東京ディズニーランドは大好き。でも中国のディズニーランドは何となく行きたくないと感じるかもしれません。
2015年に中国上海にディズニーランドができました。そこはもはや夢の国ではないのでしょうか
ディズニーとピラミッドが共存?中国のユニークな遊園地探訪
目次
日本ニュースの報道
開店してすぐ日本のニュースでは、上海ディズニーランド(上海迪士尼乐园:shànghǎidíshìnílèyuán)でのマナーの悪さが報道されました。
ゴミがたくさん落ちている、割り込みが激しい、客同士がけんかしているなどです。こういう報道を聞いてやはり中国の遊園地というのは、日本やアメリカのように楽しめないのかと感じたことでしょう。
確かに開店してすぐには、一部の状況としてそういう残念な状況も見られたかもしれません。でも当時の報道のほとんどは誇張されたものであり、日本メディアがそのような報道をするのは、それが日本国民の喜ぶ内容だからです。
上海ディズニーランドにいった中国人の感想
実際の上海ディズニーランドはどんなところなのでしょうか?
中国人の感想はこんなものです。
hěnmǎnzúwǒdegōngzhǔmèng
很满足我的公主梦
シンデレラになる夢がかなえられたわ
hěnxiǎngzàiqùyīcìdíshìní
很想再去一次迪士尼
ぜひまたディズニーランドに行きたいなぁ
始めて上海ディズニーランドに行った中国人から悪い感想はほとんど聞かれません。思った以上に楽しかった!というものが大半を占めているのです。
特に女の子にとっては夢の場所で、シンデレラ気分を味わえるので大好評のようです。
開園当初はアメリカの企業であるゆえの国民感情的な反発もあり、客足が少し落ちましたが、今は完全に回復してお客であふれかえっています。やはりディズニーはリピーターを獲得できているようです。
日本人の感想は?
実際の日本人の感想はというと「最初は中国の遊園地ということで舐めていたけど…」というような前置きが入りますが、感想は以下のようなものです。
díshìnílèyuányuángōngdōutōngjǐguóyǔyán
迪士尼乐园员工都通几国语言
ディズニーのキャストはみんな数か国語話せる
スタッフの接客がよいだけでなく、日本人が一同に驚くのはスタッフがみんな何か国語も話せることです。
スタッフはみんなバッチをつけており、そこに話せる言語が書かれています。中国語と英語はもちろんのこと、日本語、韓国語、スペイン語、フランス語などいろいろな主要言語に対応できるようになっているのです。
この点は日本よりすごいと感じる日本人も少なくありません。
中国は学歴競争社会なので、雇う側としても学歴が高く様々な外国語に精通しているスタッフを集めやすいという背景があるのでしょう。
やはり世界に通じるディズニーの教育
上記のように、夢の国は結局中国でも夢の国なのです。中国人スタッフを教育するのは大変だったことでしょうが、それを成し遂げてこれほどの高評価を得ているのはさすがはディズニーといったところでしょう。
中国を楽しむ方法はいろいろあります。そのひとつは肖像権のことを一切気にしない中国の遊園地に行くことです。
中国の遊園地ではどんな楽しいことが待ち受けているのでしょうか?
中国の遊園地と外国の遊園地
中国大都市には通常、ひとつ以上の遊園地(游乐园:yóulèyuán)が備えられています。中国の家族連れはよく遊園地に訪れて時を過ごします。
中国の遊園地を外国の遊園地と比べた時、その一番大きな違いは「テーマがない」ことかもしれません。
ディズニーランド、ユニバーサルスタジオ、レゴランド、最近閉鎖になったスペースワールド、どれをとっても遊園地には何らかのテーマがあるのが普通ですよね。
しかし中国の遊園地にはテーマがないのです。
何でもありの中国の遊園地
中国の遊園地がすべて同じというわけではありませんが、「何でもあり」というのが共通している点でしょう。遊園地には世界中の人目を引くものが何でもあります。
たとえばエジプトのピラミッド(金字塔:jīnzìtǎ)、ブラジルのキリスト像(巴西基督像:bāxīJīdūxiàng)、自国の万里の長城(万里长城:wànlǐchángchéng)などの希少な建造物が単なる地方遊園地でお目にかかれます。
もちろん遊園地ですからジェットコースターや観覧車などの乗り物がありますが、それ以外に釣堀もありますし、サーキットもありますし、焼肉場もあります。
テーマという縛りを設けずに、まさに人目を引く、楽しいものは何でも作ってしまうというのが中国の遊園地の特徴と言えるでしょう。
遊園地で出会える仲間たち
さらにうれしいことに、中国の遊園地では世界的に有名なキャラクターたちにも会うことができます。
たとえば世界中で同じ時間にひとつの場所にしか現れることはないと言われているミッキーマウスさえも、中国の庶民の遊園地で長時間お目にかかれます。
しかも何のパフォーマンスをすることなく、普通に歩いているのです。
ほかにも熊のプーさんやドラルドダック、日本のくまモンまでもが中国の遊園地に出現するので決して飽きることはありません。
しかも管理の厳しくない中国ならではですが、夏場の暑いときなどは時々、これらキャラクターたちは被り物を取って、中身がどうなっているのか見せてくれます。日本では見られないレアシーンですね。
世界のキャラクターを中国でなんと言う?
