中国産のものは危険だから使いたくないと思っている日本人は少なくありません。しかし中国で生活を始めるとそんなことも言ってられません。
危険と言われている中国の商品ですが、要所さえ抑えればそれなりに問題なく生活できます。
中国産の歯磨き粉に注意が必要な理由
目次
意外と生活に困らない中国
初めて中国に行く日本人は中国で生活に困ってはいけないと思い、いろんなものをもって行きます。しかし中国には結構必要なものがそろっているのです。
例えば醤油(酱油:jiàngyóu)などの日本食には欠かせない調味料も普通に売っています。ぜんざいが食べたいと思えば餅(年糕:niángāo)やあんこ(豆馅儿:dòuxiànr)なども普通にスーパーに売っています。
花王(花王:huāwáng)などの日本メーカーも普通に中国展開しているので日本と同じようなシャンプーなどの生活用品も手に入ります。意外と困らないわけです。
さらに中国での生活に慣れてくると、割高な中国製日本メーカーではなく中国メーカーのものをも使うようになるでしょう。
しかし多くの中国に住んでいる日本人の感想は、歯磨き粉(牙膏:yágāo)だけは気をつけたほうがいいというものです。
中国の歯磨き粉
歯磨き粉は直接口に入れるものなので身体への影響があります。
すべての中国製の歯磨き粉に問題あるわけでは決してありませんが、なぜ歯磨き粉だけは日本から持っていったほうがいい、もしくは中国で日本メーカーのものを買ったほうがいいのか見てみましょう。
xiānggǎnghǎiguānfābùjǐnggào , nèidì de yágāozhōngjiǎnchūhányǒuèrgānchún
1,香港海关发布警告,内地的牙膏中检出含有二甘醇。
香港の税関が中国の歯磨き粉にジエチレングリコールが含まれていると警告を出した
yòngzhōngguó de yágāoshíwǎngwǎngyáchǐfāhēi
2,用中国的牙膏时,往往牙齿发黑
中国の歯磨き粉を使うとよく歯が黒くなる
有害物質が含まれている
香港を初め、様々な国で警告を発しているのが「中国産の歯磨き粉には有害物質が含まれている」という点です。もちろん過剰報道もあるかもしれませんが、中国人自身も国産の歯磨き粉は気を付けている人も多いようです。
コストを低く抑え、かつそれなりの効果を出すために他の中国製品にも有害物質は含まれているかもしれませんが、歯磨き粉だけは口に入れるものですから、とりわけ注意したほうがいいでしょう。
お歯黒に
これは原因がよく分かりませんが、中国メーカーの歯磨き粉を使い始めた人が良く感じる症状、それは歯が黒くなることです。
虫歯のようになるというのではなく、歯の表面にすすがついたような黒い模様が出るという症状で、中国に住んでいる多くの日本人が感じています。慌てて、歯磨き粉を日本製のものに戻すとしばらくしてこの症状は解決します。
中国製品は見極めが必要
今回は歯磨き粉に注目しましたが、他にも値段の安い卵はそれを産んだにわとりが食べているエサがひどいので絶対に買わないほうがいいなど、中国生活で気を付けたほうがいいポイントはいくつかあります。
中国に行ったならできるだけ外国人同士で、中国製品の何が危険かという情報を共有するといいでしょう。上手に中国製品を見極めながら活用することによって、自分の身を守ることができるのです。
日本製品と中国製品はこれほどまで違う
日本にいると普段使っている日本製の生活製品がいかに優れているのか感じることはないかもしれません。
しかし中国に行って中国製の生活用品を使っているといかに日本製の製品が良かったのか痛感することになるのです。
中国製品は高くて質が良くない
よく「安かろう悪かろう」といわれます。つまり「値段が安いものは質もよくない」という考えですが、中国においては安いものは質が悪い、高いものは質が良いという単純な公式が成り立ちません。
中国においてはよく言われることわざ(谚语:yànyǔ)は次のようなものです。
guì de bùyídìnghǎobúguì de yídìngbùhǎo
贵的不一定好,不贵的一定不好
高いものが質が良いとは限らない。高くないものは必ず質が悪い
つまり中国には、値段が高いのに質が悪いものがたくさん存在するというわけです。
高いのに質が良くないもの
中国に行くと日本のものがどれほどよかったのかを痛感します。生活普通に使うこんなものを購入するときに感じます。
bǎoxiānmó
1,保鲜膜
gālí
2,咖喱
shǒuzhǐ
3,手纸
それぞれどんなもので日本製とどれほどの違いがあるのでしょうか?
