中国語で少々お待ちください/ちょっと待ってくださいは何と言うの?
目次
中国語で「ちょっと」と言う場合:请稍等一下(少々お待ちください・ちょっと待ってください)
中国語で「ちょっと」と言う場合、「一点」と「一下」の二種類があります。
両者の違いは「一点」の方は数量や分量、「一下」は時間を表していますから見分けは簡単ですね。
実際に話すときは「一点儿」や「一下儿」と言う事が多いでしょう。
「一点儿」は量を示しますから、名詞や形容詞とセットになっています。
jīn tiān dù zi bù shū fu zhǐ chī le yī diǎnr xī fàn
今 天 肚 子 不 舒 服 , 只 吃 了 一 点 儿 稀 饭 。
(今日はお腹の調子が悪いので、おかゆを少し食べただけです。)
普通は「一点」の後に名詞や形容詞を置きますが、強調するために名詞を前に持っていくこともできます。
jīn tiān méi yǒu shí yù wǔ fàn zhǐ chī le yī diǎnr
今 天 没 有 食 欲 , 午 饭 只 吃 了 一 点 儿 。
(今日は食欲が無くて、昼食はちょっとしか食べませんでした。)
否定する文で、「ちょっと」ではなく「全然~ない」という意味
動詞を否定する文では、「ちょっと」ではなく「全然~ない」という意味になります。
jīn tiān méi yǒu shí yù wǔ fàn yī diǎnr dōu méi chī
今 天 没 有 食 欲 , 午 饭 一 点 儿 都 没 吃 。
(今日は食欲が無くて、昼食を少しも食べられませんでした。)
一方、「一下」は動詞にかかる副詞ですね。
xiàn zài tán yí xià qì yuē de nèi róng
现 在 谈 一 下 契 约 的 内 容 。
(契約内容について、少しお話しましょう。)
hǎo jiǔ bú jiàn . dào wǒ jiā zuò yí xià .
好 久 不 见 。 到 我 家 坐 一 下 。
(お久しぶりです。ちょっと我が家に寄っていきませんか。)
書類や情報などを話題にしている場合は、「一些」という語を使うこともあります。
yǒu méi yǒu xīn de qíng bào gào su wǒ yī xiē
有 没 有 新 的 情 报 , 告 诉 我 一 些 。
(新しい情報があれば、私にちょっと教えてね。)
動詞の繰り返しや「動詞+一+動詞」という表現
「一下」の使い方は「動詞+一下」ですが、動詞の繰り返しや「動詞+一+動詞」という表現をしてもほぼ同じ意味になりますね。
kàn yí xià
看一下
kàn kàn
看看
kàn yī kàn
看一看
ちょっと見る
「看看」などのような動詞の繰り返しによる表現は、やや幼児語っぽい印象を受けます。
こうした表現は親しい間柄で使用するケースが多く、よく知らない他人に向けて使うのはどうかとも思われます。
お客さんや目上の人にも使うべきではないでしょう。
言い方によっては横柄な印象も与えますから、あまり使わない方が良いのかもしれませんね。
「稍」という丁寧な表現
また、反対に非常に丁寧な表現としては「稍」という語もあります。
qǐng shāo děng yí xià
请 稍 等 一 下。
(少々お待ちください。)
「ちょっとの間」を意味する言葉
ところで、「一下」と同様に「ちょっとの間」を意味する言葉に「一会」があり、「一下」とまったく同じように使います。
「一会儿」という言い方が一般的なのも同じですね。
xiān děng yí huìr zài xià jué dìng
先 等 一 会 儿 再 下 决 定 。
(もうしばらく様子を見てから判断します。)
「ちょっと~してみる」という表現
また、「試しに~する」といったニュアンスで「ちょっと~してみる」は、動詞の後ろに「看看」を付けて表現します。
nà shì shén me zì xiě gěi wǒ kàn kàn
那 是 什 么 字 ,写 给 我 看 看 。
(それはどんな漢字ですか?ちょっと書いてみてください。)
「~してみる」の表現
「書いてみる」だけではなく、「行ってみる」や「食べてみる」などほぼ日本語「~してみる」の表現に対応して翻訳できますね。
zhè píng xiāngshuǐ de xiāngwèi wén kàn kàn
这 瓶 香 水 的 香 味 闻 看 看 。
(この香水の香りをかいでみてください。)
「香りをかぐ」は中国語で「聞」です。
日本語の「聞く」は中国語では「听」ですね。
ただ、日本語でも「香(こう)」は聞くと言います。
香道ではお香の香りを楽しむことを「聞香(もんこう)」としています。
元々「聞」には音を聞くという意味と香りをかぐという意味の二通りがあり、現代中国語では「かぐ」意味のみに、日本語では主に「聴く」意味に使っているわけです。
面白いものですね。