中国旅行でお土産を買う際、なにを選べばよいか分からず悩んだことはありませんか?
今回は、中国旅行におけるおすすめのお土産と避けるべきお土産をご紹介します。ご紹介するおすすめを知ることで、悩まないお土産選びができるはずです。
中国旅行者必見!おすすめ土産から避けるべき贈り物まで
目次
買ってはいけないお土産
中国のチョコレート
中国といえば「甜点(tiān diǎn)」と呼ばれる杏仁豆腐やごま団子など、美味しいデザートが有名ですよね。しかしスーパーで売っているチョコレートは、日本人の口に合わない味のものが多く、お土産としてはおすすめできません。
理由としては、硬水の地域が多い中国国内で製造されたチョコレートの場合、浄化と硬水処理がなされていない水で製造されている可能性があるからです。
筆者も留学時代に中国のスーパーでチョコレートを買った際、味が独特で口に合わず一口でやめてしまった経験があります。
ただ、全てのチョコレートが美味しくないということではありません。しかし、旅行者にとって味を見分けることが容易ではないことを想定すると、チョコレートはお土産として選ばないことをおすすめします。
中国茶
中国茶は素晴らしい文化の一つですが、おすすめできない場合もあります。
中国茶は通常、保存や輸送に注意が必要なデリケートな商品です。気温や湿度の変化によって品質が変わることがあるため、お土産としてはあまり適していません。
中国茶市場には、偽物や品質の問題が存在することがあります。特に観光地や有名な観光地の周辺では、安価な偽物の中国茶が多く流通しているようです。
コピー商品
中国ではコピー商品が非常に多く市場に流通しており、観光客や訪問者が誘惑されて購入してしまう可能性があります。
コピー商品はオリジナルブランドの知的財産権を侵害している場合がほとんどです。著作権、商標権、特許権などの侵害が問題視され、観光客がコピー商品を買うことは法的に問題があります。
オリジナルブランドやデザイナーの創造性や努力を軽視する行為となるコピー商品は、私たちの倫理にも問題視されやすい点が挙げられます。
お土産としてコピー商品を買うことは、健全な消費行動とはいえません。オリジナルで品質の良い商品を選ぶことで、自分自身と周囲の人々、ブランド、そして地域経済を支援することができます。
お土産を買う際には、違法なコピー商品を避け、正規のブランドや地元の特産品など、信頼性のある商品を選びましょう。
おすすめの中国のお土産
雑貨編
MINISOの雑貨グッズ
MINISOは、中国を拠点とする低価格な雑貨や生活用品を提供しているブランドです。
MINISOの最大の特徴は、手頃な価格で流行を追ったデザイン商品を提供していることです。 ファッション、家庭用品、美容、電化製品など、幅広いカテゴリーの商品があり、 特に若者を中心に人気があります。
中国らしいデザインの雑貨はもちろん、日常生活で必要となる生活用品が揃っているので、MINISOだけで必要なものを買うことができます。
食品ではなく雑貨の中国土産を買う際、お手頃な値段で中国らしいものを希望する場合はMINISOがおすすめです。中国らしさと日常使いができるという点や、お土産として手軽に購入がしやすい点からも選ばれています。
百貨店やショッピングモールに店舗が入っていることが多く、旅行で訪れた際には、ぜひ中国ならではのモールの雰囲気を楽しむと共にMINISOへも足を運んでみてください。
上海スタバの限定グッズ
上海のスターバックス(星巴克:xīng bā kè)の限定グッズは、中国の旅行者やコーヒーファンにとって非常に人気のあるお土産として知られています。
上海スターバックスの限定グッズは、中国で最も国際的な都市の一つである上海の文化や特色を反映しており、コレクターズアイテムとしても親しまれています。
美しいデザインと精巧なパッケージングが特徴の限定グッズは、上海の名所や文化、シンボルが描かれたアートワークやロゴに独自の魅力があります。
また上海スターバックスでは、地域に合わせたコーヒー豆やティーブレンドも販売しています。上海のローカルフレーバーや中国の伝統的な茶を使ったブレンドは、現地のコーヒーカルチャーを味わう事ができます。