ラップ
一番日本製と中国製の違いを感じるのが保鲜膜(bǎoxiānmó)でしょう。これは新「鮮」さを「保」つ「膜」、つまり食品が痛まないように上にかぶせる「ラップ」のことです。
日本製のサランラップやクレラップのパリッとした切れ味の良さは感動ものです。これはラップが切れやすい素材になっているからですし、ラップを入れている箱にも性能のいい刃がついているためです。
日本のラップは子どもでも安全なように、堅い紙であるにもかかわらず優れた切れ味を保っていることでしょう。
中国のラップが入っている入れ物にも一応ギザギザの刃のようなものがついていますが、それはもう切れません。
切れないとどうなりますか?ラップがくっついてしまい、それを手で広げるのが大変なのです。
中国人はそもそも箱についている付いている刃では切れないと思っているので、初めからはさみを用意しています。
ラップの値段
「手で広げるのが大変でも安いならしょうがない」と思うかもしれません。しかし中国のラップは日本のラップと同じくらいの価格、もしくはより高い(贵:guì)のです。
20mのラップで8-10元(120-150円)します。50mですと20元(300円)という価格設定なのです。
それでも中国で生活していると中国のラップを使うしかないので、せめて日本からラップを一つ持っていき、ラップの箱だけは日本のものを使いまわすとよいでしょう。箱だけの再利用でもだいぶ違います。
カレー
咖喱(gālí)とは「カレー」のことです。嬉しいことに中国でも日本と同じような固形カレーが購入できます。
しかし中国のカレーはいわゆる小さい箱(5皿分140g)で10元(150円)で売られています。
日本で大きい箱(8皿分240g)がスーパーの安売りで100円で売られることを考えると中国の価格は高いと感じるでしょう。そう中国でカレーは嗜好品といういち付けなのです。
しかも日本のカレーは使いやすいように中が個包装になっていたり、箱の周りに切り取り線があってきれいに取り出せるようになっていることでしょう。
中国のカレーは個包装ではなく、箱の端の糊付けされた部分を爪ではがさなくてはいけません。様々な点でお客さんの観点で作られていないのです。
ティッシュ
手纸(shǒuzhǐ)とみて日本人は友達に書くお手紙のことと思うでしょう。これは間違いで中国語で手紙は「ティッシュ」を意味します。
ティッシュは日本とほぼ同じ値段で、200枚入り3箱で10元(150円)くらいです。ですが問題は質です。
日本と同じ値段で買ったスーパーのティッシュは比較的いいのですが、同じ感覚で安い定食屋さんのテーブルの上に置いてあるティッシュで口の周りを拭こうとすると、中国人がこう言います。
bùxíngbùxíngzhèyàng de shǒuzhǐhěnzāng de
不行。不行。这样的手纸很脏的。
ダメだダメだ。そんなティッシュはすごく汚いんだぞ
スーパーで売られているのではない少し安めのティッシュは、とにかく製造過程が汚いそうです。そんなものを口の近くにもっていってはいけないとアドバイスしてくれました。
日本はとりわけ製品品質の高い国
日本のお店でティッシュが置いてあってもそれがどんな質のものか心配する必要はないでしょう。
ですが中国製品というのは質が高くないのが基本なので、用途をよく考えながら使う必要があるわけです。
安心してかつお客様視点で製造されている日本製品に囲まれているのは、とりわけ幸せなことなのですね。