中国人と仲良くなるコツ!友達関係を深めるための3つのポイント
中国人との友情を築くためには、相手の文化や友人観を理解し、違いを楽しむことが大切です。中国語を学ぶこと自体が異文化理解の一環であり、相手とのコミュニケーションを深めることにつながります。
以下は中国人と友達になるための心得や留意点です。
- 中国人の友人観:中国人は親密な友達となれば助け合うことが当然と考えています。お金やプライバシーに関する話題も普通にします。この友人観を理解し、助け合いの精神で接することが重要です。
- 違いを楽しむ:中国人との友情関係では、相手の文化的違いを楽しむことが重要です。ポジティブな姿勢で相手の文化や考え方に対して開かれた態度を持ちましょう。
- 固定概念を持たない:相手に対して固定概念やレッテルを貼らず、個々の特徴や考え方を尊重しましょう。
- 一人一人を理解する:中国は地域ごとに文化や習慣が異なるだけでなく、民族も多様です。一人一人の中国人の性格や考え方を理解し、個別に接することが大切です。
- 自分の話をシェアする:自己主張はしっかり伝えましょう。自分の好みや考えを相手に伝えることで、共通点を見つけるきっかけになります。
以上のポイントに注意しながら、中国人との友情を築いていきましょう。
中国人の方達と仲良くなると中国語を使う機会が増えて、中国語が飛躍的に向上します。中国人の方と友達になることも言語学習の一環として考えるようにしましょう。
そのためには、中国人の方の友情観をしっかり理解しておくのが大切です。
中国人と友達になるための心得
良かれと思ってしたことでも、相手に「距離を取られている」「よそよそしい」等と感じさせてしまうことがあります。中国の方と友情を築くためには、相手に伝わる方法で意思を伝える必要があります。
例えば、中国の文化では普通に相手の給料を聞くことがあります。日本人の感覚ではよほど親密な相手でない限り、直接相手に給料を尋ねることはタブーです。中国では別に失礼なことではなく、コミュニケーションの一つの形に過ぎません。
このように自分では当たり前と思っていても、文化の違いゆえに苦手意識が生じることがあります。相手がどのような「友人観」を抱いているかをよく把握しておきましょう。
違いを楽しむ
中国の方と友情関係を築く上で大切なことが、相手との「違いを楽しむ」ということです。人が自分と違う文化に接触したときには二通りの反応があります。
一つはネガティブな反応で、例を挙げると以下のものがあります。
- 違うから嫌だ
- 違うから気分が悪い
- 自分と違うのは相手が間違っているからだ
ネガティブな反応を起こしてしまうと、そこで思考がストップしてしまい、その人やその文化に近づくことができなくなってしまいます。
もう一つの反応はポジティブな反応です。
- すごく新鮮だ
- 考えたこともなかった観点だ
- 色々な考え方があって楽しい
自分と異なる物事に接したときに、ポジティブな反応ができる人は、中国の方と友達になりやすいでしょう。外国語の上達のスピードも、とても速い傾向にあります。
中国語を学ぶということ自体が、自分の母語と違う言語を理解するということです。中国の方と接していて「あれっ、これ自分と違うな」と思ったときは、違いを楽しんで受け入れるようにしましょう。
固定概念を持たない
相手の文化やタブーとされていることを理解することは大切ですが「中国人はこういう人だ」という風に決めつけないようにしましょう。
例えば海外から見た日本人の印象として「日本人はおとなしい」「自己主張をしない」というものがあります。でもそうでない日本人もたくさんいます。
外国人の方から「日本人はこうだから、あなたもこうだ!」と決めつけられたらあまりいい気持ちはしないはずです。それと同じように中国の方に対して固定概念を抱いてしまうと、それが相手にも伝わり友情関係の妨げになります。
日本語でも他の人に対して一方的・断定的に評価を付けることを「レッテルを貼る」というように表現しますが、いい気持ちがするものではありません。
中国語でも似たようなニュアンスの言葉があります。
gěi bié rén tiē biāo qiān
给别人贴标签
人にレッテルを貼る
「标签 biāo qiān」 とはラベルという意味の言葉です。どの文化であっても、人のことをよく知らずに独断的に決めつけることはよくないこととされています。
一人一人を理解する
中国の場合、人口は日本の10倍以上、国土面積は約25倍で、その中に56民族が生活しています。中国国内の地域ごとにも、異なる文化が存在しています。日本にも色々な性格の人がいるように、一人一人の中国人の性格は異なります。
友情を築く近道はありません。日本人同士でも仲良くなるには、ある程度の時間が必要です。友情関係の土台として文化をしっかりと理解し、そのうえで一人一人を知るようにしましょう。
