中国へ旅行に行くことを考えている方は、適切な交通手段を選択することが必要です。とはいえ外国で交通手段を利用することに困難を覚える方も少なくありません。今回は中国の乗り物と乗り方について紹介します。
中国旅行の必須情報、中国の乗り物について徹底解説!
飛行機は中国に旅行に行く方ほとんどが利用する交通手段です。日本から中国に行くときに乗ることになると思います。上海や北京等の使用空港に到着してから、国内線に乗り換えて別の都市に移動することもあるかもしれません。
飛行機のことは、中国語で飞机(fēi jī)といいます。
時期にもよりますが、中国の国内線のチケットは一万以内で買えることもあり、長距離の移動にはもってこいの交通手段です。
飛行機の移動の際には、必ずと言っていいほど耳にする単語があります。
háng bān
航班
飛行機の便名、フライト
qǐ fēi
起飞
離陸する
dàodá
到达
到着する
dēng jī pái
登机牌
搭乗券
日本↔︎中国間の飛行機の便数は数多く出ていますが、SPRING JAPANのチケットは格安で知られています。2023年の時点では、繁忙期でなければ一万円ちょっとで中国に行くことも可能(20kgの預け入れ荷物込み)です。
目次
中国国内線の購入方法
中国国内線の航空便のチケットであっても、インターネットから購入が可能です。SPRING JAPANのウェブサイトからも購入が可能です。もちろん他の航空会社でも購入は可能です。
中国に定住している方であれば、中国のアプリを用いて購入するのが便利です。
中国国内線チケット購入の注意事項
旅行の際に中国国内の飛行機を利用しようと思っているならば、知っておいていただきたいことがあります。
基本的に空港は、都市部や観光地から離れた郊外にあります。そのために空港に着いた後で目的地に行くために、地下鉄やリムジンバスなどを利用しなければなりません。
観光地の場所によってはかなりの時間を要することになりますし、初めて中国へ行く旅行者にとっては難易度が高くなります。国内線の空港から目的地までの距離や所要時間などをしっかりと計算しておくことが必要です。
列車での移動
中国に旅行に行く際には、列車を利用する方が最も多いことでしょう。列車といってもいろいろな種類があります。この列車を上手に活用できるようになると、かなり距離があったとしても、観光地に行くことが可能になります。
列車の事を中国語で列车(liè chē)といいます。
中国では大きく分けて、高速鉄道と普通列車の2つが存在しています。この形にはどちらもメリットがあるため、必要に応じて利用することができるようになれば、中国での移動にとても便利です。
高速鉄道の利用
高速鉄道は日本の新幹線に相当します。速度が300キロを超えるスピードで走行が可能であるため、長距離であっても短い時間で到達することが可能です。何百キロもある別の上へ移動することになるとしても、この高速鉄道を利用すれば数時間で移動ができます。
高速鉄道には大きく分けて、高铁(gāo tiě)と动车(dòng chē)の2種類があります。
中国の鉄道省の定義のよると、动车は時速200キロ級の鉄道、高铁は時速300キロ級の鉄道のことを指します。日本ではどちらも「中国の高速鉄道」と言っていますが、中国国内では時速によって呼び分けています。
そのため、同じ区間の移動においては、高铁の方が早く到着します。ただし乗車チケットは动车の方が安いです。予算や時間に合わせて購入すると良いでしょう。
普通列車の利用
普通列車は火车(huǒ chē)といいます。日本の鉄道における鈍行に相当し、高速鉄道に比べると速度はゆっくりですが、乗車チケットは高速鉄道の半額以下になります。
かなり安価に移動ができるため、中国ではいまだに人気の高い移動手段となっています。そのため高速鉄道よりも先にチケットが売り切れてしまうことも少なくありません。
普通列車の魅力は、なんといっても昔ながらの雰囲気を味わうことができるということです。時間に追われず、ゆっくりと景色を見ながらノスタルジックな雰囲気にしたいたいという方であれば、普通列車がお勧めです。
中国の列車の種類一覧
