中国語の文法は極めて簡単ですが、単語は一つ一つ覚えないといけません。どうすれば効率的に覚えられるでしょうか?
実は野菜の名前を一気に覚えたりと、種類ごとに覚えると効果的なんです。今回は中国のモーター業界の単語をいっきに覚えましょう。
中国自動車メーカーの名前クイズ!あなたはいくつ答えられる?
初級問題
まずは簡単な問題です。次の中国語で表現されている会社は、どこの会社でしょう?
língmù
1、铃木
mǎzìdá
2、马自达
yǎmǎhā
3、雅马哈
初級問題の答え
これらはすべて日本の会社の名前です。
豊田(丰田:fēngtián)や日産(日产:rìchǎn)など漢字で表記される日本の会社は、会社名を変えられずそのまま中国読みで読めばよいだけですが、漢字で表現されない会社は中国の漢字に変換されます。
1番目の答えである「スズキ」は、中国語になると漢字で表現され铃木(língmù)となります。
2番目の答えである「マツダ」は、马自达(mǎzìdá)となります。
3番目の答えである「ヤマハ」は、雅马哈(yǎmǎhā)となるわけです。
中国になるとマツダが松田、ヤマハが山羽などとならないのが面白いですね。
中国語の単語ができるときには音を似せるだけでなく、意味をかぶせることができるときは意味もかぶせます。
马自达は「馬」(马:mǎ)が「自分」(自:zì)で目的地に「達する」(达:dá)という風に、音だけでなく単語に意味が含まれています。
中級問題
続いて中級編です。次の中国語は何という意味でしょう?
bēnchí
4、奔驰
dàzhòng
5、大众
bǎomǎ
6、宝马
中級問題答え
これらはすべてドイツの自動車会社の名前です。ですがドイツは漢字がない国なので中国語になるとちょっとわかりにくいですね。
4番目の奔驰(bēnchí)は比較的発音も似ているのでわかる方もいらっしゃったことでしょう。そう「ベンツ」です。奔驰(bēnchí)には「疾駆して走る」という意味合いもあるので車の会社名としては良い単語でしょう。
5番目の大众(dàzhòng)は「フォルクスワーゲン」です。
大众(dàzhòng)をそのまま日本漢字にすると大衆となるのですが、「みんなの乗用車」という意味合いがあるのでしょう。フォルクスワーゲンとは全く音が違うので、勘ではあたりません。
6番目の宝马(bǎomǎ)は「BMW」です。日本語では宝の馬となるので、車の会社の名前としてはふさわしいことはすぐにわかりますね。
上級問題
最後に上級編です。上級編はずばり一問だけです。次の会社は何の会社でしょう?
wǔlíng
7、五菱
上級問題答え
五菱(wǔlíng)というのは1985年から30年以上の歴史を誇る中国では有名な自動車会社です。
しかし日本人なら五菱と聞いて誰もが「三菱」という日本の自動車会社を頭に浮かべるでしょう。ところがこの五菱と三菱は何の提携関係もありません。
1985年すでに三菱は世界でも有名な自動車会社となっていました。中国の会社ができるだけ早く会社の知名度を上げる常とう手段として使われる方法として、「すでに世界的に有名な会社名やロゴを真似る」というものがあります。
3よりも大きい数字である5を使うことによって三菱より偉大であることをアピールする狙いがあったのかもしれませんが、公には日本の三菱に乗っかったという事を表明していないので、会社名の由来は分かりません。
興味を持つと早く単語を習得できる
7問中何問正解できましたか?全問正解できた人はかなりの中国通です。
中国語は楽しく覚えないと続きません。車が好きなら車の単語から、お花が好きならお花の単語からという風に、その名前の意味も含めて覚えていくなら早く単語が習得できます。
まずは自分の好きな趣味の単語から調べてみるとよいですね。