中国人の友人観
一度親密な友達になったらとことん助け合うというのが中国人の友人観です。親しくなればなるほど相手の助けになろうとします。友人の間で多額のお金の貸し借りをすることも珍しくありません。
親しい中であればプライバシーとされることでも普通に尋ねますし、そうすることでより緊密になり、お互いに助け合う事ができるというのが中国の友人観です。
日本と中国の友人観の違い
日本の場合は「親しき中にも礼儀あり」という言葉に表されているように、たとえ親しい中でもしっかり線を引いて付き合う事が美徳とされています。そして人のプライバシーには干渉しないようにします。
上に挙げたように、中国では美徳とされることが逆になります。以下に中国語の表現の仕方を紹介します。
【中国人の友人観:親しき仲には礼儀は要らぬ】
péng yǒu zhī jiān bù yán xiè
朋友之间不言谢
rén shú bù jū lǐ
人熟不拘礼
【日本人の友人観:親しき中にも礼儀あり】
qīn mì yě yǒu gè fēn cùn
亲密也有个分寸
これらの友人観はただ異なるというだけで、どちらも理にかなっていますし、尊重されるべき考え方です。お互いに観点が異なるということを理解したうえで、上手に付き合っていきましょう。
日本人の行動が中国人に与える影響
友人観が異なるため、すでに親しくなっているにも関わらず、日本流の付き合い方で礼儀を示そうとすると、逆に「よそよそしい」「距離を置かれている」という風に感じさせてしまうことがあります。
実は多くの中国の方も、文化や考え方の違いゆえに日本人と友達になるのは難しいと感じています。
中国の動画サイトなどで検索すると「どうしたら日本人と友達になれるか?」「日本人との交流におけるタブー」などの動画がたくさんアップされています。
お互い仲良くしたいと思っているのに、難しくさせる要素が存在しているということです。お互いの間にある溝が何なのかを理解し、しっかりと埋められるようにしましょう。
中国人をガッカリさせてしまう日本人の行動
特定の行動が中国の方をガッカリさせてしまうことがあります。日本へ行く中国人向けに、中国の方がアップしている動画で取り上げられていましたので幾つか紹介したいと思います。
招待を断る態度
全てに当てはまるわけではありませんが、中国の方は急に招待をする傾向にあります。例えば当日になって「今日の夜食事しに行きましょう」とか、「うちに来てご飯を食べましょう」と言われることがあります。
大まかにいって日本人は予定を緻密に立てる傾向があるため、突然招待されると「えっ、そんな急に言われても」と思って戸惑い、とりあえず「今日の夜は用事がある」と言って断ることになります。
ここでも文化的な違いが関係してくるのですが、中国の場合は政策が突然変わることがあり、国民はその急な変更についていくことに慣れています。日本の場合は政策が変わる場合かなり前もって何度も通知し、時間をかけて変えていきます。
そうした背景があるため、中国では「予定は変更されるもの」という概念が強く、急な変更や誘いに対応する能力がとても高くなっています。日本人の場合は先々まで予定を緻密に決めるという長所が、逆に予定を乱されたくない気持ちとなって表れることがあります。
そうした経緯からか、ついつい誘いを断ってしまうことになり、それが何度か続くと相手に「自分は避けられている」「距離を置かれている」というような気持ちにさせてしまうのです。
他人に頼ることを避ける行動
日本人の場合は「なるべく人に迷惑をかけないこと」が美徳とされています。何か良いことをすることよりも「人に負担をかけないこと」が優先される文化です。多少不便があっても自力で解決し、なるべく人に頼らずひとりで何とかしようとします。
それはそれで素晴らしい文化ですし、もちろん中国にもその概念はあります。でも中国ではそれ以上に「助け合う」ことの方に重きが置かれています。「必要な時は友達に助けてもらい、その分友達を助ける」のが中国における友人観です。
世界のあらゆる場所に存在する「チャイナタウン」「中華街」と呼ばれる中国人のコミュニティは、そうした友人観からなる強い結びつきから成り立っているといっても過言ではなく、ただ人口が多いという理由だけで形成されているわけではありません。
本当に困っているのに頼ろうとしないと、相手は「自分は相手に必要とされていない存在」と感じ、寂しい思いをさせてしまうことがあるのです。
自分のことをあまり話さない傾向
日本の場合「聞き上手が美徳」とされる文化です。相手の話をよく聞くことで自分よりも相手を尊重していることを示します。実際に聞き上手な人が高い評価を受けることがあり、自己主張が強いとわがままだと思われてしまうことがあります。
