中国は巨大マーケットです。世界の企業はチャイナリスクがあることを承知の上で中国で物品を販売します。
アメリカのアップル社(苹果公司:píngguǒ gōngsī )でさえも中国政府の要求に沿ってiphoneを販売するようになりました。
中国で必ず売れる商品とは?富裕層が熱望する意外なもの
中国富裕層の考え方
将来性のあるビジネスを展開したいのであればチャイナという市場は見逃せません。中国ではどんな商品が売れ筋と言われているのでしょうか?
チャイナマネーを手に入れるとためには、中国富裕層の考え方に敏感である事が必要です。
14-20億と言われる中国人の10%が富裕層です。14億としてもその10%は1億4000万人ですので日本人口をも上回ります。
それほどたくさんいる中国人富裕層は、日本人の平均収入を大いに上回る収入があり、自由に買いたいものを買うことができます。
中国人の富裕層の考え方はこのようなものです。
wúlùn xūyào duōshao qián hěn xiǎng mǎi hǎochǎnpǐn
无论需要多少钱,很想买好产品。
どんなに値段が高くても、良い商品を購入したい
しかし、なかなか中国ではよいものが手に入りません。
中国でよいものが手に入らない理由
なぜ中国でよいものが手に入らないのでしょうか?中国人の間でよく言われることわざがあります。
zhōngguórén zhǐ jiǎng lìyì , bùjiǎng shìfēi
中国人只讲利益,不讲是非。
只(zhǐ)というのは「ただ~だけ」という意味で、讲(jiǎng)というのは「~を語る」という意味になります。
つまり前半部分の意味は「中国人はただ利益のみを語る」となります。後半部分の意味を見ていきましょう。
不讲(bùjiǎng)は讲(jiǎng)を不(bù)で否定しているので、あることを「語ろうとしない」という意味になります。何を語ろうとしないのでしょうか?
それは是非(shìfēi)です。是非は日本語でも物事の是非といいますので、ある程度意味が分かるかもしれません。
つまり「中国人は利益のみを語り、正しい方法かどうかを語ろうとしない」のです。
中国会社が商品を作るとき、どうやったら利益が上がるのかだけが話し合われます。
その商品の製造方法、原材料の選択が道徳的に正しいかを追求しない、簡単に言うと中国のほとんどの会社はコンプライアンスを遵守しないのでなかなか良い商品を作り出せないわけです。
中国人が求めているもの
中国のお金持ちたちは自分たちがどうやってお金持ちになったのか知っているので、悲しいことですが外国人以上に中国の商品を信頼していません。
だから良い商品を手に入れるためにわざわざ外国へ旅行に行き、買い物をして帰ってくるのですね。
外国に行った中国富裕層は、日本で質の良い化粧品や電化製品を見つけるだけでなく、最近自分たちが喉から手が出るほど欲しいあるものが売っていることを発見し注目しています。
中国人富裕層が欲しい日本の意外なもの
今ひそかに中国人の間で、注目を集めている製品、それは「糖質ゼロの商品」です。
中国にも糖尿病(糖尿病:tángniàobìng)の方はたくさんいます。これらの人はビールも飲めませんし、糖分の高い果物も食べられません。
しかし日本に行くと、糖質ゼロのビールや糖質オフのグラノーラなどが売っているではありませんか。
税関の問題
貿易業でもし糖質ゼロの商品を日本から中国に輸出できるなら、必ず当たるでしょう。中国人の富裕層で糖尿病の方は多く、お金をいくら出してでもビールや嗜好品を楽しみたいからです。
ですが、中国政府はこうした商品に高い関税(关税:guānshuì)をかけているので、実現できません。
一儲けするには
もしいま中国人富裕層のニーズに答え、一儲けしたいのであれば、中国国内に会社を立ち上げ、糖質オフの商品を製造販売するといいかもしれません。
コンプライアンスが存在する日本の会社が製造したとなれば、中国人も信頼して購入することでしょう。