夜は静かに眠る。この当たり前のことができるのは日本だからなのかもしれません。一つ海を渡れば基本的人権とも思われる睡眠さえもできないのです。
中国ではどんな原因で眠れないのでしょうか?
日本と中国の生活音の違いについて知りたいですか?」
日本と中国・生活音の激しい違い
日本は世界的にも静かな国の一つです。日本人は外では相手のことを気遣い大声で話しませんし、公共の場所で電話するときは手で口をふさいで話します。日本の家の多くは高気密構造で一歩家に入れば外の音は一切聞こえません。静かなのです。
中国では外で常に大勢の方が大声で騒いでおり、街中でカラオケで歌う音、ダンスを踊るために流れる音楽、街中で大音量で広告を流す車など、夜といわず昼間から中国はいつも賑やかなのです。
中国の夜、眠れない原因
中国の夜は静かではありません。もちろん静かな時間も存在しているのですが、いろいろな理由で大きな音が発せられます。
どんな音が発せられるのでしょうか?
lājīchēshōulājī
垃圾车收垃圾
ゴミ収集車がゴミを集める
mótuōchēfāchūjǐngbàoshēng
摩托车发出警报声
バイクの警報機が鳴る
jiànzhùshīgōngzàoyīn
建筑施工噪音
建築作業の雑音
早朝ゴミを集める
中国では朝4-5時くらいにゴミ収集車(垃圾车:lājīchē)がゴミ集め(收垃圾:shōulājī)に来ます。収集車のモーターの音も大きいのですが、収集をしてくださる清掃員の方々が朝から大きな声で「このゴミから先に入れろ」などと大きな声を発して作業します。
まだまだみんな寝ている時間ではありますが、かまわず大きな音でもうすぐ朝であることを知らせてくれます。
警報機の音
ゴミ収集車が来る早朝までの間は、不定期に警報機が大きな音を発します。どこからビービーと音がするのでしょうか?それはバイク(摩托车:mótuōchē)です。
中国人は何よりも人にモノを盗まれることを警戒しているので、家に入れることができず外に保管している大型バイクにそれはそれは大きな音が出る警報機を取り付けられています。
盗むつもりはなくても近くを歩いていてバイクに振動があると、大きな警報音が町中に鳴り響くというわけです。
共産党の力
中国経済を支えているのは公共事業です。大きな橋を架ける工事、トンネル突破工事などは夜を徹してなされることもよくあります。
人々が住んでいるマンション(小区:xiǎoqū)のすぐ隣でも構わず公共工事は行われてゆき、まるで昼間のように重機の動く音がたゆまなく聞こえてきます。
なぜ「ちょっとうるさいから夜中は工事をしないでくれ!」と誰も言わないのでしょうか?
なぜなら文句を言ったところで国家計画の公共工事が止まることはないでしょうし、政府がすることを批判したなどみなされると反抗勢力として目を付けられることになるだけなので、そんな得策じゃないことは誰もしません。
夜中も経済対策を推し進めることができる中国共産党はやはり強力です。
中国文化の中で静かな夜を
中国文化は自分の身は自分で守るです。日本のようにお互い気遣って音を出さない文化ではないというわけです。
夜がうるさくて眠れない時は、おとなしく耳栓(耳塞:ěrsāi)を買って自ら静かな環境を作るのが正解となるでしょう。