中国傣族の伝統祭り:水かけ祭りの魅力とは?

    1. 中国世界遺産・旅行

    タイの旧正月として有名な水かけ祭りは、実は中国でも行われています。

    雲南省シーサンパンナ(西双版納)タイ族自治州に住む傣族の水かけ祭りは2006年5月に中国の国家無形文化遺産に登録されました。一体どんなお祭りなのでしょうか?

    中国傣族の伝統祭り:水かけ祭りの魅力とは?

    傣族とは?

    中国にいる傣族dǎizú タイ族)は少数民族の一つで、人口は126万人余りです。

    傣族はタイやラオスでは主要民族で、タイでも人口の40%を占めると言われています。またミャンマーでは人口の第二位を占めています。ほかに傣族が暮らす国はインド、ベトナム、カンボジアなどです。

    女性は長い髪を結いあげ、紫色や赤色、オレンジ色などのカラフルな民族衣装を身にまとっています。とりわけくるぶしあたりに届くほどの長いスカートが特徴的です。

    Dǎizú shì kǒngquè、dàxiàng wéi jíxiángwù,mínjiān gùshi fēng fù duō cǎi,

    傣族 视 孔雀、大象 为 吉祥物,民间 故事 丰 富 多 彩,

    dǎizú rénmín xǐhuan yī shuǐ ér jū,ài jiéjìng、cháng mùyù、fùnǚ ài xǐ fā,

    傣族 人民 喜欢 依 水 而 居,爱 洁净、常 沐浴、妇女 爱 洗 发,

    gù yǒu “shuǐ de mínzú ”de měichēng。

    故 有 “ 水 的 民族 ” 的 美称。

    傣族は孔雀と象を吉祥の動物とみなしており、多種多様な民話があります。傣族の人々は水と共に暮らすのを好み、清潔で、よく沐浴をし、女性は髪を洗うのが好きです。それで『水の民族』という美称があります。

    噴水で遊ぶ子供たち。

    傣族の水かけ祭り

    泼水节(pō shuǐ jié)

    傣族にとって泼水节は一年で最も重要な祭りです。ほかの祭りと比べても参加人数が一番多く、盛大に行われます。

    泼水节は西暦五世紀頃にペルシャで始まり、インド、ミャンマー、タイ、中国雲南省シーサンパンナなどの地を経て、12世紀末から13世紀初め頃に仏教伝来とともに傣族の居住地域へ広まったとされています。

    Pō shuǐ jié de qǐyuán yǔ xiǎochéng Fójiào de chuánrù yǒu mìqiè guānxi,

    泼 水 节 的 起源 与 小乘 佛教 的 传入 有 密切 关系,

    qí huódòng bāohán xǔduō zōngjiào nèiróng。

    其 活动 包含 许多 宗教 内容 。

    Dàn jiù zhè yì jiérì yǐ pō shuǐ wéi zhǔyào huódòng de yuánshǐ yìyì lái shuō,

    但 就 这 一 节日 以 泼 水 为 主要 活动 的 原始 意义 来 说,

    yě fǎnyìng chū rénmen zhēngfú gānhàn、huǒzāi děng zìránlì de pǔsù yuànwàng。

    也 反映 出 人们 征服 干旱、火灾 等 自然力 的 朴素 愿望。

    泼水节の起源は小乗仏教の伝来と密接な関係があり、その活動には多くの宗教的内容が包含されています。

    とはいえ水をかけることを主要な活動としたこの祭りのそもそもの意義からすると、干ばつや火災といった自然の力を征服したいという人々の素朴な願いが反映されたものでもあったのです。

    泼水节では何をするの?

    Pō shuǐ jié,yòu míng yù fó jié,shì dǎizú de xīnnián,yòu shì dǎizú rénmín de chuántǒng jiérì,

    泼 水 节,又 名 浴 佛 节,是 傣族 的 新年,又 是 傣族 人民 的 传统 节日,

    shíjiān zài dǎilì liù yuè xiàxún huò qī yuè chū,xiāngdāng yú gōnglì de sì yuè zhōngxún。

    时间 在 傣历 六 月 下旬 或 七 月 初,相当 于 公历 的 四 月 中旬 。

    Jiéqī yìbān shì sān tiān,tóu liáng tiān shì sòng jiù,zuìhòu yì tiān shì  yíng xīn。

    节期 一般 是 三 天,头 两 天 是 送 旧,最后 一 天 是 迎 新。

    泼水节は別名を俗佛節といいます。傣族にとっての新年で、彼らの伝統的な祝日でもあります。傣族の暦の六月下旬から七月初旬に行われ、西暦では四月中旬に相当します。

    祭りは通常三日間行われ、初めの二日に旧年を送り、最後の一日で新年を迎えます。

    俗佛節という別名の通り、祭りの当日になると傣族の老若男女は朝早くから沐浴をし、正装をして寺院へ出かけます。そして念仏を聞いた後、仏像の埃を払う意味で女性たちが水をかけます。

    その儀式が終わると若い男女は寺院の外へ出て、互いに水を掛け合います。続いて群れを成したほかの人々があちらこちらへ出かけていき、誰でも道行く人に水をかけて祝福するのです。

    祭りの一日目は特例で、相手がどこに隠れていても、たとえそれが寝室であっても水をかけて構いません。ただし一つだけ大切な決まりがあります。当たり前ですが、相手に掛けるのは必ずきれいな水でなければならないのです。

    象の舞とクジャクの舞

    傣族は踊りに秀でている点でも有名です。祭りの三日目になると7-8歳の子供から70-80歳の老人に至るまで、皆が正装して村の中央にある広場へ集まり、集団で舞い踊るのです。

    代表的な舞は、情熱的で力強い「象脚舞」(xiàng jiǎo wǔ)や優美で叙情的な「孔雀舞」(kǒngquè wǔ)です。即興で自作の舞を舞う人もいて、歌いながら飛んだり跳ねたり、踊りながらお酒を飲んだりと、それは実に賑やかです。

    中国人は船上にいます。

    竜船レース

    タイのメコン川を遡ると中国領内に入り、川の名前も「澜沧江」(lán cāng jiāng)になります。ここで盛大に行われる傣族の「赛龙舟」(sài lóngzhōu)は祭りのもう一つの見ものです。

    一艘の竜船に数十名のこぎ手が乗り込み、正装した群衆がレースの模様を熱狂的に見守ります。スタートの号令が鳴ると、太鼓や銅鑼の音、人々の歓声の中で竜船は一斉にゴールへ向かって走り始め、祭りは最高潮を迎えるのです。

    まとめ

    傣族泼水节はいまや中国国内でも人気のツアーに組み込まれています。チャンスがあればぜひ一度行ってみてください。

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