昔と違いSNSなど文字で情報のやり取りをすることが主流となりました。しかし中国ではこのSNSでの発信方法が日本とは違うのです。
中国人と文字でやり取りするときに注意する点を考えましょう。
SNSでの中国人とのやり取りにおける留意点と中国の特徴
SNSにおける各国の特徴
文字で連絡をするときに各国の特徴というものが出ます。
欧米人は「最近どう?」という軽い感じの気遣いの質問から入るのが一般的なようです。
日本人の特徴は「こんにちは」「お久しぶりです」などかしこまった定例文から入ることが多いでしょう。
個人的な連絡では、SNSで使うスタンプを使った入り方として「チラッ」というのが増えてきました。これは相手の邪魔をしてはいけないという日本文化の影響で、相手が今連絡してもいい状態かを探る意図があると思われます。
では中国においては、どんな出だしが用いられるのでしょうか?
SNSにおける中国の特徴
中国人同士のメールにおいて「最近どう?」を表す「最近怎么样?」(zuìjìnzěnmeyàng)、「こんにちは」を表す「你好!」(nǐhǎo)、「久しぶり」を表す「好久不见」(hǎojiǔbújiàn)はほとんど使われません。
圧倒的に多い入り方はこうです。
zài ma
在吗?
いるか?
直訳すると「いるか?」ですが、これは「今SNSをオンライン状態にしているか」という意味で聞いています。これが圧倒的に多い中国人の会話の入り方であり、自然な中国語です。
しかし効率的な中国人は「在吗?」(zài ma)でオンライン上にいる確認が終わると次に送るのが文字によるメッセージとは限りません。
めんどくさいので音声入力
オンライン上にいると分かったら中国人は続いて音声録音機能を使って、声を入れます。聞いた相手も、また音声録音機能を使って話しながら返答するのです。音声録音機能を使う理由は単純で、こういう理由です。
yīnwèidǎzìhěnmáfan
因为打字很麻烦
文字を打つのがめんどくさいから
中国人がSNS上のやり取りを音声入力機能で行うのは、文字をいちいち打つのがめんどくさいからです。
日本人同士のやり取りだと相手の受け取り方を考えて、本来伝えたい用件以外に、感謝やお詫びの言葉をふんだんに織り交ぜて長文やり取りすることでしょう。
中国人はそんな社交辞令文を書かないどころか、肝心な用件を文字で打つ時間も節約します。
効率重視、これぞ中国のSNSの特徴なのです。
中国で主流のSNS
中国人はどんなSNSを使っているのでしょうか?
日本人がよく使っているSNSであるLINE(连我:liánwǒ)、FACEBOOK(脸书:liǎnshū)、TWITTER(推特:tuītè)、 INSTAGRAM(照片墙:zhàopiànqiáng)を使っている中国人は少ないようです。
なぜなら中国政府により外国思想を取り入れるきっかけになるという理由で、中国国内では接続できない状態になっているからです。それでも国外の人と連絡を取るためにVPNなどを使ってこれらのSNSを使用する中国人もいるようです。
主に中国人が使っているSNSはよく日本のデパートなどで見かけるあの単語です。
wēixìn
微信
微信支付(wēixìnzhīfù)という支払い方式がレジのところにあるので、日本人のほとんどは見たことがあるでしょう。その微信(wēixìn)が中国人が使う主流のSNSなのです。
LINEペイのように、微信(wēixìn)というSNSのサービス機能として付属しているのが微信支付(wēixìnzhīfù)という支払い方式なわけです。
中国のSNSで中国式のやりとりを
中国語の感覚を身につけるには、中国人と中国語でやり取りするのが一番です。
日本語で「ウィーチャット」と検索してみましょう。ウィーチャットは微信(wēixìn)の日本語で、日本でもインストールすることができます。中国人の先生や友達とはウィーチャットで中国式のやり取りをすると中国語が成長できるかもしれませんね。