中国に行く予定がありますか?ならば中国でネットを使ううえで覚えておいたほうがいい情報があります。これを知らないとあるとき突然緊急帰国しなくてはいけないかもしれません。
日本と中国では発言するときに注意する点が違うのです。
中国でインターネットを安全に使う:危険を避けるための注意点とコツ
目次
日中の文化の違い
日本で発言する上で注意する点
日本では気軽な気持ちで放った一言が炎上のきっかけになります。
例えば野球球団の日本ハムが北海道に移動した際に「北海道は、開拓の大地だ」というキャッチフレーズを掲げました。
それまで球団がなかった北海道に移動して来たことをアピールする意図だったと思われますが、北海道の先住民アイヌ人の感情への配慮が足りないとして非難の対象となったのです。
日本は国民主権の国なので、他の国民の感情に最新の配慮をはらって発言する必要があるのです。
中国で言葉使いに気をつけると
中国に行った日本人が他の人の感情を考えて、オブラートに包んだ発言をしているとどうなりますか?まったく違った反応が返ってきます。
nǐ dàodǐ xiǎng shuō shénme ya
你到底想说什么呀?
你(nǐ)は「あなた」を指す代名詞ですね。到底(dàodǐ)というのは「つまるところ…」「結局のところ…」という意味で、結論を言うときに使う副詞です。
想说什么呀?(xiǎng shuō shénme ya)は「何が言いたいの?」という意味になります。
つまり日本人の美徳である周りの人の感情を考慮した言い方を中国語表現してると「結局あんた、何を言いたかさっぱり分からん」となってしまうわけです。
中国では思っていることは率直に伝えましょう。
中国で発言する上で注意する点
政府についての発言に注意
自由に率直に発言する習慣がある中国人でも、ある話題だけはとっても敏感(mǐngǎn)つまりデリケートです。それは中国で主権を持っている共産党政府に関する発言です。
どうして政府について発言するときにとても神経を使う必要があるのでしょうか?それは中国政府が国民を治めるためあることに力を入れているからです。
どうして中国政府は国民を治められるのか
考えてみてください。あれほど自由気ままに行動する中国人を、しかもその数16億を超えるとも言われる中国人を、どうして中国政府は1つにまとめあげることができているのでしょうか?
その理由を中国語で説明しましょう。
yīnwèi zhōngguó zhèngfǔ hěn liǎojiě rénmín , zhīdào zuì héshì de tǒngzhì fāngfǎ .
因为中国政府很了解人民,知道最合适的统治方法.
因为(yīnwèi)は「なぜならば…」という意味の接続詞ですね。了解(liǎojiě)は中国語の場合「理解している」という意味の動詞となります。
知道(zhīdào)は「知っている」「分かっている」という動詞で、合适(héshì)は「適した」「ピッタリの」という形容詞になります。
つまり「中国政府は自国民をよく理解してるから、もっとも適した統治方法を把握している」という意味になります。
中国でもし民主主義を実施すると国がどうなってしまうのか中国政府が最もよく理解しています。
中国国民を治めるためには、一党支配で絶対的な権威を保持しておかないといけないと理解しているのです。
中国政府がもっとも警戒していること
16億を超える国民を治め続けている中国政府がもっとも警戒していることは何ですか?それは暴動です。
中国政府は暴動を事前に抑えて国民が平和に暮らせるように、あらゆることを行ないます。その1つがネット規制です。
中国でのネット規制
中国でネット上のやり取りはすべて、自動監視システムによって検閲されています。自由な民である中国国民も、決してネット上で政府批判となるようなワードを打ってはいけない事を知っています。
それは中国の検索エンジン百度(bǎidù)の検索ワードにしても、EメールやSNSにしても、中国版のLINEである微信(wēi xìn)でのやり取りにしてもすべて政府が監視しているからです。
もしも中国政府の批判を煽る発言をしているとどうなりますか?自宅に警察がやってきます。外国人がそれをすると驱逐出境(qūzhú chūjìng)つまり強制送還ということになります。
