中国の病院での受診ガイド:知っておくべき手続きと注意点

  1. 中国経済・社会
こんにちは、お元気でお過ごしでしょうか。

さて中国に来て面倒なことの一つが、医療機関を受診すること。その為、日本帰国の際に、薬を余分にもらってくる方も多いのでは?

でも現実には、そのときの体調に応じて薬を出してもらうほうが効果があるものです。

中国の病院での受診ガイド:知っておくべき手続きと注意点

中国の医療機関

中国ならではの漢方の病院など、皆さんも中国に滞在する期間中に体調が急に悪くなり病院に行く必要が生じるかもしれません。

今回はそんな時に、役立つ事を紹介したいと思います。

中国的医院有大医院和社区医院,也有私人开的医院。

中国の病院には、大病院と地域の病院があります。また、個人で開業しているものもあります。

还有别的分类,有西医也有中医。

また別の分け方で、西洋医学と中国医学つまり漢方があります。

日本的汉法是中国的中医的。所以,喜欢中医的治疗的话,可以去中医医院。

日本の漢方は中国では中医といいます。それで、漢方の治療が好きなら漢方の病院に行きます。

我今天去了中医医院。是江苏省中医院。

今日漢方の病院に行きました。江蘇省の省中医病院です。

受付で

順番受付

进去要先找挂号的地方。挂号是看病之前先做的事。

入って、まず順番受付を探しました。順番受付は、病院に行ってまず始めにしなければいけません。

いわゆる、順番取りです。

所以我去了问讯处,问了他们“挂号的地方在哪里?

それで、インフォメーションデスクに行き「受付はどこですか?」と尋ねました。

保険証

问讯处的人说,有没有医保卡?没有的话,要写登记表。

デスクの人は、「保険証はありますか、なかったらこの登録用紙に記入してください」ということでした。

医保卡是中国的医疗保险。

「保険証」は中国の医療保険です。

我没有医保卡,所以,写了他给我的“初诊自费病人信息登记表”。然后,去挂号处。

私は、保険証を持っていないので、渡された、「初診自費患者情報登録表」なるものに記入しました。そして、順番受付に行きました。

カルテ

在挂号处,被问了“有没有病历”。

順番受付で、「カルテがあるか」と聞かれました。

病历はカルテで、個人の病歴や治療履歴が記入されています。中国では、患者個人が管理します。

診察料

在挂号时候要告诉自己想看的科和大夫的名字。

順番受付で、自分が受けたい科と希望する先生の名前を言います。

面白いのは、先生によって値段が違うことです。私が番号を取ったのは副主任で、8元でした。友達の紹介でこの先生にしました。

先生によっては200元とかもあるそうです。順番の受付の時にお金を先に払います。診察料ということです。

症状

然后,我去了皮肤科那里。等诊后,进去诊室,大夫看了我的病。

その後、皮膚科に行きました。先生(医者)が診察しました。

大夫は、医者ですが話し言葉で使います。医生も、医者でこれも良く使います。看病は、医者にかかるとか、診てもらうという意味です。

大夫问“哪里不舒服?”

先生は、「どこが調子悪いですか?」と尋ねました。

不舒服、この言葉は、よく使います。具合が悪いという意味です。気分が悪いというときにも使います。

これ以外にも、头疼(頭痛),拉肚子(下痢),受凉(体が冷える),得了感冒(風邪を引く),发烧(熱が出る),中暑(暑さにあたる)なども症状を表す表現としてよく使います。

わたしは、その後、症状を述べて、薬を出してもらいました。

漢方

中药的话自己不能配药,最好请中医看自己的病。

漢方では、自分で薬を処方するのでなく、漢方医に診てもらうのが一番です。

これからの効果が楽しみです。

日本でも漢方の魅力が注目されてきています。中国の歴史が作り上げた医術で健康が保てるとは興味深いです。

医療の面でも奥が深い中国ですが、中国人の先生と会話のレッスンをして、受け継がれた生活の知恵を学んでみるのも楽しいですよ。

一位を握る女医。

中国で思わぬ急病に見舞われることがあります。すぐにでも日本に帰りたいのですが、それができない場合もがあるでしょう。

急病で中国の病院にかかるときには、どんなことを知っておくとよいのでしょうか。

中国の病院でも大丈夫?

