留学してすぐのある暑い日に、寮の一階にある購買部で初めてアイスを買おうとしてビックリ!製氷ケースの中は、袋の全面に緑豆の絵が描かれたアイスバーでいっぱいです。
しかもいろいろな会社から発売された様々な種類の商品が売られているではありませんか!
中国人が暑い夏に食べる緑豆
中国の緑豆料理事情
Yǒu le lǜdòu bīnggùnr,zhè méiyǒu shénme qíguài de,
有 了 绿 豆 冰 棍 儿,这 没 有 什 么 奇 怪 的,
yīnwèi lǜdòu yíngyǎng fēngfù,érqiě qīng shǔ kāi wèi,lǎoshào jiē yí,
因 为 绿 豆 营 养 丰 富,而 且 清 暑 开 胃,老 少 皆 宜,
qīng rè zhī gōng zài pí,jiě dú zhī gōng zài ròu,
清 热 之 功 在 皮,解 毒 之 功 在 肉,
xiàjì dàjiā ài chī de shíwù。
夏 季 大 家 爱 吃 的 食 物。
緑豆アイスバーがあるからと言って何も驚くほどのことではありません。なぜなら緑豆は栄養豊富で暑気払いの効能があり、食欲を増進させ、子供から老人まで皆に適しているからです。熱を下げる効能はその皮にあり、解毒作用は果肉部分にあります。夏に多くの人に愛されている食べ物です。
中国では様々な雑穀が食べられていますが、緑豆はその代表格と言えます。
アイスバー以外にも、緑豆はいろいろな方法で食べられているのですが、今回はその中の幾つかをご紹介しましょう。
緑豆のお粥
绿豆粥(lǜdòu zhōu)
作り方はいたって簡単です。
材料の目安となる分量は白米250gと緑豆150gです。鍋に緑豆と水7カップを入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして煮る事約40分、豆の皮が破れてやわらかくなり始めたら白米を加えさらに30分煮ます。
白米が、花が咲くように開けば出来上がり。冷やしてから、氷砂糖を入れて混ぜながらいただきます。
緑豆の月餅饅頭
绿豆月饼(lǜdòu yuèbing)
緑豆で作った餡を中に入れた月餅饅頭です。中国人にとっては甘さ控えめのお菓子のようです。
緑豆の粉で作ったお菓子
绿豆糕(lǜdòu gāo)
漢民族伝統のお菓子の一つです。中国北方と南方とでは作り方が異なるので、味も食感も違います。
北方では材料に油を一切入れないので、口に入れるとほろほろと砕けてしまいます。南方、とりわけ江蘇州や揚州では必ず油を入れるので、しっとりした口当たりになります。
緑豆の粉末と砂糖のみを材料にする地方もあれば、他の食材や果物の顆粒を混ぜこむ地方もあります。
材料を型にはめ込んで成形し、蒸して仕上げるのがポピュラーな製造方法です。
【薬効も期待】
古代中国では端午の節句の際に粽だけでなく、「绿豆糕」と、 アヒルの卵の塩漬け「咸鸭蛋」(xián yādàn)を食べる風習があったようです。
これらはいずれも体を冷やす働きがあるとされ、夏至以降の病気を避ける食べ物として好まれたのです。
緑豆スープ
绿豆汤(lǜdòu tāng)
南瓜と緑豆、ゆり根と緑豆、ワカメと緑豆、冬瓜と緑豆といった組み合わせのバラエティに富んだ種類豊富なスープです。
地方ごとに好みの組み合わせがあるようです。南瓜やゆり根と組み合わせる際は少し甘めの味付け、ワカメや冬瓜なら薄い塩味が好まれます。
【お粥とスープの違い】
「绿豆粥」と「绿豆汤」、つまりお粥とスープですが、一般的に緑豆を煮る際に米を入れればお粥、米を入れないならスープ、緑豆を花が咲くまで煮れば「绿豆汤」と言います。
花を開かせない状態なら「绿豆水」(lǜdòu shuǐ)というのだそうです。きちんと区別されているんですね。
緑豆麺
绿豆面(lǜdòu miàn)
緑豆、白米、青い葉の野菜、片栗粉、植物油を原料に造られた麺です。
冷麺のようにして食べてもよし、温かいスープと頂いてもよし、冷菜としても利用できます。
緑豆の注意点
最後に注意点が一つ。緑豆には薬の効果を消してしまう働きがあるので、服用中の方は緑豆を食さない方が良いそうです。
中国へ行くなら、ぜひ緑豆料理を味わってみてください。