疲れた時はゆっくり温泉で休む。この感覚は日本も中国も何ら違いはありません。中国人も余暇は温泉に行き、ゆっくり時を過ごして生活の疲れを癒します。
ところが日本の感覚で中国の温泉(温泉:wēnquán)に行くとあまりの違いにビックリします。その違いとは?
中国と日本の温泉の違い
中国の温泉の日本との共通点
日本の温泉と中国の温泉は共通点もたくさんあります。宿泊施設があり、日本と同じように温泉に入って夕食を食べゆっくり休めるところもあれば、温泉だけ入って日帰りできるような施設も存在します。
ところが全く違う要素も存在するのです。
中国の温泉の日本と異なる点
中国と日本の温泉の違いは以下の3つの点が挙げられます。
chuān yóuyǒngyī , nánnǚ yìqǐ pào wēnquán
1,穿游泳衣,男女一起泡温泉。
yǒurén zài wēnquán yóuyǒng
2,有人在温泉游泳。
hěn guì
3,很贵。
それぞれどんな違いがあるのでしょうか?
すべて混浴
中国には人前で裸になるという習慣はありません。よって温泉には游泳衣(yóuyǒngyī )つまり「水着」を着て(穿:chuān)入ります。
水着を着ているので男風呂と女風呂を分ける必要はなく、中は一緒になっています。男女分かれて裸で入るのは日本くらいで、むしろ中国が世界基準でしょう。
更衣室はもちろん別ですが、男女(男女:nánnǚ)とも温泉は一つなので、一緒に(一起:yìqǐ )温泉に浸かる(泡:pào)ことができるのです。家族連れなども安心でしょう。
泳ぎもOK
中国の温泉は水着を着てはいるので、もちろんあることをしたくなります。そう水泳(游泳:yóuyǒng )したくなるのです。しっかりゴーグルまで着用し「ある人(有人:yǒurén) は温泉で(在温泉:zài wēnquán )泳いで」います。
温泉で泳ぐなんて…と思うかもしれませんが、そこは異国の地、中国です。施設が許している限り、周りで何をしても見過ごしましょう。
価格が高い
中国にとって温泉は金持ち(富有人:fùyǒurén )の道楽です。値段設定がかなり高めに設定されています。
温泉だけ浸かって帰るという場合、日本では500円(35元)ほどが相場でしょう。高級な場所でも1000円(70元)くらいです。ところが中国では温泉だけで安いところで90元(1500円)高級なところでは350元(5000円)くらいが相場です。
どれだけ高いかはある日本でも有名な銭湯を例にとると分かりやすいでしょう。
中国の極楽湯
中国国内で日本の「極楽湯」(极乐汤:Jílètāng)という銭湯のチェーン店が、急速に拡大しています。日本では500円ほどで入れるのですが、中国ではいくらの値段設定になっていると思いますか?
なんと通常入浴料金は135元(2000円)です。
かなり強気な価格設定ですが、それでも店内は満員です。お食事は日本で食べるのと同じような料金です。
結構何でもそろっており、うどんもすき焼きもお刺身も何でも食べられます。入浴料は高いですが、中国に住む日本人がちょっと日本の気分を味わいたいときは行くとよいでしょう。
やはり疲れは温泉で癒す
中国の家で体を洗うのはシャワーです。中国文化では湯船につかるという習慣はありません。
ですが、日本人である私たちは、中国に住んでいても疲れを取るにはゆっくり温泉に浸りたいですよね。日本とはいくらか違う温泉ではありますが、中国でも時々温泉に入ってリフレッシュしたいものです。
※2019年6月の情報です。