中国の大都市は、とにかく広いです。建物も大きく、隣の建物に行くまで結構な距離があります。また、道路も日本の高速道路並みの一般道路が多く走っています。
中国語で場所や距離の聞き方をマスターしよう
目次
場所や距離のたずね方
地図を片手に街中を移動していても、実際に目的地まであとどのくらいあるのか、どう行けばいいのか、分からないときがしょうっちゅう!
そんなとき、道行く人にどう尋ねればいいのでしょうか。
コンビニまでどのくらいあるの……
fāng biàn diàn lí zhè lǐ yŏu duō yuǎn
私:方便店离这里有多远?
コンビニはここからどのくらいありますか?
bù yuǎn, wǎng qián zŏu dà gài yī bǎi mǐ, jiù dào.
通行人:不远,往前走大概一百米,就到。
すぐですよ。100メートルほど真っ直ぐ行けば着きます。
駅にはどういけばいいの……
zhè fù jìn yīng gāi yŏu dì tiĕ zhàn, wŏ zĕn me zŏu hǎo ne
私:这附近应该有地铁站,我怎么走好呢?
この近くに地下鉄の駅があるはずですが、どう行けばいいですか?
wǎng qián zŏu, dào dì èr gè hóng lǜ dēng lù kŏu wǎng zuŏ guǎi
通行人:往前走,到第二个红绿灯路口往左拐,
真っ直ぐ行って、2つ目の信号交差点を左折し、
zài wǎng qián zŏu yī diǎn diǎn, jiù kàn dào dì tiĕ zhàn rù kŏu
再往前走一点点,就看到地铁站入口。
また少し真っ直ぐ行けば地下鉄の駅入口があります。
スーパーで……
nǎ lǐ yŏu mài jiàng yóu
私:哪里有卖酱油?
醤油売場はどこですか?
wǎng lǐ, zŏu, yòu biān
スタッフ:往里走,右边。
奥に行って、右側です。
解説
离の使い方
「离」は2点間に存在する「空間的隔たり」「時間的隔たり」を示す介詞※で、「~から」という意味で、主語+「离」+「場所・イベント」+「介在する距離・時間」の形をとります。
我家离这里不远
私の家はここからそう遠くはありません
你生日离今天还有3天
あなたの誕生日まであと3日です
「介在する距離・時間」を質問する場合は、距離の場合は「有多远?」、時間の場合は「还有几天?」などを置きます。
方便店离这里有多远?
コンビニはここからどのくらいありますか?
离你生日还有几天?
あなたの誕生日まであと何日ですか?
※「介詞」は英文法の前置詞と同じような働きをします。
怎么の使い方の基本
「怎么」の使い方は少し複雑なので、ここでは基例文の怎么走好?「どう行けばいいの?」について、「怎么」+動詞+「好」の形に絞ります。
疑問詞「怎么」は動詞「走」の具体的な手段や方法を尋ね、「好」は「走」の結果補語で、動詞の行為の結果の好ましい状態を表します。
よって、平たく訳せば「どのように/行けば/よい結果になるのか?」となります。
なお、手段・方法を尋ねる「怎么」の用法は、「怎么」+動詞+「的」の形式をとることが多くあります。
怎么来的? どうやって来たの?
→走路来的。 歩いて来ました。
怎么搞的? どうやったの?
→这样搞的。 こうやったの。
また、「怎么」+「動詞」+「了」の形で、理由・原因を聞きます。
A:怎么来了?
どうして来たの?
B:因为他找我了。
彼に誘われたから
ほかにもさまざまなパターンがありますので、このへんはゆっくり学習していきましょう。
方向を示す介詞
「往」は方向を示す介詞です。「往」+「前後左右」等の方位詞・地名+「走」「拐」等の動詞という形式で、「~へ向かって~」という意味になります。
往左拐
左に曲がる
他往后退
彼は後退しました
方向を示す介詞には、「往」のほかに「向」(xiàng)、「朝」(cháo)があり、いずれも「~へ向かって~」同じ意味です。ただし、動詞の行為が向かう先が異なります。
「往」は後に方位や場所が続き、「人」は置けません。「向」の後には「方位・場所」「人」「目的」が置けます。
一方「朝」は「向き合う」という意味合いだけで移動という行動は伴わず、また後ろには「方位・場所」「人」が続きます。
向谁问?
誰に聞きますか?
坐北朝南
北に座り南を向く
これらのほか、タクシーや車に乗って行先を指示するときによく使う言葉に「掉头」(Uタン)があります。
qián fāng qiáo xià diào tóu
前方桥下掉头。
前の橋の下をUターンします。
さて、進む方向を示す方位詞について、ここまで「前」「后」「左」「右」を使いましたが、中国大陸の北方に行くと「东」「南」「西」「北」も使うようになります。
东北西南
「东北西南」(dōng nán xī bĕi)は、方向を示す人が世界のどこにいようと、どちらの方向を向いていようと、永遠に不変です。ですから、はっきりと东北西南を把握していないと使えません。
北京のような古都は碁盤目状に整備されていますから、基本となる方角を示すときにはかえって使いやすいのではないでしょうか。
「东南西北」まで使いこなせたらまさにネイティブ並ですが、実際は目の前の道をどっちに行くかを説明するケースがほとんどですので、実際に「东南西北」を使う機会はそう多くありません。
なお、「东」「南」「西」「北」の順番は、「东南西北」でも日本と同じ「东西南北」でも問題ありません。