中国では聞くこと以上に、自分のことをしっかり伝えることが重視されています。中国は日本と違って56の民族が存在し、地域ごとに文化や習慣が大きく異なるため、自分のことを相手に理解してもらうために多くのエネルギーを注がなければなりません。
広大な大陸の中で生き抜くための知恵が「自分のことをしっかりアピールする」ことであり、それが中国語の表現方法や自己主張の方法に表れています。自分の考えを主張した方が中国の方には安心してもらえます。
ずっと相手の話を聞いているだけで自分のことを話さないでいると「この人は自分に心を開いてくれない」と感じさせてしまうことがあるのです。
友情を深めるために改善すべき日本人の行動
日本と中国の間で友達付き合いに関する溝があるのであれば、それを埋める必要があります。違いが生じる理由が分かっていれば溝を埋める方法も分かるようになります。
招待をうまく受ける方法
突然招待されることが多いため、ついつい断ることになってしまう状況について述べましたが、断らざるを得なくなったとしても、いつなら都合がよいのかをその場で伝えることができます。
「今日は無理だけど、来週のいついつならいいよ」というように、その場で招待に応じることが可能な時間を伝えると、招待を嫌がっているだけでなく単純に時間が合わないだけだと理解してもらえます。
日本人の感覚だと、招待してくれた相手に嫌な思いをさせないため、断る理由を考えることに頭を使いますが、中国の方からの招待であれば、代替案を探すことにエネルギーを使いましょう。
そうすることで「距離を置かれている」という印象を与えないようにすることができます。表現方法の例は以下の通りです。
Jīntiān bùxíng, xià zhōu kěyǐ
今天不行,下周可以
今日はダメだけど来週ならOK
中国人との食事の注意点
中国の方と友達付き合いをすれば、当然一緒に食事に行くことになります。食事の際の支払いに関する考え方が、日本と中国で大きく異なるため注意が必要です。
日本では友人と食事をする際、基本割り勘ですが、中国では友人との食事で割り勘をすることは極めて少なく、一般的には食事に誘った方がおごります。
それだと一人に負担がかかり過ぎでは?と思うかもしれませんが、おごられた方は次の機会に相手に御馳走することで、貸し借りがない状態になります。
実際に中国の方と食事をするときにどうすれば良いかという問題ですが、一概に中国の方法を採用すれば良いということでもありません。
なぜなら多くの中国の方も日本人は食事の際は基本割り勘であるということを理解していて、日本のやり方に合わせようとしているかもしれません。
その溝を埋めるために存在するのが言語です。ここで学んだ中国語を用いてコミュニケーションをとっていきましょう。自分たちで良い方を探しましょう。
zài rì běn yī bān yòng AA zhì, nǐ xǐ huān AA zhì ma
在日本一般用AA制,你喜欢AA制吗?
日本では一般的に割り勘ですが、割り勘は好きですか?
かなりストレートな表現ですが、友人と食事する機会は多くあるため、早い段階ではっきり聞いておいた方が良いでしょう。
相手におごるときの表現
御馳走する時に用いる表現も覚えておきましょう。
「我请你吃饭 wǒ qǐng nǐ chī fàn 」→最も標準的な言い方です。私がおごりますという意味です。
「今天我来吧 jīn tiān wǒ lái ba 」→今日は私がおごりますという意味です。「今天」ということで、今回は自分がおごるターンであることを表現しています。
おごってもらったときの表現
相手におごってもらった時の言い方も覚えておきましょう。ストレートに「ありがとう」という以外にも様々な表現の方法があります。
xiè xiè nǐ de kuǎn dài
谢谢你的款待
「御馳走さまでした」の意味です。
xiè xiè nǐ, jīn tiān ràng nín pò fèi le
谢谢你,今天让你破费了
日本語で言う「散財をおかけしました」のニュアンスです。
Jīn tiān wǒ zhēn de hěn gāo xìng, gǎi tiān wǒ qǐng nǐ
今天我真的很高兴,改天我请你
「今日は本当に楽しかったです。次は私が御馳走します」という意味です。
上に挙げた表現はかなりフォーマルな言い方になります。もっと砕けた感じで相手に対する感謝を表現したい場合は次のように述べます。
jīn tiān de cài hěn bù cuò, wǒ hěn xǐ huān
今天的菜很不错,我很喜欢
「今日の食事はとても美味しかった。すごく気に入った」。正面から「谢谢」と言うとよそよそしく感じさせてしまうかもと心配な場合は、食事を褒めることで相手のもてなしを快く思ったことを表現できます。