さて、世界の有名キャラクターを中国語で何と言うかの勉強です。
【質問】
中国語単語は外来語の音から拾う場合と、意味から拾う場合がありますが、次のキャラクター中国語でなんと言うか考えてみてください。
1、ミッキーマウス
2、ドナルドダッグ
3、リラックマ
【キャラクター中国名 正解】
では正解を見ていきましょう。
mǐlǎoshǔ
1、米老鼠
ミッキーマウス
ミッキーの「ミ」という音だけ残してあとはネズミを意味する老鼠(lǎoshǔ)です。
tánglǎoyā
2、唐老鸭
ドナルドダッグ
英語の本来の名前「Don Donald Fauntleroy Duck」の中国語音訳が唐纳德·方特罗伊·达克(tángnàdéfāngtèluóyīdákè)です。
そこから無理やり音から拾った中国語で、長すぎるので唐(táng)だけのこして、後はアヒルだからとアヒルを意味する老鸭(lǎoyā)をつけたというネーミングです。
qīngsōngxióng
3、轻松熊
リラックマ
リラックスを意味する轻松(qīngsōng)という単語、そして熊なので熊(xióng)がついています。
こうやって見るとどうでしょうか?かわいいキャラクターも中国語になると、単なるネズミ、アヒル、クマの一種という位置づけになってしまうのがわかるでしょう。
下手な観光地より面白い中国の遊園地
このように中国の遊園地では外国では味わえない、独特の面白さがあります。下手な観光地より十分に楽しめることでしょう。
中国を訪れる機会があるなら現地の遊園地訪問を計画の中に織り込んでみるのもいいかもしれませんね。
上海の紹介
中国の冬は日本よりも寒さが身にしみます。
上海近郊でも日本の同じ緯度の地方よりも寒い感じです。
これも大陸のせいでしょうか。骨までしみる寒さという感じです。
中国に行くとしたら、北京か上海に行くという方が多いはずです。
今回は中国を代表する大都市上海を紹介します。
外滩の紹介
上海最有名的观光地方是外滩。
(上海の最も有名な観光地はワイタンです)
外滩はバンド地区とも呼ばれています。
外滩有万国建筑博览馆。
(ワイタンには万国建築博覧館があります)
現役で使われている古風な洋館です。立派な銀行も多いです。
在外滩中国的建筑物和欧洲的建筑物混在一起。而且,有黄浦江。黄浦江的对岸是新的高楼。
(ワイタンには中国の建物とヨーロッパの建物が混在しています。また、黄浦江があります。黄浦江の対岸には、新しいタワーがあります)
对岸で「対岸」ですが、对面で「反対側」になります。
马路对面有肯德基。
(道の反対側にケンタッキーがあります)
というように使用します。
外滩对面有东方明珠塔,也有上海环球金融中心。
(ワイタンの向かいには、東方明珠塔や上海世界金融センターがあります)
外滩最好看的时间是傍晚。
(ワイタンを見るのに一番いいのは、夕方です)
川の暗さで建物の光が際立ってきて美しいです。
在外滩有很多观光的旅客。也有很多国外的旅客。
(ワイタンには観光客がとても多いです。外国の旅行客も多いです)
南京路の紹介
外滩附近有南京路,是在上海最繁华的一带。是购物的好地方。
(ワイタン付近には南京路があります。上海で最もにぎやかで買い物にいい場所です)
人民广场的地铁站和南京东路之间有南京路。
(南京路は、地下鉄の人民広場駅と南京東路駅の間に位置します)
上海に来た人が必ず立ち寄る買い物天国となっています。
バンド築から歩いてすぐなので便利です。
南京路的步行街上有很多商城。
(南京路の歩行者天国には、たくさんのお店があります)
步行街は、歩行者専用の道路を指します。
という言葉はよく使いますが、小さいお店がたくさん入っている建物を指します。
ショッピングモールという感じでしょうか。
上海大厦の紹介
我在上海旅游时住了上海大厦。上海大厦是在1930年建筑的,很有历史的酒店。这酒店在外面看来是很有历史的感觉,里面呢,是很现代式的。
(わたしは、上海を旅行した時に、上海ビル(旧ブロードウェイホテル)に泊まりました。このホテルは、外側は歴史的な感じですが、中はとても新しいです)
ホテルに泊まるというときに、住という言葉を使います。
我在酒店住两天。
(わたしは、ホテルに2日間泊まった)
というようにです。
人の気持ちを表す時の表現の仕方
感觉というのは、人の気持ちを表す時に使いやすい言葉です。
我有什么什么的感觉。
(私は~のような気持ちです)
などと使います。
感觉怎么样?
