世界広し、場所が違えば食習慣も全く違うものです。日本の納豆や生卵を食べる習慣は世界的にみるととても異常に思えるそうです。中国にも日本人からすると全く理解できない食習慣があります。
それは日本人ではとても食べないような肉を食べる習慣です。
中国の食文化:日本人が驚く、うさぎ・カエル・犬の肉
中国人が食べる肉
牛肉や豚肉、鶏肉だけでなく中国人はありとあらゆる種類の肉を食べます。食糧難になってもきっと中国人だけは生き延びるだろうと思うほどです。
どんな肉を食べるのでしょうか?
tùzi
1、兔子
qīngwā
2、青蛙
gǒu
3、狗
中国人が食べる様々な肉のうち、今日は上記の3つを見ていきましょう。
うさぎ
兔子(tùzi)とは「うさぎ」のことです。日本語でもうさぎは漢字で兔と書くのでわかったことも多いでしょう。
中国では兔は一般的な食物です。豚や鶏肉よりおいしく高価なものとされ、お客さんが来るときはうさぎ鍋をふるまいます。
日本人が中国に行って可愛そうと感じるのは、人気のうさぎ鍋店での様子です。朝出かけると近所のうさぎ鍋店の玄関に大きな籠が置かれていて、その中で可愛いうさぎが5,6匹跳ねています。
小学生の時に飼育小屋でうさぎを飼っていた思い出のある日本人は籠にいるうさぎを見て「かわいい」としか思いません。帰り同じ道を通ると、なんとうさぎが2匹ほどに減っているではありませんか。どこに行ったのでしょうか?
そう、中国人のおなかに消えて行ったのです。日本料理店がいけすからとった魚をすぐに捌いてお造りにしてくれるように、中国のうさぎ鍋店はお客が選んだ新鮮なうさぎをその場で屠殺(屠杀:túshā)してすぐに鍋にしてくれます。
味は歯ごたえのある鶏肉に似ていて、おいしいそうです。
日本人がうさぎを買っていると
日本人は中国で生活するときに異文化で寂しいので、うさぎを買うこともあります。うさぎは吠えませんし、排泄物もコロコロしていて家を汚しませんし、餌も手ごろだからです。
ある時友人は家でうさぎを買っていました。日本人たちが「かわいいね!」と話していたところ、一緒にいた中国人は中国語でこう言います。
chī dé guòr
吃得过儿
食べごろだな
中国人にとってうさぎは食べ物にしか見えないようです。
カエル
中国人は青蛙(qīngwā)つまり「カエル」の肉もよく食べます。どのスーパーでも皮が剥かれてひっくり返った状態で並べられており、鶏肉や豚肉のように炒めたり、唐揚げにして食べるそうです。
日本人は最初にカエルの肉を見た時、手足が長くちょっと人間みたいなので、気持ち悪いと思いますが、色は鶏肉と同じなのでいつも見ていると無感覚になってきます。味はこれまた鶏肉と同じということです。
犬
最後に紹介するのが狗(gǒu)つまり「犬」です。犬は中国では「犬も歩けば食べられる」となります。
肉市場ではよく犬の皮がはがされた状態で上から吊らされており、日本人はそれを見て最初は失神しそうになります。
中国のいたるところで热狗(règǒu)と書かれた表示を目にします。しかしこれは「温かい犬の肉を売っている」という意味ではありません。
英語のHOT DOGを音訳し、中国では热狗(règǒu)となっているだけです。犬の肉ではないので安心して食べましょう。
日本も昔は
本日は日本人からすると考えられない中国人の肉食文化を考えました。しかし日本人も戦後の食糧難の時は上記の肉を食べていたようです。
時代が変化し、食べやすいお肉だけを求めていった結果、今の日本の食文化が残っているだけのようです。
将来の食糧難に備えて、中国に行って今のうちに食べ慣れないお肉に慣れておくのもよいかもしれませんね。