普段日本語で誰かに話しかけるときに、どんな呼称を使うかで迷うということはないと思いますが、中国語でとなると考え込んでしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで中国人がどんな呼び方をしているのかを理解しておくと参考になります。
中国人らしい呼称を使えると、中国人と交流やビジネスをする際にもきっと役立つはずです。
中国人が使う呼び名
亲如一家とは?
中国人が誰かに話しかけるときには、直接名前を使うことが多いです。
王强,今天你有空吗?(王強さん、今日暇はありますか?)
赵莉,你需要哪种袋子?(趙莉さん、どの種類の袋が要りますか?)
このような感じで、直接相手の名前を使い呼びかけます。日本語的には、名前を呼び捨てにしているという感じがしますが、中国人的には相手の名前を使うことで親しい感じを受けるそうです。
「親しい」は中国語で「亲」といいます。
亲如一家という言葉がありますが、家族のように親しいということです。相手の名前を覚えてそれを用いることで、友達のような親しい関係になったということになり、うれしいのです。
男女で違う中国での名前の呼び方
中国人でも初対面では、お互い名前を知っているわけでもなく、その人の姓のみを知っているということもあります。そのような場合には、相手の姓を使い呼びかけます。
张先生,今天您怎么过来呢?(張さん、今日どうやって来られましたか?)
刘女士,我们一起过去会场好吗?(劉さん、私たち一緒に会場に行きましょう。)
このように、姓の後に男性なら先生を、女性なら女士をつけます。こうすると、姓だけしか知らない場合でも、丁寧な呼びかけ方ができます。
自分より年齢がかなり下という場合には、例えば相手が学生の場合、先生や女士は用いず姓の前に小をつけます。
小陈你今天带资料吗?(陳さん今日資料を持ってきましたか?)
このような場合でも、先のように、フルネームの呼び捨てのほうが、より親しい感じに聞こえます。
自分より年が上ならどうなのかということですが、その場合先に述べた、先生や女士を用いたり、あるいは名前に哥(兄さん)や姐(姉さん)をつけて使います。
明天我跟李哥一起去北京出差。(明日私と李さんは一緒に出張で北京に行きます。)
昨天我跟梅丽姐一起买东西了。(昨日私は梅麗さんと一緒に買い物に行きました。)
このように、姓あるいは、名前の後に哥や姐をつけて呼びかけます。
中国人は、姓だけあるいは、姓と名前を使って呼びかけるときは、あわせて2文字までの場合にそうすることが多いです。
先にあげたように梅麗さんは名前だけで2文字なので、姓は付け加えずに名前に姐をつけます。
张梅丽姐とはならないのです。2文字のほうが、聞こえがいいからでしょう。
先生や女士を使うよりも、哥や姐の方がより亲な感じになります。また、先生や女士のほうが正式な場で用いられる感じです。
年齢、性別、立場による呼び分け
男性が自分のお姉さんぐらいの、既婚女性について言う場合、嫂子(ねえさん)という言葉を使います。
自分の母親と同じぐらいの女性に対しては阿姨(おばさん)と言います。自分の父親と同じくらいの男性には叔叔(おじさん)と呼びかけます。
より年上の人に対しては、大爷(おじちゃん)あるいは、大姐(おばちゃん)という呼び方を使います。小さな子供が、自分のおばあちゃんぐらいの人に対して、奶奶(おばあちゃん)と呼びかけることもあります。
お店では、服务员(店員さん)や小姐(おねえさん)が一般的です。中国の北のほうでは服务员が主です。また、女性が女性に呼びかける際に美女を用いることもあります。ただ、男性が使うと、かなりきざです。
まとめ
呼びかける言葉以外にも、中国人らしい表現を知っておくと役立ちます。
中国人の先生たちと会話練習して言葉を覚えるのもいいですよ。
さあ、一緒に練習してみましょう。