家、車、安定した仕事、貯金。これらは中国で結婚を考えている男性が結婚前に準備する必要があるものの一部です。そのうえ結納金も必要です。
Web上では中国各都市の結納価格表が毎年公表されるのですが、男性やその親にとってはつらい話です。
男性の親はつらいよ-中国各都市の結納価格表
結納金の金額は?
中国語で「婚約する」は「订婚」(dìng hūn)ですね。
婚約後、男性が準備する「彩礼」(cǎilǐ)または「聘礼」(pìnlǐ)には「聘金」(pìnjīng 結納金)と「订婚礼品」(dìng hūn lǐpǐn 結納品)が含まれます。
新郎は結婚の10~15日前の吉日を選んで聘金と订婚礼品を新婦の家に届けなければなりません。
毎年ネット上で掲載される「娶媳妇价格表」(qǔ xífù jiàgébiǎo)つまり結納価格表は、どの程度聘金を準備したらいいのか、都市毎の平均的な価格を表示したものなのです。
都市によって異なる
当然ですが、経済的に発展した都市部と発展途中の地方都市では条件が異なりますから聘金の額も異なります。
最新の結納価格表によると、比較的金額が高いのが江蘇省で平均20万元(日本円で約360万円)、次いで山西省が平均16.5万元(日本円で約300万円)です。
また四川や重慶周辺の地域はもともと聘金をあまり重視しないため、聘金の額が最も低い都市とされています。場合によっては聘金がなくてもいいと判断する家庭もあるようです。
Rúguǒ liǎngrén zhēn de xiāngài,jiārén dōu juéde zhè ge nánrén hái bú cuò,
如果 两人 真 的 相 爱,家人 都觉得 这个 男人 还不错,
jiāliyě kùnnan,nàme méi cǎilǐ yě wúsuǒwèi,zhǐyào nánrén qínkuai,
家里也 困难,那么没 彩礼也无所谓,只要 男人 勤快,
xiāngxìn yǐhòu huì tōngguò núlì gěi zìjǐ de nǚ’ér xìngfú。
相信 以后 会 通 过努力给 自己的 女儿 幸福。
もしも二人が本当に愛し合っており、家の者が皆この男性ならいいだろうと思い、しかも家が大変な状況ならば、別に彩礼がなくても構わない、男性がしっかり精を出して働いてくれさえすれば、結婚後も努力して自分の娘を幸せにしてくれるだろうと信じるのである。
資金を準備するのは親?
若くに起業して自分で結婚資金を蓄えられる若者は決して多くありません。30歳前後の男性が実際に社会へ出て働いた時間はそれほど長くないので、家や車の購入資金、貯金、聘金の資金をすべて準備するのは困難です。
それで息子のために事前に準備するのが両親です。
例えば、息子が大学に上がったと同時に十年越しの貯金を始め、その息子が結婚する頃には100万元(日本円で約1800万円)を貯めていた母親がいます。
別の母親も都会で暮らす息子の結婚資金のために70万元(日本円で約1260万円)をコツコツ貯めたそうです。
結婚時には貯めた費用をそっくり息子に渡しましたが、都会での挙式や披露宴、不動産購入には費用がかさむので貯めた資金だけでは到底足りません。それで息子にはローンをさせて少しずつ返済させるつもりです。
田舎でも安くはない
大都市の便利な場所の物件は不動産価格高騰のため新婚夫婦が購入しようにもなかなか手が出せません。それで少々通勤時間がかかっても、手ごろな価格で購入できる郊外のマンションを選択する若い世代がかなりいます。
それらの人からすると、さらに地方の小規模都市の聘金はそれほど高くないので羨ましいようです。とはいえ本当に安いのでしょうか?
Zhù zài xiǎo xiànchéng de yī wèi mǔqin shuō,tā érzi jiē hūn zhǐ huā le wǔ shí wàn,
住 在 小 县城 的一位 母亲 说 ,她儿子结 婚 只 花 了五 十 万,
sān shí wàn mǎn fáng , qī wàn zhuāngxiū,bā wàn cǎilǐ,
三 十 万 买 房,七万 装修,八万彩礼,
shèng xià de wǔ wàn zhìbàn jiǔxí děngděng,
剩 下的五万 置办 酒席 等等,
kěshì tā hái shuō,xiǎo xiànchéng de fáng jià suī dī,dàn jūmín de shōurù yě hěn shǎo,
可是她还 说,小 县城 的 房 价虽低,但 居民 的 收入 也 很 少,
jiù zhè wǔ shí wàn yě yǐjīng tāo guāng le tā de jiādǐ。
就 这五 十 万也 已经 掏 光 了她的 家底。
地方の小さな行政都市に住む一人の母親が言うには、彼女の息子が結婚に費やしたのは50万元(日本円で約900万円)だけでした。30万元で家を買い、7万元で内装を施し、8万元で結納金を用意し、残る5万元を披露宴の費用等に充てたのです。
ただし、地方の小さな行政都市なので不動産価格は低いけれど住民の収入も大変少ないため、この50万元でさえ既に彼女が長年積み立てた財産を出し尽くしたのです。
まとめ
親にしてみれば自分の老後の資金も含めてすべてを注ぎ込むことになる場合もありますから、息子の結婚にかかる費用負担は大問題です。
それでも息子が幸せになってくれればと願っているのですね。