季節ごとに特別なイベントを開催し、季節限定のグッズも販売しているため、クリスマスや中国の新年である春节(chūn jié)、バレンタインなどのシーズンに合わせたアイテムは特に人気があります。
上海スターバックスの限定グッズは、地元の文化やシンボルを取り入れたデザインと、特別な体験を提供するアイテムとして、中国国内外の観光客やコーヒーファンに愛されています。上海を訪れた際には、限定グッズを中国土産として選んでみるのはいかがでしょうか。
食品編
大白兎
中国の有名なキャンディで、長い歴史と独自の味の特徴を持つ大白兎(dà bǎi tú)は、中国のお土産としてよく選ばれています。
大白兎(dà bǎi tú)は1943年に中国で創業されたキャンディメーカー「冠生园食品(guàn shēng yuán shí pǐn)」によって開発されました。
当初は「上海牛奶糖(shànghǎi niú nǎi táng)」として知られ、後に「大白兎(dà bǎi tú)」と改名されました。長い間愛され続け、中国の代表的なお菓子の一つとして定着しています。
滑らかな口どけと濃厚なミルクの味わいが特徴的で、バターを使ったクリーミーな甘さと独特のバニラ風味が多くの人々に愛されています。子どもから大人まで幅広い年齢層に人気のため、年齢層問わずお土産として贈ることができます。
可愛らしいウサギの絵柄が目印の包装には、中国の伝統的な絵画や美術品のようなデザインもあり、お土産としての人気の要因となっています。
大白兎(dà bǎi tú)は中国の伝統的なお土産として、観光地の土産物店や空港、駅などで広く販売されているため、手軽に購入できます。中国旅行者や外国人観光客にとっても、特有の味わいと可愛らしいパッケージが魅力となり、多くの人々がお土産として購入します。
中国コーヒー
中国は茶の生産と消費が盛んな国として知られていますが、コーヒーカルチャーも急速に発展しており、中国コーヒーがお土産として人気を高めています。
本格的なコーヒー文化はまだ完全に浸透していない中国ではありますが、いくつかの地域ではコーヒー産業が発展しており、美味しい中国産のコーヒーを見つけることができます。
特に雲南省は中国で最も有名なコーヒーの産地の一つであり、中国コーヒーの代表的な産地として知られています。標高の高い山々と豊かな自然環境を持っている雲南省は、コーヒー栽培に適した条件が揃っているからです。
雲南省の中でも西双版納(xī shuāng bǎn nà)や丽江(lì jiāng)などの地域は、コーヒー栽培に適した気候と土壌を持つため、高品質なコーヒー豆が生産されています。
加えて雲南省では、アラビカ種やロブスタ種など様々な種類のコーヒープラントが栽培され、異なる風味や特性のコーヒーが生産されています。独特な風味のフルーティで芳醇な味わいが特徴的で、一部の産地ではベリーやシトラスのようなフルーツの香りを楽しむことができます。
コーヒーブランドが急速に成長している雲南省のコーヒーは、地元のコーヒー農家や生産者によって高品質なコーヒーが生産されているため、お土産としてもおすすめしたい食品の一つです。
ポテトチップス
中国でスナック菓子は「零食(líng shí)」と呼ばれ、スーパーやコンビニのお菓子コーナーには数多くのスナック菓子が並んでいます。中でもポテトチップスは現地の人々だけでなく、外国人留学生からも人気があります。
特に「乐事(lè shí)」と呼ばれているポテトチップスは、豊富なフレーバーとちょっと変わった中国限定の味付けで人気があります。筆者も上海に留学当時、現地のスーパーで必ず買っていたお菓子の一つです。
乐事は元々、アメリカで誕生したブランド「Lays (レイズ)」が中国市場に進出し、今では大成功を収めているトップブランドとして知られています。中国独特のおもしろいフレーバーが揃っていることに加え手軽に手に入るため、お土産として買われることも多い商品です。
特に人気のフレーバーは、青臭さを再現したきゅうり味や、中国らしい麻辣锅(má là guǒ)味、ポテトチップスではめずらしいライム味など、多岐にわたります。