(どんな感じですか?)
感觉不舒服。
(気分が悪いです)
などとも使えます。
上海は気分がいいところです。
観光したいところがたくさんあります。日本のコンビニもあり便利です。
観光地で中国語を使えるとなおいいですね。
中国人の先生たちと会話練習して中国語を磨きましょう。そうしたら、中国に旅行した時もスムーズに会話できるようになると思います。
来年も中国語の練習をがんばりましょう。
伝統的な中国に浸るなら上海の豫园
中国人が日本に来て「ここは日本らしいところだなぁ」と感じるのはどこだと思いますか?それは京都だそうで、決して中国では味わえない日本情緒が溢れています。
では反対に、日本人が中国情緒が味わえるの場所の一つが、上海の豫园(yùyuán)という中国庭園です。
上海ってどんな都市?
豫园の紹介をする前に簡単に上海という都市を紹介しましょう。上海は中国4大直轄都市の一つで、北京についで2番目に大きな都市です。海岸都市のため貿易も盛んで、日本企業もたくさんあります。
上海人は上海话(shànghǎihuà)という独特の方言を使います。
そのため上海话しか話せない上海の人と、一般的な中国語である普通话(pǔtōnghuà)しか話せない北京の人では、沟通(gōutōng)つまり意思疎通ができず、会話が成り立ちません。
同じ中国人なのにおもしろいですね。
さらに上海は中国共産党が生まれた場所としても有名ですし、日本人が大好きな小龍包、春巻、シュウマイなどの点心(diǎnxin)でも有名な場所です。
上海に行ったなら
上海に行ったら、ぜひ豫园に行きましょう。入場料はわずか30元です。他の観光地と比べるとかなり安いと感じるでしょう。
豫园の中に入ったときのイメージは、以前に夏目雅子や堺正章が出演していたテレビドラマ「西遊記」の世界です。いわゆる古き良き中国の世界に引き込まれます。
豫园
日本庭園との違い
豫园ではさまざまな古代中国建造物を見物することができます。日本と同じくお寺があり、その中に仏像があるのですが、建物の造りが日本とは少し違うと感じるでしょう。
いたる所に中国の象徴である竜が掘り込まれているのが中国情緒を醸し出しています。
豫园では中国色豊かな建造物を見学できるだけでなく、観光客を楽しませるさまざまなイベントも開かれています。
豫园でのおもしろいイベント例
実際に豫园であったイベントの例を紹介しましょう。豫园を観光をしていると、ある場所に多くの人が集まっていました。
近づいてみると、ある建物の中で高級茶の無料サービスが行われているようです。10人ずつ手で招かれて建物の中に入ると、表演(biǎoyǎn)、つまりお茶のショーが行われています。
お猪口のような小さいコップが参加者全員に配られ、そこにお茶が入れられます。クイッっと飲むと次がたされいき、さまざまな中国茶が10杯くらい楽しめます。
一杯一杯のお茶を注ぐ前に「このお茶はリュウマチに効く」「このお茶は肝臓に効く」などのうんちくが語られます。
お茶のイベントが終わったら?
予想できると思いますが、お茶無料イベントが終了すると「これでイベント終了です。ではみなさんさようなら~」ではありません。
さすがは中国。先ほどまでパフォーマンスをしていたおじさんは、たちまち営業のおじさんに早変わりします。
「今飲んだお茶を今日は特別に購入できる。300元なのだが今日だけは、たった200元だ。」と言い出します。
リュウマチで苦しんでいる父の顔が浮かびついつい買ってしまいましたが、あとで日本に帰り冷静になるとお茶一缶(200g程度)に200元(3400円)を支払ったのは高すぎでした。
もちろんお茶でリュウマチが治ることはありません。
豫园はすばらしい観光地ですが、無駄な買い物はしないほうがいいでしょう。
上海で楽しめるほかの観光
上海では豫园のほか黄浦江游览船(huángpǔjiāngyóulǎnchuán)という川を遊覧する船に乗れたり、东方明珠广播电视塔(dōngfāngmíngzhūguǎngbōdiànshìtǎ)という日本の東京タワーのようなところに登ることもできます。
しかしこれらは正直中国でないと味わえない経験というわけではありません。上海に行ったのならば、ぜひ中国情緒にあふれる豫园に足を向けることをお勧めします。