中国語の否定語:基本から応用まで身につけよう

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中国語の否定語:基本から応用まで身につけよう

漢字熟語の否定語

漢字熟語の否定語といえば不敗の「不」無敵の「無」非常の「非」未満の「未」などでしょうか。

昔、漢文を習った時にはもっとたくさんあったような気もしますが、現代日本語で使うのはその4つくらいですね。文章の打ち消し表現として使われる否定語

ただし、文章の打ち消し表現として使われる否定語は、助動詞の「ない」と「ぬ」と「まい」の3つです。

では、漢字の国の中国ではどうかというと、現代中国語の会話で打ち消しに使う否定語は主に「不」と「没」です。

もちろん中国語でも未成年とか無意味といった言葉は使いますが、これは英語でいうanti- とかun- とかdis- といった否定接頭辞を備えた単語であって、否定文という訳ではありませんね。

上述のように、中国語の否定文で使われるのは「不 (bù) 」か「没(méi) 」です。

動詞や形容詞を否定し、通常は大抵「不」を使います。

「没」を使うのは、没有(méi yǒu)、没关系(méi guānxi)のように有るの否定の場合(無い)や、過去の経験の場合です。

bù dú nà běn shū

不读那本书。

その本は読まない

méi yǒu dú nà běn shū

没有读那本书。

その本は読んだことはない

形容詞の否定語

形容詞の否定は、過去の場合でも不ですね。過去形が無いのが中国語の困ったところです。

nà shāng pǐn bù pián yi

那商品不便宜。

その商品は安くない

nà shāng pǐn bù pián yi

那商品不便宜。

その商品は安くなかった

会話で打ち消しに使う否定語

「不」や「没」を使って否定するときは、否定する動詞や形容詞の前に置きます

  zhè ge hái zi bù tīng fù mǔ de huà

这个孩子不听父母的话。

この子は親の言うことを聞かない

tā shuō de huà tīngbudǒng

他说的话听不懂。

彼の言っていることは判らない

「会」や「能」、「喜欢」などがあると、それらの前に置くことになります。

   wǒ bù néng chī xiāng gū

我不能吃香菇。

私は椎茸が食べられない

wǒ bù xǐ huān zǎo qǐ

我不喜欢早起。

私は早起きするのが嫌いです[好きではない

中国圏での注意書き

ところで、中国圏ではよく下のような注意書きを見かけます。

    qǐng wù chù mō zhǎn lǎn pǐn

请勿触摸展览品

展示品に触れないでください

説明: 胸に番号のある年配の女性。
关键词:中国

「~するなかれ」という否定語

「勿」は学生時代に習った漢文によく出てきましたね。「~するなかれ」という否定語です。

現代中国語は古典の漢文とはずいぶん語彙も違っていますが、こうして現役で使われている語もありますね。

もちろん書き言葉なので、会話で使うことはありません。 会話では

     qǐng bú yào mō zhǎn lǎn pǐn

请不要摸展览品

となりますね。

「勿」の字は、「勿忘草」(わすれなぐざ)の名前でもよく知られます。

毎日コツコツ覚えたことをしっかり身につけて、忘れないでくださいね。

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