お昼ごはんはちょっと楽しい時間ですよね。でも中国人の友達と一緒に食べるお昼ご飯を食べるときには、中国と日本の違いをある程度理解しておいたほうがいいでしょう。
さもないと、せっかくの楽しい時間が台無しになってしまいます。
中国人とのランチタイム!驚く日本との違い
お弁当でのNGは?
今日はお外で昼ごはん。せっせとお弁当箱におかずを作ってもっていき、きれいに飾られたお弁当箱を中国人に渡して「これ一緒に食べよう」と言います。
しかし中国人は浮かない顔をしています。なぜでしょうか?その理由を次の3つからお選びください。
bù xǐhuan rìběn de wèidào
1,不喜欢 日本 的 味道.
日本の味はおいしくない
méiyǒu chī zhōngwǔfàn de xíguàn
2,没有 吃 中午饭 的 习惯.
昼ごはんを食べる習慣がない
biàndàng yīnggāi yào jiārè
3,便当 应该 要 加热.
お弁当は必ず温めなければならない
1番の日本の味はおいしくないという感情はあるかもしれません。しかし日本人も他国の料理を食べるとき、普段食べる味ではなくても、食べたくないとは思わないでしょう。
中国でも日本料理は大人気です。むしろ日本人が作ってきたものは興味本位で食べたいと思います。
2番のお昼ご飯を食べる習慣ですが、中国人は日本人よりしっかり食べます。
日本人は忙しければお昼を抜くこともありますが、中国人からするとありえません。どんなに忙しくてもお昼は食べます。
ランチは必ず再加熱
答えは3番です。中国人は加熱を重んじます。朝作ったものをお昼食べる場合、レンジで加熱するか、コンロと鍋があるならおかずをもう一度鍋に戻して加熱します。
彼らが加熱したいのには理由があり、1つは食中毒の心配、もう1つは温かくないと美味しいと思っているためです。
せっかく喜んでもらおうと思ってお弁当を持っていくわけですから、こうした中国人の感情を理解しておくと助けになります。
これを踏まえると、いま中国で売れに売れている商品が理解できますね。そう、保温饭盒(bǎowēn fànhé)と呼ばれる保温弁当箱です。
饭盒(fànhé)は 便当(biàndàng)の別の言い方でお弁当箱という意味になります。タイガーや象印製などの日本製は保温能力が高いので中国人は大好きです。
食後のコーヒーは基本NG
日本人的にはご飯を食べ終わったらコーヒーブレークです。これはヨーロッパに行ってもアメリカに行っても変わりません。
ところが中国人とお昼ご飯を食べるときは、コーヒーを出しても浮かない表情をします。どうしてですか?そもそもコーヒーを飲む習慣がないからです。
黑咖啡(hēi kāfēi)と呼ばれるブラックコーヒーは、ほとんどの中国人からすると苦いとしか思いません。
中国人とランチタイム後の時間を楽しく過ごしたいなら水果(shuǐguǒ)、つまりフルーツを出しましょう。飲み物はお茶でも水でもいいのです。
中国人にもてなされたときの覚悟
中国人の家に午前中に行くと必ずと言っていいほど「お昼ご飯も食べていけよ」となります。
日本なら1,2度断れば帰れますが、中国人のお宅にお呼ばれしたときは、半ば強制的にお昼ご飯を一緒に食べることになります。
誤解しないようにしましょう。強制的に引き止めることが彼らにとっての友情表現なのです。覚悟を決めて彼らと一緒に食べましょう。なぜ覚悟が必要なのですか?
yīnwèi zhōngguórén hé rìběnrén chángwèi bù yíyàng
因为 中国人 和 日本人 肠胃 不一样.
因为(yīnwèi)は「なぜならば…」という意味ですよね。肠胃(chángwèi)は漢字の意味のまま「胃腸」の意味です。不一样(bù yíyàng)は「違う」という意味です。
つまり「中国人と日本人の胃腸が違うから」覚悟を決めなければいけません。
はじめに誤解のないように触れておきますが、いまから述べるのは中国人の方が日本料理を食べたときにも起きうることです。つまり、普段食べ慣れてないものを食べるとお腹を壊すのです。
胃腸の中にはさまざまな菌類が生息しています。中国人が作る中国料理を消化する上で必要な菌類を日本から行ったばかりの旅行者は持ち合わせていません。つまりお腹を壊します。
不思議なことに中国に数年いると、以前お腹を壊していたものでも平気になります。ですから中国人が作った料理に慣れてない人は覚悟を決めましょう。
もう1つ覚悟が必要なのは食後です。中国人は食後に、睡午觉(shuì wǔjiào)、つまり「昼寝」をします。ところが、「自分は寝るから…じゃあね」ではないのです。
xiànzài yìqǐ shuìjiào ba
现在一起睡觉吧.
今から一緒に昼寝しよう
となります。お昼ご飯を中国人と一緒に食べると、なぜかその人の家でお昼寝も招待していただけます。これが中国人の親切であり、友情表現なのです。
習慣の違いを理解しよう
今回はお昼ご飯にまつわる日本と中国の違いを考えました。中国に行ってから「日本ではこうだったのに…」と違いを考えてもプラスには働きません。
いっそのこと中国の習慣にドップリ浸かってみて、人の家で大きく口を開けて寝てみましょう。思いのほか気持ちいいかもしれません。