以前の中国政府の汚点に触れるのもNGです。漢字にするのがはばかれる「てんあんもんじけん」などの単語は、決して中国国内でネット上に打ち込んではいけません。たちまちネットはダウンします。
中国でネットにつなぐときはすべてのやり取りが政府側に見られていると思っておいた方が良いでしょう。中国という大きな国を管理するには、事前に暴動の種となるものを取り除く必要があるからです。
中国の規制を理解しよう
学べる教訓はなんですか?中国の情報規制を批判してはいけません。
それは中国政府に監視されてしまうからではなく、中国人をどう治めたらよいかは、その国の人たちが一番よく知っているからです。
わたしたち外国人は中国でもVPNと呼ばれるネットシステムを使えば、日本にいるときの同じのように情報のやり取りとりができます。
日本との違いを批判するのではなく、その国のやり方を尊重して適応するほうが重要ですね。
中国のインターネット事情
中国のインターネット事情ですが、世界の中でもかなり高いネット普及率になってきていると思われます。
现在在中国互联网是很普遍的。
今中国ではインターネットは普通のことです
インターネットは互联网といいますが、上网で(ネットをする)なども良く使います。
ちなみにインターネットカフェのことは、网吧といいます。ネットの環境ですが、公共の場所でネットができることが多いように思います。
特别,在快餐店和咖啡店里都可以用无线网络。
特に、ファーストフード店やカフェなどはほとんどのところで無線でネットが使えます。
无线网络で無線LANのことです。
ネットの契約方法
次に、ネットをつなげる方法を紹介します。
契約の種類
インターネットの会社に行きそこで手続きをします。
在中国有几个互联网公司,有中国联通,中国电信,中国移动等。
中国には、幾つかのインターネットの会社があります。中国聯通や中国電信や中国移動といった会社です。
规模最大的可能是联通?或电信?我也不清楚。可能每个城市不一样的。
規模が一番大きいのは聯通なのか電信なのかよくわかりません。都市毎に違うようです。
现在我家装的是联通的。
今私の家につけているのは、聯通です。
办手续的时候需要证件,外国人的话需要护照。一般在中国开户的时候,付包年的费用。
手続きの際に証明書が必要です。外国人はパスポートが必要です。普通、中国ではまず1年契約になります。
包年は年契約で、包月は月ぎめです。
套餐という言葉もよくインターネットを手続きする際に用いますが、これは、セットということです。食事のようでなんだか面白いですね。
ちなみにブロードバンドは、宽带です。年払いですと、契約期間中に別の都市に引っ越す時がもったいないです。月払いもあるようです。
受付で手続き
ネットの会社の受付で、こう言う事が出来ます。
我要安装宽带。有什么样的种类?
ブロードバンドを付けたいのですが、どんな種類がありますか?
その後、こうも言えます。
现在有没有优惠的活动呢?
今何かお得なキャンペーンなどはないですか?
ネット会社は、どれも国営企業なので接客態度は硬いです。昔の国鉄を思わせるような態度ですが、上海を中心にだいぶ接客態度良くなってきているようです。
复印护照,然后签字,然后付包年的费用,就结束了。
パスポートのコピーを取り、書類にサインして、1年分のお金を払い手続き終了です。
签字でサインになります。签个字と言われることもあります。
然后他们说“一个工作星期之内工作人员去你家安装”。
その後、「大体1週間以内に作業員が取り付けに行きます」ということを言われます。
我家的话2,3天之内能开通了。
私の家は、2,3日で出来ました。
开通で通じるようになる、開かれるということです。
ネットの速度ですが、選べますし比較的安定しています。南京などの都市では比較的しっかりしているようですよ。しかし都市によりけりです。
人気の検索サイト
中国で人気がある検索サイトは百度で、ヤフーよりも多いです。中国の事を調べたいときは、このサイトがいいです。
また、中国版ツイッターとして人気なのが微博です。あるいは、QQもしている人が大変多いチャットです。
中国のネット事情を紹介しましたが、これ以外にも中国事情を知っておくと出張などの際に役立ちます。中国人の先生と会話練習をして中国のことについて教えてもらいましょう。