中国に行ったらやっぱりお土産を買いたいですよね。しかし、中国で見た時には魅力的に見えても、日本に持って帰ってみると、「なんでこんなもの買ったんだろう」と後悔することも少なくありません。
今回は絶対に後悔しない中国の土産を紹介したいと思います。
中国でのお土産選び:おすすめアイテムと避けるべきもの
目次
買ってはいけないお土産
まず紹介するのは、日本人が中国で買って、後々後悔するお土産たちです。
chénshèpǐn
1、陈设品
diǎnxinhé
2、点心盒
zhōngguóchá
3、中国茶
これらはどんな品物で、なぜ後悔してしまうのでしょうか?
置き物
中国で買ってはいけないお土産の一つ目は陈设品(chénshèpǐn)です。
陈设品という中国語の意味は、漢字を追っていけば分かるでしょう。陳列して設置する品。つまり「置き物」のことです。
中国の旅行地では、パンダなどの置物や彫像が、周りの雰囲気と相まって素敵に見えます。
しかし日本に帰って見ると正直ガラクタにしか見えません。中国では様になっていた置き物たちが日本家屋には似合わないからです。
中国の菓子折り
次に中国で買ってはいけないお土産は点心盒(diǎnxinhé)です。点心(diǎnxīn)というのはお菓子やデザートなど「軽食」の総称です。盒(hé)というのは「容器」は「ケース」を表すものです。
つまり点心盒というのはお菓子が入った入れ物、つまり「菓子折り」を指します。
中国には中国のお菓子があります。月饼(yuèbing)などのお菓子は現場で食べるとそこそこの味に感じますが「お土産といえば菓子折りだ」という固定概念で中国の菓子折りを日本の友人へのプレゼントにするとどうなるでしょうか?
mǎshàngrēngdiào
马上扔掉
すぐに捨てられる
日本にいる人からすると残念ながら中国のお菓子は安全ではないというイメージがあります。仮に開けて一口食べたとしても、日本のお菓子とは味が違うので捨てられてしまうことが多いのです。
中国茶
最後に取り上げる買ってはいけないお土産は中国茶(zhōngguóchá)です。
中国で飲む中国茶はそれなりにおいしく感じます。値段も手ごろで小袋包装になっており、大勢の人にあげるのにピッタリと感じますが、もらった側はどう思うでしょうか?
bùxiǎnghēzhōngguó de chá , gǎnjuébútàigānjìng
不想喝中国的茶,感觉不太干净。
中国のお茶は飲みたくないなぁ、何となく汚い感じがするから
実はこの感覚は当たっています。中国茶は日本ほど清潔な方法で製造されておらず、ひどい例となるとお茶に放射能を浴びせて消毒することもあると中国では報道されています。
お茶であれば日本のものも中国のものも似たような味なので、わざわざ安全性の低い中国のものを買って帰る意味はありません。
おすすめの中国のお土産
ではお土産に何を買って帰ったらいいのでしょうか?3つ紹介します。
hǎokàn de bēizi
1,好看的杯子
見かけの良いコップ
tiānjīnbǎnlì
2,天津板栗
天津甘栗
xiàwēiyíguǒ
3,夏威夷果
マカダミアナッツ
見かけの良いコップ
おすすめお土産の一つ目はなんですか?それは好看的(hǎokàn de)、つまり「見かけの良い」杯子(bēizi)「コップ」です。
中国の食べ物は安全ではないというイメージがありますし、置き物は日本の雰囲気に合わないので喜ばれません。しかし湯飲みやお猪口などの中国のコップ類は日本でも使えます。
日本では5000~1万円ほどするようなかわいいパンダのお猪口セットなども、中国なら1500円ほどで購入できます。
天津甘栗
次のおすすめは「天津甘栗」です。中国では一般に天津板栗(tiānjīnbǎnlì)と言います。食べ物系のお土産ではあるのですが、天津甘栗は昔から日本に定着しているので日本人でも喜んでくれます。