ポテトチップスという身近なお菓子ですが、中国でしか手に入らない貴重さと話題性から、お土産におすすめしたいスナック菓子の一つとしてご紹介しました。
青岛ビール
中国を代表する有名なビールブランドであり、長い歴史と独自の味わいが特徴的な青岛(qīng dǎo)ビールも、お土産としてよく選ばれています。
1903年にドイツの植民地だった青岛(qīng dǎo)で創業されました。当初はドイツ人の技術者によって製造されていましたが、青岛(qīng dǎo)の名前に由来し、現在は中国の企業である青岛啤酒集団が製造しています。
青岛(qīng dǎo)ビールの特徴は、滑らかな口当たりとさわやかな風味です。 ドイツビールの製法を元にしているため、風味と苦味がバランスよく調和しており、爽やかな飲み口が楽しめます。
国内のレストランやバー、スーパーマーケットなど多くの場所で販売されており、イベントやフェスティバルでも提供され、多くの人々に愛されています。
青岛(qīng dǎo)ビールは、中国のビール文化の象徴であり国内で高い人気を誇るブランドです。大人への中国土産として、選びたい商品の一つではないでしょうか。
天津甘栗
天津甘栗は中国の伝統的なお菓子であり、地元の人々だけでなく観光客にも愛され、多くの人が手土産として選びます。日本でもよく目にする身近な食べ物の一つとして、聞き馴染みのある人も多いのではないでしょうか。
優しい甘さが特徴であり、日本では「天津甘栗」で知られていますが、中国では実は別の名前で知られています。「糖炒栗子(táng chǎo lìzi)」と呼ばれており、中国の秋に収穫される栗を名前の通り甘い砂糖で炒める調理法から付けられました。
日本では天津甘栗と呼ばれているため、産地は中国の天津と想像されがちですが、それは間違い。実は天津の港から出荷され輸出されていたことが、名前の背景にあるといわれています。
北京の右下に位置する天津市は、物流や技術産業の中心都市として栄え、海に面している都市でもあることから、昔から海上貿易が盛んな港町として知られていました。
栗の産地は天津よりも北東に位置する河北省燕山山脈の周辺地域が多く、小粒で丸く甘みの強さや渋皮も取れやすいため、焼き栗に最適です。
本来持つ香ばしい栗の香りと砂糖の甘さが絶妙に調和した味わいに加え、栄養価も高く、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれているため、腎臓機能を助ける食材としても知られています。
天津甘栗は伝統的な製法と美味しさから、中国を代表するお菓子として広く認知されていることから、中国のお土産としておすすめです。
殻付きマカダミアナッツ
中国国内でよく食べられる殻付きマカダミアナッツも、お土産としてよく選ばれる食品の一つです。マカダミアナッツは中国語で「夏威夷果(xià wēi yí guǒ)」と呼ばれています。
殻付きマカダミアナッツは、そのままの形で贈り物として包装されていることが一般的です。
殻付きのマカダミアナッツは、内部が保護されているため新鮮な状態を長く保つことができます。そのため、日持ちする贈り物としての人気が高く、すぐに渡せないときでも選ぶことができます。割って中身を取り出すため、ナッツの風味がより豊かに感じられ自然な味わいを楽しむことができます。
更に良質の脂肪や栄養素を含むマカダミアナッツは、健康への意識が高い中国の消費者に好まれています。特にビタミンEやマグネシウム、不飽和脂肪酸を豊富に含んでいることから、中国国内では健康的なスナックとしても人気が高い食品です。
まとめ
旅行先でお土産を選ぶことは、旅行の楽しみの一つでもありますよね。しかし、海外旅行の場合、観光客を狙った悪質なお土産も多く存在します。購入した後で気づき、後悔することを避けるためにも、事前に調べておくことは欠かせません。
事前におすすめを知っておくことで、中国旅行で迷わない・失敗しないお土産選びをしていきましょう。ぜひ、喜ばれるお土産選びができるよう今回ご紹介したおすすめを選んでみてはいかがでしょうか。