「道を聞く」シリーズ、前回は地铁(dì tiě:地下鉄)についてお話ししましたので、今回は公共汽车(gōng gòng qì chē:バス)について話したいと思います。
中国でのバス移動マスター路線と停留所の見つけ方
中国はバスが便利
北京でも、オリンピックの開催を機に地铁の路線がどっと増えましたが、それ以前の地铁は3路線しかなく、市民の主な交通手段は路線バスでした。
北京ですらこんな感じですから、地方都市に行くほど公共汽车を利用する機会が増えるのではないでしょうか。
バスの種類
日々の移動に使うバスは公共汽车、あるいは公共公交车(gōng gòng gōng jiāo chē)といいます。
北京に来たばかりのころ、「むむむっ」と思わずうなってしまったのは、日本ではいまだ制限があるバス2台をつないだ铰接式公交车(jiǎo jiē shì gōng jiāo chē:連節バス)が普通に走っていたことでした。
確かに、朝と夜のラッシュ時はものすごい数の人が公交车站(gōng jiāo chē zhàn:バス停)に並んでいるので、効率的といえば効率的なのですが。
北京には二階建てバスも
これならイギリスから香港に持ち込まれた双层公共汽车(shuāng céng gōng gòng qì chē:二階建てバス)のほうがスマートと・・・と思いきや、北京にもありました、双层公共汽车が。
経験から北京市内でのバス利用についていえば、朝晩のラッシュ時の混雑および道路の渋滞を除けば、日中は本数も時間表がないほど頻繁に出ており、近場の移動であれば割と快適かもしれません。
バス路線の尋ね方
バスは路線を数字で表します。路線の数は星の数ほどありますが、バス停には路線番号の案内があり、その下に停車するバス停の案内があります。
目的地とバス停の名称が必ずしも一致しているとは限らないので、そんな時はこう聞きましょう。
zùo jǐ lù chē dào zhāo yáng gōng yuán
A:坐几路车到朝阳公园?
何番のバスに乗れば朝陽公園につきますか?
zùo sì wǔ líng lù dào zhāo yáng gōng yuán dōng mén xià chē jìu dào le
B:坐450路到朝阳公园东门下车就到了。
450路線にのって朝陽公園東門で降りれば到着です。
ちょっと距離があって乗り換えがあるような場合は、地下鉄のときに使った「从这里到北京大学怎么坐地铁好?(cóng zhè lǐ dào běi jīng dà xué zěn me zùo dì tiě hǎo:ここから北京大学には地下鉄でどう行きますか)」という表現が使えます。
cóng zhè lǐ dào zhāo yáng gōng yuán zěn me zùo gōng gòng qì chē hǎo
从这里到朝阳公园怎么坐公共汽车好?
ここから朝陽公園にはバスでどう行きますか?
「到+目的地」+「怎么坐+交通手段」という組み合わせですので、交通手段のところにはバスでも地下鉄でも使えるということです。
ただ日本でもそうですが、バス停に係員がいるわけではないので、同じようにバスを待っている人とか、立ち寄ったお店やレストランで聞くことになるでしょう。
バス停の探し方
行き方がわかったらバス停を確認します。というのも交差点にバス停がある場合は、同じ名前のバス停が4か所もあることがあるからです。
qì chē zhàn zài nǎ lǐ
汽车站在哪里?
バス停はどこにありますか?
また、目的地の最寄りのバス停の聞き方は、
wǒ xiǎng qù xī dān shāng chǎng, zài nǎ gè zhàn xià chē bǐ jiào fāng biàn?
我想去西单商场,在哪个站下车比较方便?
西単ショッピングセンターに行きたいのですが、どこで降りると便利ですか?
こんなバスも便利
都市によって、小回りの利く小吧(xiǎo ba)も運行しています。
路線上であれば、自分が下りたいところを運転手に伝えればどこでも停まってくれるので便利です。
このほか、旧正月や国慶節などの帰省には长途巴士(cháng tú bā shì:長距離バス)がよく使われます。
长途巴士はかなりの距離を走りますが、私がチベットを訪問したときは、まだ青蔵鉄道開通前だったので、甘粛省の蘭州からバスを乗り継いで入境しました。
手つかずの大自然を眺め長旅を楽しんだのでしたが、長すぎてしかも大自然すぎて、一番困ったのがトイレの問題でした。悪しからず。