日本から中国に旅行に行くと驚く事柄があります。それは乗り物に乗るにしても、スーパーで買い物をするにしても激安なのです。
どうして日本と比べてそんなに安いのでしょうか?日本人はあまり知らない驚くべきある理由が隠されています。
これは意外!中国で乗り物や買い物が激安な理由
中国で必要な生活費
中国で公共の乗り物に乗って初めに驚くのが交通費の安さです。
東京駅から羽田空港まで電車で移動すると637円掛かりますが、中国ならおよそ10元(約160円)も掛からずに同じ距離を地下鉄などで移動できてしまいます。
バスならもっと安く2元ですが、大抵はどこまで乗っても同じ値段です。バス代は場所によって違いますが、なんと1元~2元(15円~30円)くらいが相場です。
どうしてこんなに安いのでしょうか?中国語で説明しましょう。
Yīnwèi Zhōngguó zhèngfǔ kǎolǜ lǎobǎixìng de shēnghuó
因为 中国 政府 考虑 老百姓 的 生活.
因为(Yīnwèi)は「なぜなら」という意味で、理由を説明するときに使います。
考虑(kǎolǜ)は動詞で、日本語の「考慮する」と意味もありますが、この場合は「必要を顧みる」という意味合いになります。
老百姓(lǎobǎixìng)というのは農民も含めた一般市民のことをさす言葉です。日本語にも百姓(ひゃくしょう)という言葉があるので分かりやすいですよね。
つまり「中国政府は一般国民の生活のことを考えているから、」生活費が安いというわけです。交通費以外にも安いものがたくさんあります。中国語で例をあげて見ましょう。
Dōngběimǐ yījīn dàgài liǎngkuàiwǔ
东北米 一斤 大概 两块五.
Dàbáicài yījīn dàgài liǎngkuài
大白菜 一斤 大概 两块.
Wǔhuāròu yījīn dàgài shísìkuài
五花肉 一斤 大概 十四块.
日本では100gあたりの値段が表示されていますが、中国では一斤(yījīn)つまり500gあたりの表示の値段が表示されています。ちなみに1kgは一公斤(yīgōngjīn)と言います。
块(kuài)というのはもともと「塊」という意味ですが、口語で中国のお金の単位「元」をさす言葉として使われています。
では上記の言葉はそれぞれ何がいくらであることを指しているのでしょうか?
东北米(dōngběimǐ)というのは、日本人が普段食べているお米の種類です。つまり、日本と同じようなお米が10kg780円で購入できるということです。
大白菜(dàbáicài)というのはいわゆる白菜です。白菜一玉は25円くらいということになります。
五花肉(wǔhuāròu)というのは豚のばら肉で、100gで40円くらいで販売されているということになります。どれも安いと感じませんか?
中国人の1ヶ月の生活費は?
中国人の平均月収は、以前より上昇して今は4000元くらいです。日本円にして6万円くらいでしょう。
でも中国では物価が安いので、衣食住支えるのには十分の金額です。贅沢しなければローンでマンションを購入することさえできます。
养老金(yǎnglǎojīn)と言われる年金も、都市部なら1000~2000元(1万5000円~3万円)あるので、年配者も十分に生活できます。
ところが農村部は違います。農村部に住んでいる年配者の养老金はわずか50元(750円)です。
といっても農村部は基本自給自足で食べ物を得られますので、何かのときの交通費や食費として50元あればどうにか生活できるのです。
春節などでお金が必要なときは、豚や鳥を売って現金を手にしています。
生活必需品の価格がグッと押さえられているおかげで、貧富の差が激しい中国国民がみんな生活を維持できているというわけです。
安いばかりではない中国
生活必需品はとっても安いのですが、反して、生活するうえでどうしても必要ではないものは日本より高い価格がつけられています。
例えばスマホです。中国人もiphoneが大好きで若者の半数は持っているのですが、日本の6万円で売られている同じものが中国では8万くらいで売られています。
月収を大きく上回る値段です。
中国人は髪は毎日洗わないのでシャンプーも贅沢品です。日本のスーパーで400円くらいで売られているラックスのシャンプーが中国では600円です。
日本で100円で売られている明治のチョコレートも中国では160円です。
このように生活を維持する上で必ずしも必要のないものは高くなっており、税収入が保たれているのでしょう。
とっても楽しい中国生活
上記のように中国での生活費はとっても安く済みます。
唯一高いのは住居費ですが、北京や上海以外は家賃も3万円もあればそれなりのところに住むことができます。
日本で年金をもらうようになったなら、中国に移住し、お手伝いさん付きの悠々自適な生活というのもいいかもしれませんね。