ちなみに甘栗であれば天津のものでなくてもいいお土産になるでしょう。日本では500gで800~1000円ほど甘栗も、中国なら200円程度で購入できます。
マカダミアナッツ
最後に一つ意外に喜ばれるお土産を紹介しましょう。
夏威夷(xiàwēiyí)というのは「ハワイ」という意味で、果(guǒ)は「種子」という意味、つまり夏威夷果というのは「マカダミアナッツ」のことです。
「中国でマカダミアナッツ?」と思うかもしれませんが、中国ではおやつとして定着しています。
マカダミアナッツは中国の普通のスーパーで殻付きで売っています。殻には切り目が入っており、殻をパキッと割れば中身のナッツが出てきます。
なぜお土産にいいのでしょうか?それは「日本では殻付きマカダミアナッツはお目にかかれないから」です。
日本人に渡したときに「ナニコレ?」って顔をされますが、実演で開けてみせて、食べるとおいしいので喜ばれます。
中国の土産話
一番中国語の練習になるのは、旅行した場所について中国人の友達に中国語で旅游见闻(lǚ yóu jiàn wén:土産話)をすることではないでしょうか。
土産話にラーメン小話
ちょっとふらっと旅に出て、目にして驚いたもの、カルチャーのギャップを感じたことなど、人に話したくなりますよね。
そんな感動を上手に利用して、スピーチ力の向上に役立ててみましょう。
私は、アジア地域を旅してみて、よく人に話した旅游见闻(lǚ yóu jiàn wén)は方便面(fāng biàn miàn:インスタントラーメン)についてでした。
香港の出前一丁
まずは香港です。ここでは日本の出前一丁(chū qián yī dīng:出前一丁)が国民食のごとく大人気。家で食べるだけではなく、
zhēn de xiāng gǎng rén zhè me ài chī rì běn míng pái fāng biàn miàn chū qián yī dīng, xī shì gā fēi tīng dōu tí gòng zhě fāng biàn miàn
真的香港人这么爱吃日本名牌方便面出前一丁,西式咖啡厅都提供者方便面。
本当に香港人は日本のブランドのインスタントラーメン・出前一丁が大好き。カフェでも食べられるんだから。
なのです。しかも味がバラエティに富みすぎています。
日本ではしょうゆ味をメーンに、一部地域限定のゴマとんこつ味ぐらいしかありませんが、香港は違いました。
バラエティー豊か
咖喱味(gā lí wèi:カレー味)に牛肉味(níu ròu wèi:牛肉味)、沙爹味(shā diǎ wèi:サティ味)、海鲜味(hǎi xiān wèi:海鮮味)、
それから香港独自のXO酱海鲜味(xo jiàng hǎi xiān wèi:XOジャン味)、香辣味(xiāng là wèi:香味辛し味)、味噌汤味(wèi cēng tāng wèi:みそ味)。
ぐっと中華っぽくなる红烧牛肉味(hóng shāo níu ròu wèi:紅肉牛肉味)、照烧鸡味(zhào shāo jī wèi:照り焼きチキン味)と照烧牛肉味(zhào shāo níu ròu wèi:照り焼きビーフ味)、
鸡蓉味(jī róng wèi:チキンクリームスープ味)などなど。20種類以上はあると言われています。
zài xiāng gǎng chū qián yī dīng yǒu zhè me dūo de kǒu wèi, kěn dìng bù hùi chī nǐ de。 wǒ hěn xiàn mù xiāng gǎng rén, yīn wèi zài rì běn zhǐ néng mài dào jiàng yóu kǒu wèi!
在香港出前一丁有这么多的口味,肯定不会吃你的。我很羡慕香港人,因为在日本只能卖到酱油口味!
