前回、中国人の家に招待されたときあるあるをご紹介しましたが、今回はその逆中国人を家に招待されたときあるあるを考察しましょう。
中国に住んでいる日本人は中国人を家に呼んだ時どんな経験をしているのでしょうか?
中国人を家に招待した時!知っておきたい注意点
目次
中国人を家に招待した時あるある
中国に住んでいる日本人同士が集まった時によく上がる話題です。中国人を家に招待するとどんなことがあるのでしょうか?
bùzhǔnshílái
1,不准时来
時間通りに来ない
zhēngduólǐngdǎoquán
2,争夺领导权
主導権を取られる
sòngduìrìběnrénláishuōbùxūyào de lǐwù
3,送对日本人来说不需要的礼物
日本人からするといらないお土産をくれる
時間通り来ない
中国人を家に呼んだ時あるあるとして日本人が最初に挙げるのが「時間通りに来ない」ことです。中国人を呼んだ時に30分くらいの遅刻なら御の字です。
約束の時間になってこないので、30分以上待っても来ないので電話を掛けると。
hǎodemǎshàngchūmén
好的。马上出门!
わかった。すぐ家を出る
どうも食事に誘われたことは分かっていたようですが、時間通りに行こうという気があまりない返事です。結局1,2時間後に普通の顔でやってきます。
よってこの人は時間通り来る気がない人だなと思えば、律儀に食べるのを待っておいたりせず「先に食べておくね」と言って相手に負担をかけないのでおくのもいいでしょう。
遅刻よりも困ること
日本人にとって中国人を招待した時に遅刻よりも困ることがあります。それは時間よりかなり早く来ることです。
お客さんが来る1時間前から作り始めるからそれまでは昼寝をしておこうと思いますが、中国人は誘われた時間の2時間前にやってくる場合があります。しかも食材をたくさん抱えて。
日本人はお客さんのためにたくさん日本料理を作るつもりでとっておきの材料も揃えていましたが、昼寝を起こされた挙句、台所は中国人に占領され、中華料理のオンパレードです。
主導権を取られる
つまり中国国内において中国人を日本人の家に呼んだ時は日本人のペースで物事を運べると思ってはいけません。
郷に入りては郷に従え(入乡随俗:rùxiāngsuísú)つまり中国では中国人ペースでないといけないのです。
食卓の真ん中にはドンと中華料理が並べられているので、食卓の端っこか、または別の予備のテーブルなどに日本料理は並べましょう。
お土産が嬉しくない
中国人も日本人の家にお呼ばれした時は、お金をはたいてお土産を持ってきてくれます。お土産にかかっているであろう価格を考えると中国人という国民は本当に友達を大切にすることが分かります。
外で外食すると一食20元(300円)くらいですが、中国人は少なくとも50元(750円)、すごい時は300元(4500円)くらいの品物を持ってきてくれることがあります。本当に感謝です。
しかしその品物は日本人からすると嬉しいものとは限りません。よく持ってきてくださるのは月饼(yuèbing)です。これは日本語では月餅(げっぺい)ですが、中国の月饼と日本の月餅は全く別商品と思ったほうがいいでしょう。
日本の月餅は中に餡子が入っておいしいのですが、中国の月饼は中に乾燥フルーツやら乾燥肉やら、日本人の感覚では決しておいしいとは感じられない、衛生的とは感じられないものばかりです。
豪華な入れ物に入れられて300元もするようですが、一口食べたら申し訳ありませんが、決してもう一口とはなりません。
心がこもっているが嬉しくないもの
他にも中国で貴重とされる冬虫夏草(dōngchóngxiàcǎo)を持ってきてくださることもありました。これは中国ではとても貴重で、中国人がもらったら大喜びです。
冬虫夏草は昆虫の中の菌類から成長したもので、その昆虫を輪切りにしてスープに入れて飲むなどというものですから、日本人にとってはとても活用する気になりません。
しかし高価そうなので、この冬虫夏草の効能はなんですか?と尋ねると、子どもの夜泣きなどに効くという事でした。
当然感謝して受け取りましたが、子どもの居ない夫婦ですから、当然記念品として引き出しにしまっておくだけのものとなりました。
実は日本人も外国人に同じことを
日本人が喜ぶだろうと思って中国人は早めに来て中華料理をたくさん並べてくれたり、月餅や冬虫夏草などの貴重なものを持ってきてくれたりします。ですが日本人からするとそれは嬉しくないのです。
しかし日本人である筆者は、自分も日本で外国人に対して同じことをしていたのではないかとハッと思いました。
日本にいる外国人に時間通りに来ることを要求せず、寿司やみそ汁ではなくステーキを出し、正座しなくていいようにイスを用意したりするなど…。
日本文化を強要することなく、相手の外国人が喜ぶための食事招待とするのは大切ですね。