日本と同様中国にもたくさんの列車の種類があります。下にまとめてみましたのでご覧ください。順番は上から速度が速い順となっています。アルファベットはそれぞれの列車の種類を表す記号です。
- G:高铁(gāo tiě)
- D:动车(dòng chē)
- C:城际列车(chéng jì liè chē)
- Z:直达特快列车(zhí dá tè kuài liè chē)
- T:特快旅客列车(tè kuài lǚ kè liè chē)
- K:快速旅客列车(kuài sù lǚ kè liè chē)
- 数字だけ:普通列车(pǔ tōng liè chē)
Cより上が新幹線タイプの列車、Zより下が火车タイプの列車になります。
駅の音声案内では「G3019」というように、「記号+車両ナンバーの粒読み」で列車の到着案内がなされます。
中国語初心者の方の場合、最初にアルファベットを読み上げるということがわかっていないと、混乱してしまい、中国語の音声案内を正しく聞き取ることができません。この読み上げ方に注意してください。
駅構内の電光掲示板にも、自分が乗るべき車両の到着時間と目的地が掲載されますのでよく確認するようにしましょう。
列車を利用するメリット
中国国内には飛行機の国内線の便も多くありますが、上に挙げたように、市内から空港が遠く離れているというデメリットがあります。
それと比べて鉄道の駅の場合は、大体市内の中心にあり、主要な観光地からもそれほど離れていないため、駅に着いてから観光地にアクセスするのに便利です。
中国の列車の乗車券購入方法
列車の乗車券の購入方法は大きく分けて二つあります。一つは駅の窓口に行って買う方法です。
対人で購入することになるので、アプリによる購入方法に不安がある方や、実際に駅の窓口で中国語を使用してみたい方には向いています。逆に、少しでも時間を節約したい方であれば、アプリで購入する方が良いでしょう。
駅で購入する場合は、かなり長い列に並ばなければならないことを覚えておきましょう。最近中国では電子化が進み、窓口の人員が大幅に削減されています。こうした事情もあり、窓口で購入する際には並ばなければなりません。
中国の大都市の駅はとても大きく、窓口に歩いて行くだけでかなり時間をロスする可能性もあります。
もう一つの乗車券の購入方法は、アプリ上での購入です。
アプリ上での列車の乗車券購入方法
外国人旅行者にとって非常に嬉しいことなのですが、2023年現在では外国人旅行者であっても、アプリ上で中国の列車の乗車券を購入することが可能になっています。
中国ではすでに紙の乗車券の発行が廃止されており、列車の乗車券を購入した人は、身分証明書をスキャンすることで列車に乗ることが可能になっています。外国人の場合パスポートの携帯は必須です。
ネット上で乗車券を購入しておけば、駅に着いた後はパスポートさえあれば駅構内に入ることができ、列車に乗ることが可能です。切符は必要ありません。この点は日本と大きく異なる点です。中国社会のデジタル化の成長を印象づける事例ですね。
ネット上で乗車券を購入する際には、铁路12306という中国のアプリで購入が可能です。
「中国国内に銀行口座を持たない日本人でも利用できるのか?」という心配があると思います。2023年現在では日本人でも使える仕様になっています。英語版がリリースされ、外国人はメールアドレスで登録可能、支払はクレジットカード(VISA/MASTER/JCBなど)が使えます。
具体的なアカウント作成方法に関しては、ページの1番下にリンクを貼っておきますので、この記事を読み終えた後に参考にしてみてください。
アプリで列車の乗車券を購入する際の注意点
アプリで購入する際の注意点として、審査が行われるということです。審査が完了するのに約24時間を要します。名前の打ち間違い等の記入事項に不備があると、審査に合格することができません。
アプリは日本にいてもダウンロード可能ですので、中国に行く前にアカウントを作成しておくようにしましょう。中国に着いてからアカウントを作成しようとしても、審査に時間がかかってしまい、旅行中にアカウント作成できないと言う事態になってしまう可能性があります。
2023年6月の情報では、パスポートで登録した外国人の場合、寝台の指定を希望する場合は有人窓口での購入となります。寝台車に乗りたいという方は注意してください。
