「中国の製品はあやしい」と思っていませんか?正解です。あやしいものが多いのですが、あやしいからこそ規格外の効果を発揮することがあるのです。その代表例が中国の薬でしょう。
そんな中国の薬は一度使ったら手放せなくなるかもしれません。
規格外の効能を発揮する中国の薬
中国にもある日本の薬
日本の薬とまったく同じものを中国で購入できる、なんてことは少なくありません。
中国のコマーシャルで宣伝されている製品なのですが、実は日本でも同じものが売られているのです。知っておくと中国旅行に行ったときに役立つかもしれません。
以下の中国の薬、日本語でも有名な薬です。何の薬か分かりますか?
bǎifúníng
1、百服宁
sǎnlìtòng
2、散利痛
百服宁(bǎifúníng)というのは「バファリン」という頭痛薬のことです。散利痛(sǎnlìtòng)というのはこれまた頭痛薬の「サリドン」です。
このように中国でも日本と同じ製品を販売しています。中国国内である程度信頼できる薬を購入したいのであれば、このような外国で開発された薬を購入するのが無難でしょう。
よくできた中国の薬の製品名
百服宁(bǎifúníng)と「バファリン」、散利痛(sǎnlìtòng)と「サリドン」いずれも発音がよく似ていると思いませんか?
さらに中国語の面白い特徴として、外国から来た中国製品の場合、外国での発音に似せるだけでなく、ある程度意味も似せるようにしています。
百服宁
百服宁(bǎifúníng)という製品名を分析してみましょう。
百(bǎi)は一般庶民をあらわす老百姓(lǎobǎixìng)の百。服(fú)は薬を飲む時の「飲む」という動詞になります。宁(níng)は「静まり安らかになる」という意味です。
つまり、百服宁というネーミングは「一般庶民がその薬を飲むと、痛みが止み、安らかになる」というイメージを与えるわけです。
散利痛
散利痛(sǎnlìtòng)はどうですか?
散(sǎn)は「散らされる」という意味、さらに「効き目」も意味する利(lì)と「痛み」を意味する痛(tòng)でできた単語です。
つまり中国人はこのネーミングの商品名を見たら「痛みを散らすのに効き目がある」と感じるわけです。
外国語と音も似ていて、痛みも取れそうなイメージのあるすばらしいネーミングですね。
日本の薬との違い
では中国の薬と日本の薬の違いを見ていきましょう。
日本はとにかく安全第一です。言い換えるならば万が一のことを考えて常に「無難な製品」を販売する国です。
ハッキリした効き目か、安全か、のどちらかを選ばないといけないとしたら、日本の製薬会社は必ず安全をとります。
日本政府も国民の安全を第一と考え、市販薬にしても処方薬にしても成分含有量の制限をかなり厳しく定めます。
中国は必ずしも安全第一の国ではありません。国の発展第一なのです。言い換えるならば製薬会社の利益第一です。よって成分含有量の点で日本の規格をはるかに超えた基準が定められています。
中国の薬を使うと?
目に見える効果を求める中国人が飲む薬は、成分含有量が高めです。国もそれを認めています。中国では大多数の人がその薬を飲んで「これは効果があったぞ」と感じることが重要です。
一部の人がひどい副作用に見舞われても、西药(xīyào)つまり、漢方ではない西洋医学の製剤はそんなもんだと思っています。クレームにはなりません。
言い方は悪いのですが、中国の薬は「飲んだその日に死ぬようなことがなければOK」なのです。
規格外の効果を発揮
以上のような理由で中国の薬はとにかくよく効きます。中国でひどい腹痛になったときに中国の薬を飲むと、腸内の菌という菌全部死にます。よって翌日にはスッキリです。
これは農薬でも同じで、中国の農薬を使うと、虫一匹近寄りません。とにかく効果は抜群なのです。
中国の薬の効果をいったん味わってしまうと、もはや日本の薬では満足できなくなるかも知れませんね。