中国語仮定文(もし~なら)の使い方と例文
仮定文
「もし~なら」という仮定文は、どの言語にもあるお馴染みの表現ですね。日常生活で使う機会も少なくありません。
中国語の場合、「要是」や「如果」、「假如」などが「もし」に相当する表現です。
仮定の条件を述べる前半の文節を「要是」などで始め、結果を述べる後ろの文節では主語の後に「就」を置いて強調するのがパターンとなっています。
yào shi nǐ yǒu kòng,wǒ men jiù qù cān guān gōng chǎng
要是你有空,我们就去参观工厂。(もし時間があるなら、工場見学に 行きましょう )
要是
「要是」は口語表現ですね。文章に書くときには余り使いません。
また、3つの中ではやや強い表現に感じられます。
rú guǒ nǐ yǒu kòng,wǒ men jiù qù cān guān gōng chǎng
如果你有空,我们就去参观工厂。
(もしお時間があれば、工場見学に参りましょうか)
如果
「如果」は最も使用しやすい語で、会話にも文章にも使えます。
本来は書き言葉だけに「要是」よりも少し改まった表現と言えるでしょう。常にこの「如果」を使っておけば安全という気もします。
rú guǒ nǐ yǒu kòng,wǒ men jiù qù cān guān gōng chǎng
假如你有空,我们就去参观工厂。(お時間があるようでしたら、工場見学に参りましょうか)
假如
「假如」も会話、文章のどちらにも使えます。「如果」よりもさらに改まった印象を受け、また、3つの中では最も相手の意志を尊重する感じなので、遠慮がちな表現とも取れますね。
ところで、上記の3つとも条件を述べる前半の文節の末尾に「~的话」を付けても意味は変わりません。
「~的话」を付けることによってよりくだけた口語的表現になりますので、文章にする時には付けない方が良いでしょう。
rú guǒ nǐ yǒu kòng de huà,wǒ men jiù qù cān guān gōng chǎng
如果你有空的话,我们就去参观工厂。
(もしお時間があれば、工場見学に行きましょう)
更にくだけた感じの口語表現
更に文頭の「如果」や「要是」、「假如」などを省いて「~的话」としても意味は変わりませんが、更にくだけた感じの口語表現になります。
nǐ yǒu kòng de huà wǒ men jiù qù cān guān gōng chǎng
你有空的话,我们就去参观工厂。
(時間があったら、工場見学に行きましょう)
組み合わせの表現
「就」の代わりに「可以」や「也」、「都」、「还」などを使うこともできます。「就可以」や「也可以」など組み合わせの表現も可能ですね。
rú guǒ nǐ yǒu kòng wǒ men kě yǐ qù cān guān gōng chǎng
如果你有空,我们可以去参观工厂。(もしお時間があれば、工場見学することも可能です)
仮定表現「~さえすれば」
また、類似の表現に「只要」があります。「~さえすれば」という意味なので、これも仮定表現の一種です。
zhǐ yào nǐ yǒu kòng wǒ men jiù qù cān guān gōng chǎng
只要你有空,我们就去参观工厂。(時間さえあれば、工場見学に行けます)
オプションを訊ねる
「要是」/「如果」/「假如」の3つと「只要」との違いは、前者の3つが「もしも~」の仮定で前半に提示される条件に対する結果を後半でオプションとして提案しているのに対し、「只要」は後半の文節に示された結果が成り立つ条件として「~さえすれば」という仮定を前半で述べているということです。
-たとえば、「如果」などの場合、工場見学に行くのか買い物に行くのかのオプションを訊ねることができます。しかし、「只要」の場合は工場見学を可能にする条件が「時間がありさえすえば」ということなので、工場見学以外の行動の選択について言及されることはありません。
rú guǒ nǐ yǒu kòng wǒmen jiù qù cān guān gōng chǎng hái shì qù mǎi dōng xi
如果你有空,我们就去参观工厂还是去买东西?(もしお時間があれば、工場見学に参りましょうか、それとも買い物に行きますか?)
仮定表現「たとえ~しても」
それから、「たとえ~しても」なども仮定表現です。
jí shǐ nǐ yǒu kòng wǒ men yě wú fǎ qù cān guān gōng chǎng
即使你有空,我们也无法去参观工厂。(たとえ時間があっても、工場見学はできません)
「即使」の文章では、結果を述べる後半の文節は主語の後に「也」を置いて強調します。
仮定はパターンの決まった表現なので、覚えてしまえば使うのは難しくありませんね。
「就」や「也」などの副詞を使って強調することも忘れないようにしましょう。
無くても意味は通じるのでしょうが、聞いていて何となくすっきりしない感じになるようです。