中国の列車から見える景色も、とてもきれいなものが多く、寝台車に乗ってゆっくり景色を観察するのもオススメです。
地下鉄での移動
大都市に行った場合は、ほぼ間違いなく地下鉄に乗ることでしょう。地下鉄は中国語で、地铁(dì tiě)といいます。中国の地下鉄の本数は非常に多く、値段もそれほど高くないので、移動手段としては非常にお勧めできる方法です。
日本人の旅行者が注意しなければならない点は、中国ではキャッシュレス決済が普及していることです。乗車チケットを購入することもできますが、すでに、中国では現金決済をする人が非常に少なくなっているため、乗車チケットを購入する人が少なく、場所も見つけにくいです。
切符の場合は行き先を特定した上で切符を購入する必要がありますが、スマホ決済の場合は自動的に決済してくれますので、とてもスピーディーに移動することができます。こうした理由もあり、個人的にはスマホ決済をお勧めします。
アリペイとクレジットカードを連携させておけば、アリペイで地下鉄の決済が可能です。アリペイ上で発行したQRコード改札口にかざすだけで通過できます。
アリペイとクレジットカードの連携については、下記の記事を参考にしてください。
アリペイを用いて、地下鉄乗車時にスマホ決済をする際の説明動画については、ページの最後にリンクを貼っておきますのでご覧ください。
アリペイはとても便利で、地下鉄以外にも市内バス(公交车;gōng jiāo chē)の決済も行うことができます。中国に行く予定のある方は、事前にアリペイで決済ができるようにしておくことをお勧めします。
地下鉄を利用する際の注意点
地下鉄を利用する際の注意事項として、通勤ラッシュの時間帯です。中国の都市部は人口がとても多く、通勤時間帯はかなり混み合います。
特に旅行者の場合は、大きなスーツケースを持ったまま乗車すると、かなり大変な思いをすることになるため、満員電車のストレスに耐えられるか前もって考えておきましょう。
駅に関係したフレーズ
huǒ chē zhàn
火车站
鉄道の駅
dì tiě zhàn
地铁站
地下鉄の駅
中国の駅前にある大きな広場のことを广场(guǎng chǎng)といいます。列車を利用する際にはこの言葉を知っておいた方が良いでしょう。
その理由として、大体大きな駅には北广场(běi guǎng chǎng)と南广场(nán guǎng chǎng) があり、タクシー乗り場やバス停などが北か南のどちらかにしかない場合があり、高速鉄道と普通列車でも入口が異なるケースもあるからです。
そのため自分が行くべきなのが北なのか南なのかを理解していないと、せっかく駅に着いたのに、バスやタクシーに乗れなかったりします。
私も、上海駅から空港行きのリムジンバス(机场快线;jī chǎng kuài xiàn)に乗ろうとしましたが、リムジンバスの乗り場が北側であったことを知らずに南側に行ってしまい、とても苦労したのを覚えています。
通常であれば、この北と南の广场を結ぶ地下通路があります。仮に行き先を間違えてしまったとしても、この地下通路を用いて逆側に出る事が可能です。
jī chǎng kuài xiàn zài běi guǎng chǎng hái shì nán guǎng chǎng?
机场快线在北广场还是南广场?
エアポートエクスプレスは北広場にありますか?それとも南広場にありますか?
wǒ zài hángzhōu zhàn huàn chéng dìtiě
我在杭州站换乘地铁
杭州駅で地下鉄に乗り換えます
まとめ
今回は中国の交通手段について紹介しました。中国ではキャッシュレス化が進んでいます。中国への旅行の際は、ぜひ今回の記事で紹介したツールを活用してみて下さい。
中国の鉄道チケットを購入する方法~「鉄路12306」の注册から購入まで
旅行者が中国でチケットを買わずに地下鉄に乗る方法を徹底解説!ALIPAY(アリペイ)活用シリーズ②
関連リンク
〖2023年版〗中国の交通ルール徹底解説!
この記事は、中国における交通ルールに重点を置いており、特に自転車や電動バイクの利用に関するルール、さらには事故発生時の対処法などについて詳しく説明しています。中国での安全な移動のために知っておくべき情報が含まれています