中国企業で働いてみると感じる2つのよいところ

  1. 中国経済・社会

世界中で中国企業が躍進しています。一昔前は日本企業で多くの中国人が働く時代でしたが、中国企業の成長により、日本人が中国企業で働く時代が訪れようとしています。

でも中国企業で働くのは日本企業よりもよいところ(好处:hǎochù)もあるのです。

中国企業で働いてみると感じる2つのよいところ

日本企業の特徴

中国企業のよさを確認する前に日本企業のよさを確認しておきましょう。日本企業は今でも質の高い製品を作り出す能力という点では間違いなく世界のトップクラスです。

「よい製品が欲しいというときは高くてもまず日本製を…」と中国人は考えるようです。これは世界の他の国の人も一緒です。日本人自身もできれば日本製を使いたいと思っているのではないでしょうか?

日本企業内で働いているとなおのこと日本の製品の良さを感じます。間違いのない商品を市場に送り出すために、完璧な検品が行われます。「だれも見てないからいいや」という感覚は日本企業では通りません。

このような日本の真面目な企業態度は、そこで働く従業員にとって何を意味しますか?「仕事でミスをしてはいけない」といつも強い緊張感の下で働くことを意味します。そうではありませんか?

中国で上向きの矢印が付いた木のテーブル上のコインの山。

中国企業の特徴

中国企業というのは良い製品を生み出すための軍団ではなく、利益をもたらす軍団です。利益を生み出すために、それなりの製品を作ればいいのです。

利益確保のために社内システムが合理的なので、ある意味無駄な費用は一切省きます。日本では不良品としてはねられる製品も、外観と製品性能に問題なければ市場に流しますし、食品工場で食材が床に落ちたとしても洗って使えるのであれば使います。

無駄を省くと利益を確保しつつも、それなりの質の商品を安価で販売できるのです。

このような企業態度はそこで働く従業員にとって何を意味しますか?高い質の商品を生み出さなくても、会社に利益さえもたらせばいいので、気楽(轻松:qīngsōng)に仕事ができることを意味します。

中国企業で働く良いところ

真面目な日本人は中国企業で働くとストレスを感じるかもしれません。「こんな商品の作り方でいいのか!」と義憤を感じるのです。

しかしさほどまじめなタイプでない日本人は中国企業の次のような良いところを発見するかもしれません。2つ紹介しましょう。

gōngsīde yāoqiúhěnhélǐ

1、公司的要求很合理

会社の要求に無理がない

 

línghuóbiàntōng

2、灵活变通

融通性がある

それぞれどんな素晴らしい長所なのでしょうか?

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会社の要求に無理がない

例えば遅刻を例にとるとわかりやすいでしょう。日本の会社では基本遅刻は許されません。中国でも遅刻はよくないとされているのですが、いつもでなければいいのです。

社内メールを打つ時もそうです。日本では何度もチェックし、誤字や脱字がないか確認しないといけませんが、中国では多少誤字脱字があっても意味が通じるのであれば、問題とされることがありません。

日本のように「一つのミスも犯してはいけない」という社風ではないのです。「失敗すれば次失敗しなければいいよ」というのが中国の会社の社風です。要求が道理にかなっているので心地よく仕事できるでしょう。

融通性がある

別の中国の会社に勤める良い点は、融通性です。

再び遅刻を例にとりましょう。ある言語学校で日本語を教えている日本人教師が、寝坊や地下鉄に乗り遅れたなどで30分遅刻するとします。

もしも生徒たちがすでに学校の教室で待っている状況だとしたら、30分もの遅刻は日本の会社なら大きな信用にかかわる問題でしょう。

では中国で30分遅刻することを学校に伝えるとどうなりますか?

méiguānximànmànlái

没关系慢慢来。

気にしなくていいよ。ゆっくりおいで

となります。学校は生徒たちに「先生30分遅れるって、それまで待ってて」と伝えて終わりです。生徒たちは携帯をいじくり待ってるだけで文句を言うことはありません。こんな状況に慣れてるのです。

遅刻した先生への学校の罰則も基本ありません。「30分遅れたのなら、30分長く授業してくれればいいよ」という感覚なのです。

中国企業で勤めたら日本企業で働けなくなるかも

もちろん日本人が中国企業で働くと言語や文化の問題で大変なこともあるでしょう。しかし仕事からくるストレスという点では、日本とは比べ物にならないくらい楽なのです。

要求が高くなく融通性の高い中国企業の気軽さを味わうと、もう日本企業で働きたくなくなるかもしれません。

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