今回も言い出しづらいことを伝えるビジネス中国語です。
みんなが忙しく働いているところ、自分だけ「休みください」って、なかなか言い出しづらいですよね。
中国の有給休暇事情:申請方法と注意点
目次
中国の有給休暇事情
何でも、中国では有給休暇の消化率がめちゃくちゃ悪いそうです。
とはいえ、どうしてもというときは、理由をきちんと説明して、便宜を図ってもらいましょう。
休みの申請
ようやく仕事にも慣れてきた小林夏子さんですが、お母さんの体調が崩れ、急ぎ検査入院することになり、いっしょについて行かなければなりません。
しかし、あいにく、入院日は月末で週末。一番忙しい時期なのですが、お休みは取れるのでしょうか。
kè cháng xiàn zài fāng biàn ma?
小林:课长现在方便吗?
課長、今ちょっとよろしいでしょうか。
fāng biàn。shén me shì?
课长:方便。什么事?
課長:どうぞ。何でしょう。
fēi cháng bù hǎo yì sī, kě zhè zhōu wǔ, néng ràng wǒ qǔ dài xīn xīu jiǎ ma?
小林:非常不好意思,可这周五,能让我取带薪休假吗?
申し訳ありませんが、今週の金曜日、有給休暇をいただけませんか。
bù xíng, zhōu wǔ máng dé bù kě kāi jiāo。nǐ zěn me le?
课长:不行,周五忙得不可开交。你怎么了?
だめだよ。金曜日は猫の手も借りたいぐらい忙しいのに。どうしたのですか?
shūo shí huà,wǒ mǔ qīn yào zhù yī yuàn, wǒ yào péi tóng tā yī qǐ qù yī yuàn le。
小林:说实话,我母亲要住医院,我要陪同她一起去医院了。
実は母が入院することになり、私は付き添って一緒に病院にいかなければなりません。
ēn, shì zhè yàng zǐ,nà jìu méi huà shūo le, ǐ xīu xī。
课长:恩,是这样子,那就没话说了,可以休息。
そうか。それなら仕方がない。休んでください。
xiè xiè nín。
小林:谢谢您。
ありがとうございます。
ǐng jià tiáo tí qián jiāo shàng lái。
课长:把请假条提前交上来。
休暇届は前もって出すように。
zhī dào le。
小林:知道了。
分かりました。
休みの理由
親孝行は中国人の美徳。母親の入院に付き添うということで、休みがもらえたのかもしれませんね。
私が知っている限り、ご両親の友人が遠方から訪ねてくるので休みを取った中国人の方がいました。
それから、ちょっと首を傾げたくなる理由で、休みをもらっていた人もいました。
結婚を考えていたガールフレンドが突然上海に帰ってしまい、その後を追いかけたいから、なんて。一番若い男子でしたが。
否定の言葉
いずれにせよ、何かをお願いして「不行」と拒絶されるとドキッとしますが、他にどんな拒絶の表現があるでしょうか。
bàn bù dào
办不到
無理です。
bù hǎo yì sī, zhè gè bù néng tóng yì
不好意思,这个不能同意。
申し訳ありませんが、それには同意できません。
頑張って、上司を納得させるだけの理由を提示しましょう。
スケジュールを組めない中国人
日本人は手帳を持ってスケジュール管理をするだけではなく、約束ならば一分一秒でも大切にするのではないでしょうか。
しかし、中国人は時間の概念が日本人とかけ離れています。中国人と付き合っていく上で注意するとよいことを考えてみましょう。
中国人は具体的なスケジュールを組むという考えがありません。大まかな予定があるだけです。次の週の予定を決めている人は少ないと言えるかもしれません。
例えば“咱们下周 一起 吃饭吧(zánmenxìazhōu yīqǐ chīfànba)”来週ご飯一緒に食べましょう、と誘うかもしれません。
その様な時日本人ならば「いつ?お昼?」というように具体的な日程と時間またさらには場所も明確にするという人が多いのではないでしょうか。
その方が他の予定なども組めるため便利だからです。しかし、中国人の場合はどうなりますか?例を見てみましょう。
中国人をご飯に誘ったら…
“咱们下周 一起 吃饭吧(zánmenxìazhōu yīqǐ chīfànba)”と言ったら、多くの場合“好呀(hǎoya)”「いいよ」と言われて終わりです。
日本人はいつ行くのか不安になるので“什么时候 去呀(shénmeshíhòu qǜya)”「いつ行く?」と聞くかもしれません。
しかし、中国人の答えは“下周 再说吧(xìazhōu zàishuōba)”「来週また決めよう」です。
“下周 再说吧(xìazhōu zàishuōba)”はよく聞く言葉です。中国人は先のスケジュールを決めません。それなので来週になってみないと分からないという訳です。
実際忘れられるのはよくあるパターン
食事を誘っていたのに、そのことで連絡すると他の予定を入れられていたという事はよくあります。
日本人からしてみれば非常に理解のできないことですが、スケジュールを立てる習慣がないのでいつご飯に行くのか、直前には忘れてしまっているのです。
忘れられないためにできること
まず、約束の日が来る前に何度か確認の連絡をしたほうがいいかもしれません。
例えば“咱们下周 一起 吃饭吧(zánmenxìazhōu yīqǐ chīfànba)”ご飯の約束をしたなら、何曜日の何時がいいか伝えておきましょう。
“下周三 的中午 吧(xìazhōusān dezhōngwǔ ba)”これは、「来週水曜日のお昼にしよう!」という意味です。
そして“具体 的下周 再说吧(jùtǐ dexìazhōu zàishuōba)”「来週また決めよう」と言えばいいでしょう。
約束の週になったとき“你想 吃什么呀(nǐxǐang chīshénmeya)”「何が食べたい?」などの会話をしてください。そうすれば、場所を決められるでしょう。
最後に約束の日の前日に“明天 十二 点见 对吧(míngtiān shíèr dǐanjìan dùiba)!?”「明日は12時集合だよね!?」と聞いたり、
“明天 见(míngtiān jìan)”つまり「また明日ね」と言ったりできます。
このようにすれば忘れられることはないでしょう。
もし忘れられていたら
中国の人はスケジュールを組む習慣がない為、約束をしても忘れてしまうという事があるかもしれません。
しかし、そのような際でも中国人同士の行動を手本にできます。
基本的に中国の人は怒ったり、責めたりしません。もちろん約束を破られるのはうれしいことではありませんが、しょうがない、また他の日に食事に行こうと非常に前向きです。
一度友情関係で結ばれた人をとても大切にするのが中国人です。スケジュールを日本人の様に組めなくても彼らから学ぶことはたくさんあります!