香港には多くの味の出前一丁(chū qián yī dīng)があって、食べ飽きないよね。日本ではしょうゆ味しかないから、香港人がうらやましい。
なお、香港の広東語で方便面(fāng biàn miàn)は公仔面と書きます。中国語の発音はピンインで「gōng zǎi miàn」ですが、広東語では“ゴンジャイミン”みたいな感じです。
香港では公仔面のほか、これまた香港独特のスープで食べるマカロニの通粉(tōng fěn:スープマカロニ)ヴァージョンもあります。
キャラクター人気
香港で出前一丁(chū qián yī dīng)は確固たる地位を築いており、キャラクターの出前坊やも大人気です。
正式にライセンスを取っているのかどうかは分かりませんが、屋台や出店が並ぶ庙街(miào jiē)や女人街(nǚ rén jiē)では出前坊やのタオルやまくらカバーなどが売っていました。
これはお土産にして逆輸入したら受けるだろうなあと思いましたが、買いませんでした。なぜなら、
chū qián yī dīng xiǎo hǔo zǐ de shāng pǐn yǒu de shì, tài kě ài le。 kě wǒ bù gǎn mǎi zhè xiē dōng xī, yīn wèi bù zhī dào zhè xiē dōng xī jiǎ de hái shì zhēn de
出前一丁小伙子的商品有的是,太可爱了。可我不敢买这些东西,因为不知道这些东西假的还是真的。
出前坊やのグッズがたくさんある。とってもかわいいの。でも、本物かどうか分からなかったので買わなかった。
この出前一丁(chū qián yī dīng)の人気は、マレーシアでも同じような状況でした。
マレーシアに駐在している友人を訪ねたとき、彼女は帰国する度にいろいろな味の出前一丁をお土産に買って帰ると話してくれました。
インスタントラーメンをお店で提供
この方便面(fāng biàn miàn)を餐厅(cān tīng)や咖啡厅(kā fēi tīng)で料理として提供して商売しているのは、香港だけではありません。
北京で韓国人の友人と一緒に入った韓国料理店では、辛拉面(xīn lā miàn:辛ラーメン)がメニューにあるのです。
yòu yī cì yǔ hán gúo péng yǒu yī kuài é qù hē jǐu hòu, wǒ jué dé yǒu diǎn è, sǔo yǐ zhǎo tā mén qù cì lā miàn
又一次与韩国朋友一块儿去喝酒后,我觉得有点饿,所以找他们去次拉面。
韓国の友達と飲みに行ったとき、お腹がすいたので、ラーメンを食べに行こうと彼らを誘いました。
tā mén dài wǒ qù hán gúo liào lǐ diàn bìng wéi wǒ diǎn le lā miàn。 yī hùi fú wù yuán gěi wǒ lái de shì hán gúo míng pái fāng biàn miàn, jìu shì xīn lā miàn le!
他们带我去韩国料理店并为我点了拉面。一会服务员给我来的是韩国名牌方便面,就是辛拉面了!
彼らは私を韓国料理店に連れていってくれて、ラーメンを注文してくれました。少しして店員さんが私にくれたのは韓国ブランドのインスタントラーメン、辛ラーメンでした。
やはり韓国でも辛拉面(xīn lā miàn)は国民食といっても過言でないとか。
辛拉面(xīn lā miàn)を入れた鍋料理の部队锅(bù dùi gūo)も人気の逸品なのだそうです。
中国の人気ラーメン屋
最期に拉面(lā miàn)の話をもう1つ。中国で人気の日本の拉面店(lā miàn diàn)といえば、味千拉面(wèi qiān lā miàn)です。
正直な話、中国で初めて知ったお店でした。中国ではあちこちに店舗があるんです。
そして、とある仕事で熊本に出張に行ったとき、出迎えてくれた中国人のスタッフがまず腹ごしらえにと連れて行ってくれたのが・・・
wèi shén me zhè lǐ yǒu wèi qiān lā miàn ne?
为什么这里有味千拉面呢?
なぜここに味千ラーメンがあるの?
ご存知の方もいらっしゃると思います。味千拉面は熊本に本社を置く企業が展開しており、店舗の7割が熊本に集中していて、関東では茨木に1店舗あるだけ。知らないはずですね。
熊本の味千拉面。新鮮な感動に写真を撮りまくってきました。