なにかの病気というわけではないが、きつい、疲れやすいという人は、世界中にいます。
日本語では「半健康」というようですが、この病気ではないが健康ではない状態の人が中国でとりわけ多いようです。
中国医学と「亚健康」病気ではないが健康でもない状態の解説
中国医学において半健康とは
中国医学において半健康の状態のことを次のように言います。
yàjiànkāng
亚健康
病気ではないが健康でない状態
人間の根本から治療することを目指す中国医学において、この亚健康(yàjiànkāng)というのは研究課題です。何らかの原因があって身体が不調の状態に陥るからです。
中国医学の研究において、健康検査に引っかからないが健康がすぐれない原因として、どんなことがいわれているのでしょうか?
半健康の要因
亚健康(yàjiànkāng)つまり半健康の要因については、実は中国医学においても意見が統一していません。よくいわれるのが以下のような要因です
xīnlǐ yīnsù
1,心里因素
精神的な影響
yùndòng bùzú
2,运动不足
運動不足
yǐnshí xíguàn
3,饮食习惯
食事の習慣
それぞれどのように半健康の原因となるのでしょうか?
精神的な影響
亚健康(yàjiànkāng)の最も大きな原因としてあげられているのが、精神的な影響です。
うつ病(抑郁症:yìyùzhèng)等はそもそも健康診断の数値には上がりません。体調が悪い、眠れない等の主な原因は精神健康が保てていないからだというわけです。
この原因が最も多いために心里亚健康(xīnlǐ yàjiànkāng)という言葉が別途あるほどです。身体にいいものを食べて、よく運動していても、幸せな心の状態でないと病気のようになるというわけですね。
運動不足
毎日忙しくいつもパソコンの前に座っていて運動不足だと、身体の機能も落ち、健康ではなくなるようです。
車に地下鉄など、生活が便利になればなるほど身体を動かす機会が減っていき、それが現代特有の亚健康(yàjiànkāng)という状況の要因となっているというのもうなづけます。
昔のように農作業をしたり、長い距離歩いて商売をしたりするのは健康維持にも役立っていたことでしょう。
食事の習慣
生活習慣病と言われるものは、はっきり数値に出るまでに時間がかかります。若いときから身体によくないスナック食品(垃圾食品:lājī shípǐn)ばかり食べていると、やがては病気になる一歩手前の状態、つまり亚健康(yàjiànkāng)の状態になります。
中国医学では自国批判になるので、直接的には述べられませんが、中国食品に使われている農薬(农药:nóngyào)、発育ホルモン(生长激素:shēngzhǎng jīsù)、食品添加物(食品添加剂:shípǐn tiānjiājì)などは明らかに人間の身体を蝕みます。
日本にもたくさん輸入されている中国食品も、体調がすぐれない要因の一つとなっているのは否めません。
現代社会で健康を保つ
今の世の中で健康を保つのは簡単ではありません。精神健康、定期的な運動、少しお金をかけてでも身体によいものを食べることによって、いつも健康な状態を保ちたいものですね。
中国医学の身体の根本から健康を保つという考え方は本当に正しいので、参考にしていきたいものです。