中国の病院でもでちゃんと医療が受けられるのだろうか?と心配になるかもしれませんね。

しかし中国の病院は日本人が心配するほど悪くはなく、病院に行けばちゃんとした治療を受けることができます。その2つ理由を挙げましょう。

yīnwèizhōngguó de yīliáoshèbèiyǔrìběnchābùduō

1,因为中国的医疗设备与日本差不多.

zhōngguóyīshēng de jīngshényěyǔrìběnchābùduō

2,中国医生的精神也与日本差不多.

どういう意味がありますか?

医療機器は充実

中国の病院でもちゃんとした治療を受けられる理由の1つ目は「因为中国的医疗设备与日本差不多」だからです。

因为yīnwèi)は「なぜなら」という理由を説明をする前に付く言葉です。中国的医疗设备zhōngguó de yīliáoshèbèi)は「中国の医療設備」という意味です。

)「~と」という介詞です。差不多chābùduō)は中国語でよく出てくる言い回しで、「差が多くない」つまり、「ほとんど同じ」という意味になります。

まとめると、「中国の医療機器も日本と同レベル」心配ありません。とくに日本人が旅行で担ぎこまれるのは大都市の大きな病院なので、時代遅れの治療を受けることなどはないでしょう。

中国の医者も人助けをしたい

中国の病院でもちゃんとした治療を受けられる理由の2つ目は「中国医生的精神也与日本差不多」だからです。

医生yīshēng)というのは「医者」を指す中国語です。)は「~も」「~もまた」という意味です。

つまり「中国の医者の精神態度も日本と変わりはない」ので、中国で急病になっても助けてもらえることを期待できるわけです。

【医者の喜びは人助け】

中国の医療費は高いので、医者たちは「医者はお金儲けのことしか考えていない」とよく批判されます。

それに対し中国の医者たちが口をそろえて「自分たちはお金儲けのために医者になったのではない。人を助けたいと思ってなったんだ」と言います。

中国の医者も患者のために24時間体制で働きます。日本人の医者も中国人の患者の病態が良くなったら喜ぶでしょう。

同じように中国人の医者も日本人の患者を力の限り助けたいと思っています。

過度に心配せずに、中国の医者を信頼するといいでしょう。

医者

日本の病院とは違う点

ただし病院の制度は日本と違いますので、急病で中国の病院にかかるときは以下の3点を知っておくと助けになります。

救急車有料

中国では急救车(jíjiùchē)と言われる救急車は有料です。出動に10~40元(160~700円)かかり、それ以外に1kmごとにタクシーと同じようにお金がかかります。

といっても合計額が何万円になるわけではないので、必要であれば利用しましょう。中国の救急車にも緊急医療設備が配備されています。

ただし広い中国では、日本ほど救急車がすぐに来てくれるとは限りません。よっぽどの重体でない限りタクシーで病院に行くほうが早いし安いでしょう。

チャージ制度

日本の医療は完全あと払い制ですが、中国は完全先払い制です。先にお金を納めないと診察さえしてくれません。

病院に着いたら自分または代理の人が、10000元などのお金を先に病院に収めて、そこから病院側が医療行為をするごとに「お金をkòu)する」。つまりお金を差し引いていきます。

中国の病院はチャージ型なのです。チャージしたお金がなくなると、ピタッと何もしてくれなくなります。退院のときに余ったら返してくれるので、お金は多めに収めておきましょう。

食事は自分で

中国の病院では病院食が提供されません。中国の病院では病人が売店で買ってきたカップラーメンをすすっているという、何とも不健康な情景をよく目にします。

中国の病院が提供してくれるのは、医療行為のみ。イザ入院となったら近くのパン屋などで、食料を買い込んでおきましょう。ちなみに出前もできます。

支払

クレジットカードの海外旅行保険

日本の複数のクレジット会社は、カードに海外旅行保険を付帯させています。

ですから中国の病院に入院することになったという場合、まず連絡したほうがいいのは日本のクレジット会社(もしくは提携の保険会社)です。

連絡を入れると、さっそくFAXやネットで海外旅行保険適用の申請書を送ってくれて、記入して返信すると、すぐに日本の保険会社が中国の入院先の病院に連絡を取ってくれます。

それ以降は入院に関する一切の費用を保険会社が払ってくれます。

病院側は日本人が保険対応になったとわかると大喜びです。保険の契約内容にもよりますが、治療費は100%保険会社払いだとVIPルームに入れてくれることもあります。

ぜひ海外に行くときはクレジットカードの海外旅行保険の契約内容を確認しておきましょう。

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