よいしょ。つまり相手に気分よくなってしまうために、相手が喜ぶことを述べることがあるでしょう。
中国人と会話するときに中国人が喜ぶ話題に触れると会話も弾むので、「中国人はどんな話題を好むのか」を知っておくとよいかもしれません。
中国人が好む3つの話題
まずは日本人が好む話題から考える
中国人が喜ぶ話題は何か?を知る方法は簡単です。まず日本にいる日本人は、外国人がどんな話題をしてくれるとうれしいのかを考えてみましょう。
日本人からすると、日本にいる外国人が「日本より自分たちの国のほうが○○がおいしい」とか「日本より街がきれいでおしゃれ」言われるとどう思いますか?
嬉しくありません。日本人は日本が一番いいと思っているからです。
日本のテレビ番組に出演できる外国人が「日本人はとってもやさしい」とか、「日本人はマナーがよい」などと日本のことを褒めているのをよく耳にします。
しかし、あれを本心で言っていると思ってはいけません。日本人を喜ばせるために単なる社交辞令を述べているに過ぎないのです。
中国人が好む話題
日本人のほとんどは日本が大好きなのと同じで、中国人のほとんどは中国が大好きです。世界の中心は中国だと本気で思っています。
つまり中国人が喜ぶ話題は何ですか?中国語で表現しましょう。
zhōngguóhěnlìhai
1、中国很厉害.
běijīng (dìmíng) hěnlìhai
2,北京(地名)很厉害.
xíJìnpínghěnlìhai
3、习近平很厉害.
很厉害(hěnlìhai)というのは、日本語で「すごいよね~」という意味合いになり、ヨイショするときに使うとよい言葉です
つまり中国で喜ばれる話題というのは「中国ってすごいですね」と国を褒めたり,「北京ってすごい」と相手の出身地を褒めたりすること。
他にも「習近平ってすごいですね」という中国で盛んに言われている話題に同調したりすることという訳です。
中国を心からほめる
中国に渡ったばかりの日本人は中国の悪いところばかりが目に付くでしょう。よって中国のことを褒めるのを難しく感じます。
しかし数年経つと、中国人は日本人より裏表がないこと、人をよくもてなすこと、お年寄りを大切にすることなどを知ります。
心から「中国ってここがいいなぁ」と感じることがあるでしょう。それをできるだけ口に出すようにすると喜ばれます。
もちろん何年経っても好きになれないところもあります。しかし決して中国人の前で中国を批判するようなことを言ってはいけません。
日本にいる外国人たちも、日本文化の中で我慢してくれているからです。
さて2つ目の中国人が喜ぶ話題を考えましょう。それは出身地のことを褒めることです。
出身地を褒める
大阪人は大阪のことを褒められるとうれしいものです。同じように北京人は北京のことを、四川人は四川のことを褒めると喜びます。
「北京って町が大きいですね」とか「私は辛いのが好きなので、四川は大好きです。」などと、その土地の人が誇りに思っていることを褒めると、現地人は特に喜びます。
中国のどこかの都市に赴任することになったなら、いくつかその土地独特の特徴を知っておき、それを好意的な仕方で話題に上げるとよいでしょう。
習近平(习近平:xíjìnpíng)を褒める
中国は普通、5年で国家主席が変わるのですが、習近平は終身制にして今後も中国トップの座から改革を続ける姿勢を示しています。
彼は中国トップになってからこれまでの間に反対勢力を排除し、もはや中国には習近平に逆らえる人はいなくなりました。
つまり習近平のことを褒めるのが、この国で上手にやっていく秘訣なのです。
【人気の理由】
「反対勢力の排除をした」というと聞こえは悪いですが、彼が行ってきたのはいままで政治の力を利用して不正の富を得ていた人の成敗なのです。
彼が正義感の強い人であることは国民すべてが認めるところです。権力でトップに居座るというよりも、むしろ今続けている正義の改革を続けるためにはもっと時間が必要ということなのでしょう。
郷に入りては郷に従え
気づいていない日本人も多いのですが、日本にいる外国人は常に発言や行動に気を払っています。中国に行く日本人も中国では細心の注意が必要でしょう。
本音で話すのは日本人しかいないときとして、中国人が一人でもいるなら上記の話題を振るのが賢い選択です。