今回は、この時期の中国の伝統行事を紹介します。
中国人は、日本人がすでに自分の国の伝統行事について知っていると、とても喜んでくれます。
中秋節の心:中国の月餅文化と家族の絆
中秋节与月饼
旧暦の8月15日は“中秋节”中秋節です。
中国では、月餅をお世話になっている人に贈るという習慣があります。
そして、皆でそれを分けて食べるという習慣もあります。
中国の月餅のサイズは、日本のものより大き目のものが多いと感じます。
中には、小豆餡、乾燥果物、肉など様々なものが入っています。
それが、饅頭の皮に包まれています。
それで、月餅を買うときは中身をしっかり確認してから買うのがポイントです。
“这是什么月饼?”
(これはどんな月餅ですか?)
“这是哈密瓜的,这是草莓的,这是芝麻的,这是豆沙的。你想要什么?”
(これはメロン、これはイチゴ、これはゴマ、これは小豆です。何が欲しいですか?)
“我要豆沙的月饼。”
(私は小豆の月餅がいいです。)
中国人にどんな月餅が好きか尋ねてみましょう。
“中国人在中秋节的时候吃月饼、是吗?”
(中国人は中秋節の時に月餅を食べますよね?)
“是的,中秋节中国人都吃月饼。”
(そうですよ、そのとき中国人は皆食べますね)
“听说月饼也有各种各样的种类、对吗?”
(聞いた話では、月餅にもいろいろな種類があるんですよね?)
“对,有,最多的是豆沙的,或是红枣的,还有的是肉的,也有各种不同的水果馅的。”
(そうです、一番多いのが小豆またはなつめで、他には肉のものとか、いろいろな果物のものがあります。)
“那,你喜欢哪个口味的月饼呢?”
(じゃ、あなたが一番好きなのはどの味ですか?)
“我最喜欢的是豆沙的月饼,因为这才是正宗的月饼。”
(一番好きなのは、小豆ですね、なぜならそれが正真正銘の月餅だからです。)
会話の解釈
先ほどの会話で、「中国人都吃月饼」がありましたが、「都」の置くところに注意が必要です。
「都」は、前の言葉を指して「皆、すべて」という意味になります。
それで、「中国人は皆~」となります。
「听说~」で、「聞くところによると」になります。
文の初めにもってくることが多いです。便利な言葉ですよ。
「口味」という言葉もよく使います。「味」という意味です。
“我喜欢这饭店的菜的口味。”
(私はこのレストランの料理の味が好きです。)
「正宗」ですが、正式のとか正真正銘のということで、“正宗凉菜”は、「本場の北京料理」ということです。
月餅は、もともとは、小豆や红枣(なつめ)あたりが基本形だったようですが、最近いろいろな味がでています。
頂いた高級な月餅、てっきり甘いこしあんタイプと思ったら、何だか塩辛いような甘いような不思議な味のもありました。ぜひ、体験してみてください。
中秋赏月
さらに中秋のときには、月見をする習慣があります。
中秋は満月なので月がとてもきれいな時期ですよね。
わたしも、夕方になって公園に行ったのですが、とても大勢の人が家族連れでお月見をしていました。さて、お待ちかねの月が姿を現しました。
“妈妈!月亮出来了!”
(ママ!月が出たよ!)
という子供の声が聞こえてきます。
中秋の時には、中国人は出来るだけ実家に帰ります
中国人は、家族愛が深い国民ですから、家族だんらんで時を過ごすことを大変重視しています。一般的には3日間の休みが取れます。
もう少ししたら、次の大休暇10月1日からの国慶節が始まります。
中国の風習について知っておくと何かと便利です。会話のきっかけにもなりますね。
学んだ中国語は、使うことでマスターできます。
中国人の先生と交流してどんどん使ってみませんか。上達すること間違いなしです。