウ」。いかにも中国語っぽく聞こえませんか?ですがこれは中国語の実際の発音とは全く違います。
実際の中国語の発音を無理やり片仮名で表現すると「ジョーリエンバオダン」となります。4つの漢字どれも中国語の発音とは一致していません。
中国麻雀にも九蓮宝燈という役があり、牌のそろえ方も全く一緒なのに、中国人相手に「チューレンポートウ」と言ったところで通じないというわけです。
中国語は興味を持つことから
今回は麻雀用語と中国語の関連性を考えました。ほとんどの麻雀用語は中国語の発音と同じなので、中国語に興味を持つきっかけとしては麻雀は大変有効です。
「トンナンシャーペイ、ハクハツチュン」などは中国語の発音と同じなのか違うのか?こんなところから中国語を調べてみると面白いかもしれませんね。
次回は中国語麻雀と日本麻雀のルールの違いを見て見ましょう。