自分の名前は中国語でどう表現するのだろう?中国語を勉強するときは初めに確認したいことですよね。
今回は名前の読み方に注目しましょう。
自分の名前を中国語で言ってみよう
目次
名前を中国語で表現するのは簡単
名前の表現方法という点で、中国語は日本語より簡単です。
例えば「山崎」という苗字。日本語の場合「やまさきさんですか?」と尋ねると、「いいえ、やまさきではなく、やまざきです」などと言われることがあります。
しかし中国語の発音方法は基本的に一つしかないため、このような混乱は生じません。山崎さんは、必ず中国では山崎(shān qí)としか表現されないのです。
ほかにも日本語ではいろいろ読み方がある、早田さんは早田(zǎo tián)、日向さんは日向(rì xiàng)としか発音されません。
基本的に一つしか読み方がないというのは、本当に便利ですね。
自分の名前を中国語で調べるには?
自分の名前を中国語で何というか気になったことはありませんか?そんな時は自分の名前のピンイン表示を探すことから始めてみましょう。
インターネットの検索欄に「ピンイン 変換」などと入力します。すると無料で日本語の漢字を中国語のピンインに変えてくれるサイトが見つかるはずです。
ピンインサイトの使い方は簡単です。翻訳サイトと同じような要領で、サイト内左側の空欄に自分の名前を日本語漢字で打ち込み「変換」キーを押すと、右側の空欄に中国語のピンインが出てきます。
そのピンインを発音すれば中国人に名前が伝わるというわけです。
中国語で名前を発音する注意点
注意すべきなのは表示されたピンインを口に出すことです。
もしも本格的に中国語を勉強する気はなく、単に一回だけ中国人と話す機会があるので自己紹介したいという程度なら、とりあえず自分の名前が表示されたピンインにカタカナを振ってもらいましょう。
それに四声をつけて読めば、どうにか通じることでしょう。
サイトによってはカタカナ付きでピンインが表示されるサイトもあるので活用してみてくださいね。
しかし「今後、本格的に中国語を勉強していきたい!」「自分の名前を中国語で言えるようになりたい!」というのであれば、このカタカナを振って発音するといことは絶対してはいけないことなのです。
なぜカタカナで名前を表示してはいけないのか
なぜ中国語学習において、自分の名前の発音にカタカナ表示をしてはいけないのでしょうか?それは、英語を例にとってみるとわかりやすいと思います。
I am a Japanese.に「アイ アム ア ジャパニーズ」とカタカナを振って、何度も自己紹介の練習をしたとします。何十回もカタカナ英語を練習すると、口の筋肉がこのカタカナ発音を覚えてしまいます。
そして本格的に海外に留学したとしても、口の筋肉が覚えてしまったカタカナ英語はなかなか抜けません。
実は声調言語で発音がとても重要である中国語において、カタカナ中国語は英語以上にかなり違和感のあるものに聞こえます。しかも一度ついてしまった発音の癖を矯正するのは至難の技。
カタカナで外国語覚えるというのは多くの日本人がやりがちなことですが、中国語に於いてはもっともやってはいけない勉強方法なのです。
上手に自分の名前を表現できるようになりたいなら
中国人が「うまい!」感じられるような発音で自分の名前を言えるようになりたいなら、検索された自分の名前のピンインを、一度も自分で発音を試してみることなく、中国人ネイティブか、発音が上手な日本人と一緒に発音練習する必要があります。
自分の名前の正確な発音をネイティブなどに録音してもらい、それを自分の耳で何度も聞くことも良い練習になるでしょう。
最初は耳に流すだけで安易に口に出してはいけません。変な発音を口の筋肉が覚えてしまうためです。自分の名前の発音チェックしてもらえる状況になるまで、ピンインを自分で口に出さないようにしましょう。
では、どうしても発音チェック受ける時間がないときはどうしたらいいでしょうか?
そういう場合はシャドーイングで自分の名前の発音を音として拾って聞こえてきた正確な発音をそのまま口に出してみるようにしましょう。
中国語で自己紹介をする方法
さて自分の名前のピンインを正しく発音できるようになったら、中国語で自分の名前の紹介をしたいですね。
自分の名前を紹介するときには、このように言いましょう。
wǒ jiào 〇〇
我叫〇〇。
私は〇〇といいます。
なぜか、中国語では自己紹介するときに「叫ぶ」という動詞を使います。叫(jiào)という中国語動詞には「叫ぶ」という意味以外に、自己紹介の「~といいます」という意味もあるのです。
中国語の教科書などには我是〇〇(wǒ shì〇〇)という自己紹介方法が載っているかもしれません。
でも実際の中国人が使っている自己紹介は「我叫」(wǒ jiào)のほうなのです。我叫のほうを覚えるといいですね。
中国語で相手の名前を聞くには
自己紹介したら必ず聞く言葉、それは「あなたのお名前は?」でしょう。中国語の教科書には「你贵姓?」(nǐ guì xìng)と載っているかもしれません。
ビジネス中国語などかしこまった状況ではこの表現を使うこともあるのですが、ほとんどの場合、中国人は「你贵姓?」を使いません。では何と言うのでしょうか?
qǐngwèn zěnme chēnghū nǐ
请问怎么称呼你?
これは軽い感じの相手の名前の尋ね方です。一緒に食事をしてこれから友達のような親しい感じになろうという場合にはこの尋ね方がいいでしょう。そのほかにも你叫什么名字?(nǐ jiào shén me míng zi)もよく使われます。
さて、この質問をされた中国人はどんな名前を返してくれるでしょうか?
中国人に多い名前
日本人では鈴木さん、田中さんなどがよく聞かれる名前かもしれません。しかしそれ以外にも日本語にはたくさんの苗字があります。しかし中国は日本ほど苗字が多くないのです。
中国3大苗字
中国人に名前を尋ねると、先ほど学んだ我叫 〇〇(wǒ jiào〇〇)という言い方で返答してきます。
1番多いのが李(lǐ)です。2番目が王(wáng)で、3番目が张(zhāng)という順番になります。中国人に名前を尋ねるとかなりの確率でこの3つの苗字で自己紹介されるでしょう。覚えやすくていいですよね。
自分の名前の漢字を説明
これは自分の名前を紹介するときに中国人から学んだ方法ですが、自分の名前を紹介した後、どんな漢字で表記するのかを説明する場合があります。
3大苗字のうち、一番多い李(lǐ)さんを例にとってみましょう。
李(lǐ)さんが自己紹介するとき必ず、このような言葉を言葉を添えます。
mù zǐ lǐ de lǐ
木子李的李
上が「木」で下が「子」でできている李ですよ
王さんや張さんはほかの名前と混同されることがないのでこの説明はいりません。
李さんだけはほかにも黎(lí)さんとか、郦(lì)さんなど、混同されやすい名前があるため、木子李的李と説明を加えることがあるというわけです。
山崎のように読み方が違うということはないのですが、似た発音の苗字が多いゆえ付加的説明が必要というわけですね。
まとめ
今回は中国語で名前についてのお話でした。繰り返しになりますが、中国語は発音が本当に大切なので、安易に自分の名前をカタカナ表示のように口に出してはいけないということを覚えておきましょうね。
上手に中国語で自分の名前を発音できるようになり、中国人に「我叫〇〇」ときれいな発音で言えるようになれば、自己紹介だけでも「中国語上手ですね~」ときっと中国人たちに褒められることでしょう。