万里の長城、兵馬俑、パンダ基地など中国にはいろいろな名所があります。しかし、中国で自然の美しさを味わうなら、九寨沟(jiǔzhàigōu)に勝る場所はありません。
秘境!中国で一番美しい場所「九寨沟」への旅
目次
九寨溝
九寨溝ってどんな場所?
世界自然遺産に登録されている観光地です。九寨溝には長い年月をかけて自然にできた石灰石の堤防に、幻想的なエメラルドグリーンの水がたまっている様子が観察できます。
形としては日本の段々畑に似ているのですが、目を奪われるほど美しい景観を演出しています。
中国政府の方針により人の手を一切に加えていないため、大木が湖の中に無造作に倒れたりしています。
ですが石灰成分が倒れた木材に付着するため、大木が腐らずに湖に残っており、それがまた独特の景観を醸し出しています。決して忘れられない光景でしょう。
交通手段
九寨溝は四川の成都市から北に400km行った場所にあります。以前は成都からバスでデコボコ道を10時間もかけて行く必要があり、世界的な観光地に行くまで車酔いとの戦い長いをする必要がありました。
しかし2003年に九寨黄龙机场(jiǔzhàihuánglóngjīchǎng)ができたので、今では飛行機を使って簡単に行くことができるようになりました。
九寨溝にいったらセットで行きたい黄龙
空港の名前からも推察できるように九寨溝の近くには黄龙(huánglóng)という観光地があり、ここは渓谷です。
渓谷の谷間には九寨溝と同じ幻想的なエメラルドグリーンの水が広がっており、まるでもののけ姫の森のようです。
観光地にいくときの2つの注意点
九寨溝と黄龙という世界的にも希少な有数の観光地行くときに注意しておいたほうがよい点が2点あります。中国語で説明しましょう。
zhōuwéi de cāntīngtàiguì
1、周围的餐厅太贵。
yàozhùyìgāoshānbìngyīnwèihǎibázài 2000 dào 3000 mǐ
2、要注意高山病。因为海拔在2000到3000米
レストランが高い
1つ目の意味を見ていきましょう。
周围(zhōuwéi)は「周辺」という意味で、餐厅(cāntīng)は「レストラン」という意味です。
太贵(tàiguì)の太(tài)は形容詞と合わさって「~過ぎる」という意味になり、贵(tàiguì)は「(値段が)高い」という意味なります。
つまり九寨溝付近はすべての食物を外から輸送してくる必要があるため、「周辺レストラン料金がかなり高い」のです。
【ラーメンは3倍の値段!】
大都市なら10元(170円)くらいで食べられる小面(xiǎomiàn)と呼ばれる最も安いラーメンも、九寨溝付近なら30元(510円)ほどします。
日本人も大好きな回锅肉(huíguōròu)にご飯とスープなどを頼んだら100元(1700円)くらい覚悟しておかなくてはいけません。節約したい人は事前にパンなどを持っていくといいでしょう。
高山病
2つ目の意味を見ていこうと思うのですが、実は日本人ならほとんどの方が中国語を見た時点で意味がわかったことでしょう。
そう、高山病(gāoshānbìng)や海拔(hǎibá)など外国人なら絶対わからないような専門単語も、日本人は漢字が同じなので意味がわかってしまいます。
日本人が中国語を勉強するのは他の外国人と比べると簡単なことですね。
その他の言葉の意味を補足しましょう。
要注意(yàozhùyì)というのは「~に注意が必要」という動詞です。因为(yīnwèi)は「なぜならば」という理由を説明するときにつく接続詞ですよね。
2000到3000の到(dào)は「~から~まで」という意味で、2000の前に从(cóng)という介詞がつくこともあります。
米(mǐ)は「お米」という意味ではなく、「メートル」という量詞になります。
つまり意味をまとめると「高山病への注意が必要。海抜2000~3000メートルあるから」となります。
【携帯ボンベを準備しよう】
特に黄龙は空気が薄いようで、よく日本人観光客が呼吸困難に陥っている様子を目にします。
現地では携帯用の酸素ボンベが25元(450円)ほどで売っていますから、もしものときのために数本買っておくほうがよいかもしれません。
一生に一度は行きたい中国の名所
九寨溝は大都市と比べると確かに行きにくい場所ではありますが、機会があるなら人生に一度は行っておいたほうがよい場所かもしれません。
中国の他の観光地もそれなりに美しいのですが、しょせん人が作った建造物に過ぎません。
世界中を探してもここでないと見ることができない自然美を見たいのならぜひとも九寨溝に足を伸ばしましょう。