また、相手の手料理を御馳走になった場合にはこのように言えます。
nǐ de zuò cài shǒu yì bù cuò
你的做菜手艺不错
「あなたの料理の腕は素晴らしいですね」。このように純粋に相手の技量を褒めることにより、「よそよそしい」という印象を与えずに相手に感謝の気持ちを伝えることができます。
気持ちを上手に伝える
中国式の友達の付き合い方では、仲の良い友達の間ではあえて礼を言わないことが多いですが、決して相手に感謝をしないという意味ではありません。
感謝をどのように伝えるかという方法が日本と中国で異なるだけですので、招待されたときに嬉しい気持ちや楽しい感情を何らかの方法で表現するようにしましょう。自分を招待した人が喜んでいる姿を見ることができれば誰であっても嬉しいものです。笑顔も大切です。
他人に頼ることの大切さ
本当に助けが必要な時には相手に頼ることも必要です。ただ、いきなり大きな問題に対して助けを求めるのはハードルが高いでしょう。日頃から小さなことでお互いに助け合う関係ができていれば、大きな問題に直面したときに声を掛けやすくなります。
相手にお願いするときのフレーズを幾つか紹介します。
wǒ yǒu yī jiàn shì qiú nǐ
我有一件事求你
一つ頼みがあるのですが
qǐng nǐ bāng wǒ yī gè
请你帮我一个忙
私を手伝ってください
お願いするときにニュアンスを柔らかくしたいと思う場合は、疑問形を用いて次のように言えます。
kě yǐ bāng gè máng ma?
可以帮个忙吗?
手伝ってくれますか?
nǐ néng bāng wǒ yī xià ma?
你能帮我一下吗?
手伝ってもらえますか?
疑問形にすると相手に選択の余地を与えることになり、表現が柔らかくなります。
相手を助けるときの表現
相手との友情関係が構築されれば相手を助けることもあるでしょう。相手を手伝ったり助けたりするときには次のように言います。
wǒ bāng nǐ
我帮你~
あなたを手伝って~します
中国語の「帮」は「手伝う、代わりに~する」という意味です。友達関係において頻繁に使う用語なので、しっかり使えるようにしておきましょう。以下に「帮」を用いたフレーズを紹介します。
wǒ bāng nǐ ná shuǐ
我帮你拿水
あなたに水を持ってきます
wǒ bāng nǐ qǔ piào
我帮你取票
あなたのためにチケットを取ってきます
wǒ bāng nǐ mǎi dōng xī
我帮你买东西
あなたのために買い物してきます
`wǒ bāng nǐ wèn yī xià
我帮你问一下
あなたのために尋ねてきます
自分の話をもっとシェアする
中国の方と交流するときに自己主張はしっかりした方がよいです。自分のことを相手にしっかりと伝えることで、自分がどういう人間なのかを相手に知ってもらい、安心感を与えることができます。自分の考え、好みなどをはっきりと表現できるようにしておきましょう。
自分の話をシェアすることで、相手の人との共通点を見つけていくことができます。どんな人間関係においても共通点が多いと、話題も豊富になり、共感しやすくなり、仲良くなりやすくなります。
自分の事を伝えるフレーズ
好きなことと嫌いなことを伝える表現をマスターしておきましょう。好きであることを表現する場合は「喜欢 xǐ huān」を使い、嫌いであることを表現する場合は「不喜欢 bù xǐ huān」と述べます。
【好きなこと】
wǒ xǐ huān tī zú qiú
我喜欢踢足球
私はサッカーをするのが好きです
wǒ xǐ huān chī zhōng guó cài
我喜欢吃中国菜
私は中国料理を食べるのが好きです
【嫌いなこと】
wǒ bù xǐhuān tī zú qiú
我不喜欢踢足球
私はサッカーをするのが嫌いです
あまり好きではないと言いたい場合は「喜欢」の前に「不太 bù tài」を入れます。
wǒ bù tài xǐhuān chī zhōng guó cài
我不太喜欢吃中国菜
私は中国料理を食べるのはあまり好きではありません
自分の好みが相手に伝わっていれば、相手も話題を作りやすくなりますし、こちらが嫌いなことを避けることができるので、付き合いやすくなります。
最後に
中国人と仲良くなるためには、相手の文化的背景や友人観を尊重して理解することが重要です。また、固定概念を持たず柔軟な思考で接し、一人一人を大切にして友情を築くよう努めましょう。自分の考えや好みをしっかり伝えることで、共通点を見つける機会も増えます。
中国の方と友達になるうえで大切なのは、先入観で相手を判断せずにしっかりと「一人の人」として理解しようとすることです。そのうえで、中国と日本の友人観の違いをはっきり理解し、自分の事も理解してもらえるようにしましょう。